『ガラスの家』最終回の結末まで/原作・大石静

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『ガラスの家(硝子の家)』最終回までのネタバレ・あらすじ・結末/原作・大石静

ガラスの家

9月 / 1話・2話・3話・4話
10月 / 5話・6話・7話・8話・9話(最終回)

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「ガラスの家」最終回までのあらすじ・ネタバレ・結末

第4話「家を出よう」
黎の過去

 仁志は森田の協力のおかげで、日本改革党の村木とオナカスポーツで接触を持つことに成功する。仁志が「公務員制度改革の勉強会を財務省の若手たちと開いており、その勉強会で講演してほしい」と頼むと、村木はあっさり快諾する。仁志が村木と接触を持ったことは財務省の主計局長である一成の耳にも入る。ふたりは朝のジョギングを共にするなど親交を深め、仁志は村木から一目置かれる存在となる。
 一方、菜々美は黎の過去を調べ始める。その結果、黎が23年前のフランスの旅客機墜落事故で両親を亡くした後、一人残された黎が14歳から叔父夫婦の家で育てられていたことを知る。さらに、黎の同居を嫌がっていた同い年の従兄弟の女性が17歳の若さで交通事故で亡くなり、叔父夫婦もその従兄弟の後を追うように病死したことを突き止める。短期間で身内が次々と早死にしたことから、黎は親戚から恐がられ、誰も彼女に近寄らなかったという。
 菜々美はその話を仁志に伝え、澁澤家にもそのうち不幸が起きるかのように不安をかきたてる。そして、その話を聞かせてもらった黎の親戚の「生田将司」という男性の名刺を仁志に手渡す。
 そんな中、一成は尾中寛子と会う。寛子は一成に未練があるが、寛子が何を言おうと一成は動じない。一成はもう関わらないという意思を示して寛子と別れる。

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半年後

 半年後の澁澤家。
 黎は一成の強い意向から仕事に出ることを拒絶され、昼間はずっと澁澤家の番をしている。一方、仁志は日本改革党のマニフェストの作成に関わるようになり、憲司は司法試験の合格発表を待っている状況である。
 一成の誕生日が迫ったある日、黎は一成を喜ばせたいという純粋な思いから、誕生日パーティーを開くことを提案する。
 黎の過去が気になる仁志は、黎に過去について尋ねる。すると、以前に菜々美が調べた通り、叔父ら3人が死亡したことは事実で、黎は親戚から疫病神のように遠ざけられていたことを明かす。それからというもの、黎は「自分は幸せになっていはいけない人間」だと悲観していたが、一成から「自分がそんなこと忘れさせてみせる」と言われ、それ以来、一成が心の支えになったという。そんな一成だからこそ、自分が幸せにしたいと話す。

家を出よう

 村木を失脚させるために、一成の手先となって使われてきた佐野が精神的に限界を迎える。
 一成の誕生日の夜のこと。
 帰宅した仁志は家のまえで不審な行動をとる男を見かける。佐野である。佐野はひどく怯えながら「私はもう無理なので、これ以上は勘弁していただきたいと局長に伝えてほしい」という。
 一成が佐野に何らかの圧力を加えていると察した仁志は、半年前に週刊トレンドに掲載された村木の告発記事について改めて問う。あれは村木を陥れるために、一成が佐野に指示してリークさせたものではないかと。すると、一成はついにそれを認めるが、佐野に対してどんな圧力をかけているのかについては口を閉ざす。
 一成と仁志の関係がまたもこじれたことをきっかけに、黎の一成への鬱憤も爆発する。妻を家に閉じ込め、仕事にもプライベートにも口を挟むことを許さない一成。そもそも、仁志の縁談で相手の学歴や身分を重視した発言をしながら、それがない自分となぜ結婚したか、と。それに対して、一成は「レベルが同じでなければ語る必要はない」と突っぱねる。黎は一成の言葉にショックを受ける。仁志は失意の黎に「一緒にこの家を出よう」と誘う。
(ガラスの家 第4話「家を出よう」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:小宮香織(新澤泉)そのほか(沢井美優))

第5話「金の靴」
仁志の引っ越し

 仁志は家を出て行くことを家族に話し、隅田川のほとりにあるマンションの一室を契約する。仁志は黎に「父さんは黎さんを愛してない。支配してるだけだ」と訴えかけ、家を出ようと誘う。だが、黎は家族を壊せないという理由で誘いを断る。
 一方、一成は佐野に「君の仕事は別の者に任せることにした」と話し、佐野に富山県の副知事に推薦してやると告げる。佐野に重要なポストを与えることで、裏工作を口止めしようとする魂胆である。
 その夜、一成が帰宅すると、黎から「パートを決めてきたので今後働きに出ることになった」という報告を受ける。黎が働くことを許してこなかった一成だったが、意外にも「やりたかったらやってみなさい」と、すんなりと許可を出す。
 週末、仁志は契約したマンションに引っ越す。結局、黎は一緒に来てくれはしなかったが、仁志は黎が必ずマンションに来てくれることを信じる。

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