『ガラスの家』あらすじ ネタバレ/原作・大石静

Memoroca

『ガラスの家(硝子の家)』最終回までのネタバレ・あらすじ・結末/原作・大石静

ガラスの家

9月 / 1話・2話・3話・4話
10月 / 5話・6話・7話・8話・9話(最終回)

スポンサード リンク

「ガラスの家」最終回までのあらすじ・ネタバレ・結末

第2話「ふたりの月」
告発記事

 黎が澁澤家にやって来て、しばらくが経つ。
 黎は一成の言いつけを守り、胸元が開いた服を着ることをやめた。一方、仁志は自分が黎に話しかけると一成の機嫌が悪くなるのを感じ、距離を置くようになった。
 そんな中、仁志は、友人で新聞記者の森田文彦(鈴木裕樹)から、翌日発行の「週刊トレンド」の試し刷りを見せられ、我が目を疑う。それは、日本改革党の村木陽介が支援企業に脱税指南をしたという告発記事だった。仁志は森田から、一成が村木を失脚させるために裏で手を回しているという疑惑を聞き、胸騒ぎを覚える。
 一成の疑惑は真実であった。週刊トレンドにリークしたのは、一成の手足となって動く財務省の大臣官房参事官・佐野誠也(小野了)だったのである。その夜、帰宅した仁志は、一成が残したメモ書きから、一成がリークに関与していることに気付いてしまう。

スポンサード リンク
尾中寛子

 とある昼下がり、尾中寛子(菊池桃子)という中年女性が澁澤家に訪れる。彼女は以前、財務省の主計局で秘書を務めていたことがあり、一成に世話になったと話す。彼女は現在、高級フィットネスクラブ「オナカスポーツ」の社長を務めているという。
 その夜、黎は尾中寛子のことを一成に伝えるが、一成は「知らない」とキッパリと否定する。だが、挨拶代わりに貰ったプリンとたい焼きが、兄弟の思い出がつまった大好物だということがわかり、黎は寛子が家族のことをよく知る人物だと直感する。
 黎は一成が何らかの理由で寛子について知らないフリをしているという疑いを強める。それに対し、一成は再度「知らない」と否定すると、「お互いを信じられないなら夫婦は終わりだ」と激高する。

ふたりの月

 仁志は両者の間に割って入り、黎をかばう。そして、週刊トレンドに掲載された村木の告発記事のリークについて一成に問う。しかし、一成は「質問の意味がわからない」とシラを切る。
 一成は逆上し、信じられないなら二人とも家から出て行けと言い放つ。黎がこらえきれず、泣きながら家を飛び出すと、尾中寛子が姿を現し、不気味な笑みを浮かべて去って行く。
 仁志は黎を追いかけ、公園で彼女の姿を見つける。仁志は黎を抱きしめようとするが、その気持ちを抑える。そこに一成も駆けつけるが、見つめ合うふたりの姿を見届けると、声をかけることなくその場を去る。
 仁志は黎に「別々に帰ろう」と提案する。嫉妬に狂う一成に配慮しての提案である。
 だが、一成はふたりが一緒にいたことを知っている。口裏を合わせ、別々に帰ってきたことを装うふたりに、一成は静かに嫉妬の炎を燃やす。一成はその思いのたけを寝室で黎にぶつける。仁志もまた、黎に寄せる自分の複雑な想いに気付き始める。
(ガラスの家 第2話「ふたりの月」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:伊佐野一輝(鶴田忍)その他のキャスト(北川響、山田宗一郎))

第3話「曖昧なキス」
仁志の縁談

 一成と黎は仲直りしたかに思えたが、仁志はあの夜から家庭の空気がよどみはじめたことを感じる。
 そんな中、仁志は「曖昧な交際を続けていても仕方がない」という理由で菜々美に別れを切り出す。菜々美は、仁志が黎に好意を抱いていることを見抜き、「自分のことを好きじゃなくてもいいから結婚してほしい」と言って食い下がる。
 数日後、仁志が一成の勧めで縁談をさせられることになり、官僚の娘である泉田華子(朝倉えりか)と会う。しかし、「親の敷いたレールに沿って生きてきた似たもの同士だ」と皮肉めいた発言をしたところ、もう会いたくないと拒絶されてしまう。

寛子と一成

 黎は寛子のもとを訪ね、一成との過去について聞き出す。寛子が言うには、一成は男手ひとつで2人兄弟を育てたことになっているが、実は寛子が忙しい一成に代わって兄弟の世話をしていたという。結婚をせがんだこともあったが、一成は応じてくれず、結局は「都合のいい女」でしかなかったことを明かす。
 黎は「もう澁澤家に近づかないでほしい」と言い、寛子に約束させる。一成にもその旨を話し、寛子についてのわだかまりに一応の決着をつける。
 そんなある日、一成と憲司の帰りが遅くなり、仁志は黎とふたりきりになる。ふたりだけの夕食を済ませた後、ワインで酔っぱらった黎が仁志の部屋に間違えて入ってきて、ベッドで寝入ってしまう。仁志のなかで複雑な感情が芽生えるが、その場を離れて憲司の部屋に退く。そこに一成が帰宅してくる。一成は黎がどこにも見当たらないことから悪い予感が頭をよぎり、動揺する。
 仁志のベッドで一人で熟睡している黎の姿を見つけた一成は、黎を無理やり起こし、不快感をあらわにする。一成の感情をいたずらにかき乱したことで、黎は自分が関わったある家族の悲劇を思い出す。「私が一緒に暮らすとその家族は崩壊する。あの時もそうだった」と――。
(ガラスの家 第3話「曖昧なキス」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:役名なし(本田ひろくに))

※無断転載を禁じます。
スポンサード リンク

ガラスの家