『ダンダリン』結末までのネタバレ

Memoroca

『ダンダリン 労働基準監督官』最終回までのあらすじ・ネタバレ・結末・ラスト。段田凛は死んだのか?

ダンダリン

タイトル水曜ドラマ「ダンダリン 労働基準監督官」
初回 / 最終回2013年10月2日 / 12月(全10回前後)
放送局 / 時間 日本テレビ / 水曜日 22:00
製作著作 / 制作協力日本テレビ / 日テレアックスオン
チーフP伊藤響
プロデューサー三上絵里子、柳内久仁子
原作田島隆・鈴木マサカズ「ダンダリン一〇一」
脚本秦建日子
演出佐藤東弥、中島悟 ほか
音楽浅草ジンタ
主題歌松任谷由実「今だけを きみだけを」
スポンサード リンク

「ダンダリン」あらすじ・ネタバレ・結末

10月 / 1話・2話・3話・4話・5話
11月 / 6話・7話・8話・9話
12月 / 10話(最終回未定)

第1話
ダンダリン 労働基準監督官のはじまり

 その日、西東京労働基準監督署の土手山郁夫(北村一輝)たち、6人のメンバーは、葬式の帰りか、喪服であるマンションの一室を訪ねていた。
「さあ、やるべきことをやるか」という土手山の合図とともに、その部屋の家財道具が段ボール箱にまとめられていく。
 ふと、メンバーたちは部屋で飼われていた熱帯魚の存在に気付く。それは「ベタ」と呼ばれる熱帯魚である。東大卒で27歳の監督官・南三条和也(松坂桃李)の説明によると、「一見、おとなしそうに見えて、他の魚と一緒にしたら死ぬまで闘ってしまう」ことから「闘う魚」と呼ばれているらしい。
「まるでアイツみたいじゃないか」と土手山。メンバーたちは、その部屋に住んでいた女性労働基準監督官のことを思い出す。

スポンサード リンク
段田凛

 3ヶ月前。
 32歳の女性労働基準監督官・段田凛(竹内結子)は、西東京労働基準監督署に転属されてきた。
 初めての出勤途中、段田はある喫茶店の「ウェイトレス募集」の貼り紙が気になりだす。貼り紙には「若くてかわいい元気な女の子募集中です」と書いてある。段田は気付く。その募集は男女雇用機会均等法に違反するものである。従業員の募集には「性別に関わらず、均等な機会を与えなければならない」からだ。
 段田は「ウーッ」と、唸り声をあげる。段田は、そうした違反を発見をした時やイライラした時に唸ってしまうクセがあるのだ。
 段田は喫茶店に入ると、ツカツカとマスター(趙たみ和)に歩み寄り、あの貼り紙が原因で行政指導される可能性があることを告げる。マスターは段田の迫力に圧倒され、ただ呆然とするのみ。なお、段田は違反のことを述べ終えるまでは相手の顔を見ない。「顔を見ると感情が暴走してしまう」ことから、目をそらしている。
 場所は変わり、とある2階建てのアパートの建築現場。段田はその足場の3段目部分に手すりがないことに気付く。明らかな違反である。段田はまたも「ウーッ」と、唸り声をあげ、現場の責任者に声をかける。以下は先程と同じである。このように、段田は日常的に違反を見つけては是正を促している。

西東京労働基準監督署

 厚生労働省・東京労働局、西東京労働基準監督署の監督課。
 そこでは課長である土手山のほか、若手の「ミナミ」こと南三条や小宮瑠璃子(トリンドル玲奈)、38歳の田中正二(大倉孝二)と同い年の温田祐二(水橋研二)、非常勤職員の太田昌子(大島蓉子)たちが勤務している。
 署長は真鍋重夫(佐野史郎)。真鍋は自身の保身が第一で、トラブルを極度に恐れており、部下からは「事なかれ主義が服を着ているような人物」と囁かれている。
 その日も、署員たちはラデッキー行進曲に乗せて朝の体操を始める。すると、そこへ段田が出勤してくる。署員たちは段田の転任を知らされていない。「謎の訪問者」に驚く署員たちに向き直った段田は、「私、本日付けで青山署から異動になりました。労働基準監督官の段田です」と、淡々と自己紹介をする。
 土手山は真鍋から、段田の指導係を命じられる。真鍋の話によると、前任地の前田署長は段田の面倒を見ることで重度のストレスを感じ、薄毛だった頭髪が一掃されてしまったらしい。土手山が「前の署で何をした?」と尋ねると、段田は「仕事です」と無表情で答える。
 ただならぬ悪い予感を察した土手山は、南三条に指導係を丸投げする。

違法なサービス残業

 ここからは、西東京労働基準監督署とはまったく別の話。
 その日、リフォーム会社「鴨光ハウジング」の社員・西川修(渡辺いっけい)は、リフォームのキャンセル料の支払いをめぐって顧客とのトラブルになっていた。こうしたトラブルは日常茶飯事である。
 40歳代でそれなりの役職になっていてもおかしくない西川だが、鴨光ハウジングでは平社員である。
 西川は中途入社して以来、毎日のようにサービス残業を強いられ、心身ともに疲れきっていた。かと言って会社に楯突くことも、やめることもできない。ただでさえ不景気で再就職が難しいのに、子供の養育費や父の医療費を稼がなければならないからだ。
 社長の鴨光(でんでん)は、西川が文句を言えないことをいいことに、西川にサービス残業を強要していた。
 そんなある日、西川は労働基準監督官の段田と南三条に出会う。
 違法な時間外労働を強いられている西川の境遇を聞いた段田は「それでは、鴨光ハウジングに臨検に入ります」と話す。すると、西川は「絶対にやめてください!」と声を荒げる。厚生労働省に密告したことを社長に知られたら、西川も会社を追われるかもしれないからだ。すると、にっちもさっちもいかない西川の身の上を聞いた段田の頬にスーっとひとすじの涙が流れ落ち――。
(ダンダリン 労働基準監督官 第1話「働く人を守りたい…ブラック企業に制裁を」の前半まで~あらすじ・ネタバレ~)

鴨光ハウジング

 翌日、段田は鴨光ハウジングを訪れる。昨日、西川から「やめてください」と懇願されたが、「それはそれ、これはこれ」という姿勢である。
 段田が違法な時間外労働をさせていないかと尋ねると、鴨光はきっぱりと否定し、「小娘が偉そうに」と怒りをあらわにする。すると、段田にも火がつき、取っ組み合いのケンカになってしまう。
 そうした段田の行動はすべて自己判断で、土手山からは「お前が張り切れば張り切るほど傷つく人がいるんだぞ」と大目玉を食らう。一方、鴨光ハウジングではその日も、鴨光による西川への日常的なパワハラがくりかえされていた。
 そんな出来事があった夜のこと、西川の妻(長野里美)から段田に連絡が入る。西川が自殺を図ったという。

定例会議にて

 段田は西川が搬送された西東京みどり病院に駆けつける。すると、西川は頭に包帯を巻いた程度でピンピンしている。
 実は、西川はボーッとしていて踏切に入ってしまい、転倒して頭を打ち、脳しんとうを起こしただけだという。明るく振る舞おうとする西川だが、妻は西川が会社のことで相当なストレスを抱えていることを明かす。西川は心情を吐露する。「会社に歯向かったら終わりだ」という西川に対して、段田は「バカですね。会社にしがみつくより命にしがみついた方がいい」と諭す。
 その翌日、西東京労働基準監督署の定例会議。
 段田は思いがけないことを言い出す。労働基準監督官にも逮捕権があることから、労働基準法第37条違反(割増賃金を不払いとする違反)で「鴨光を逮捕しましょう」と言う。

逮捕

 逮捕の決行日。警察や検察、留置所の許可、容疑者を乗せるレンタカーなど、様々な根回しを経て、ようやく鴨光を逮捕する。
 その時、段田のまえに西川が怪訝な顔で現れ、西川は「これで俺たちを救ってくれたつもりですか?」と問う。すると、段田は「これが私の仕事です」と返す。段田は続けて言う。
「労働基準法の最初にこう書かれてあります。『労働条件は労働者と使用者が対等の立場において決定するものである』」
 そう言い残すと、段田は振り返り、スタスタと帰っていく。この話には後日談があり、その後、西川は初めて、自分が会社から正当に扱われるように残業の未払いを要求するようになる。
 こうして、鴨光ハウジングの一件は決着に至った。そんな中、南三条のもとに、かつて同期の労働基準監督官で、現在は社会保険労務士の胡桃沢海(風間俊介)が現れる。胡桃沢は南三条を呼び止めると、「お前のところに段田凛という女が異動してきたか?」と訊く。
 一方、段田には一通の差出人不明のメールが届く。そこには「おまえ、殺されるぞ」という謎のメッセージが書かれてあった――。
(ダンダリン 労働基準監督官 第1話「働く人を守りたい…ブラック企業に制裁を」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:紺野みどり(西田尚美)南三条恭子(石野真子)西川の上司(河西健司)木下健次郎(小浜正寛)アナウンサー(上田まりえ)そのほかのキャスト(弘中麻紀、平沼紀久、中村嘉宏、芝彰子、萩原利久))

※無断転載を禁じます。
スポンサード リンク

ダンダリン 労働基準監督官