タイトル | 土曜ドラマ「東京バンドワゴン」 |
初回 / 最終回 | 2013年10月12日 / 12月(全9~10回) |
放送局 / 時間 | 日本テレビ系列局 / 土曜日 21:00 |
制作著作 / 制作協力 | 日本テレビ / オフィスクレッシェンド |
協力 | ジェイ・ストーム |
チーフP / P | 伊藤響 / 池田健司、原藤一輝、秋元孝之 |
原作 | 小路幸也「東京バンドワゴン」 |
脚本 | 大森美香 |
演出 | 狩山俊輔、菅原伸太郎 ほか |
音楽 | 金子隆博 |
メインテーマ | 堀田家BAND「サヨナラ☆ありがとう」 |
エンディング | 玉置浩二「サーチライト」 |
語り | 加賀まりこ(堀田サチ役) |
10月 / 1話・2話・3話
11月 / 4話・5話・6話・7話・8話
12月 / 9話・10話(最終回未定)
時は2013年。東京のとある下町に、創業133年の古本屋がある。
8人家族の堀田家が経営する古本屋「東京バンドワゴン」である。そこは店舗の中でカフェも経営しており、町の人々の集いの場所となっている。
人が集まれば、それだけ悩み事も多い。そこで、堀田家の人々は昔から「文化文明に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決」という、つまり「いかなるトラブルでも解決するように努めよ」という家訓にのっとって、どんな相手でも親身になって協力することが決まり事になっている。
ある日、店の本棚に見覚えのない百科事典が置かれたり消えたりする不思議な現象が起こる。
長男・堀田紺(金子ノブアキ)は、それが近所のマンションに住んでいる小学生・大町奈美子(井上琳水)によるものだと気付く。奈美子は登校時、マンションのエレベーターを開けるための「重り」として百科事典を家から持って出て、下校時まで店の本棚に百科事典を置かせてもらっていたのだ。
一方、マンションの管理人・ケンさん(光石研)と奈美子の意外な関係が明らかになる。ケンさんにとって奈美子は孫娘にあたるというのである。しかし、ケンさんは「自分に会う資格はない」と言う。実は20年以上もまえ、ケンさんは事業に失敗し、家族を捨てて一人で蒸発してしまったのだ。
だが、数日前のこと、ケンさんはエレベーターが開かずに困っている奈美子を見て、思わず奈美子を抱きかかえてしまった。その時、おじいちゃんだと名乗れない自分がツラくなって――。ケンさんは堀田家の次男・堀田青(亀梨和也)や、父の堀田我南人(玉置浩二)たちに苦しい胸の内を語る。
それに対し、青は「自業自得だろ、自分勝手に家族を捨てたんだから」と言い放ち、ケンさんの擁護にまわる我南人と親子ゲンカになる。
我南人がマンションの屋上でライブを開く。我南人は「伝説のロッカー」で、ロックバンド「LOVE TIMER」のボーカリストである。
町中に我南人の歌声が響き、それに聴き惚れるマンションの住人たち――。そして、屋上にはケンさんが捨てた娘の法子(西山繭子)も奈美子と一緒に現れる。
ライブ終了後、我南人は大勢の観客たちから拍手喝采を浴びる。
すると、我南人は法子のまえに行き、法子の父のことをほのめかしながら「許せないこともあるかもしれないけどさ、憎んでもしょうがないじゃない?」と、法子に心変わりを促す。
法子は我南人の言葉から、マンションの管理人が自分を捨てた父親であることに気付く。法子に昔の過ちを詫びるケンさん。2人は涙の再会を果たすのだった。
(東京バンドワゴン・下町大家族物語 第1話「四世代の力!愛の歌声で奇跡を!」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~)
近所の大学生・増谷裕太(中島裕翔)が亡き祖父の形見の古書を売りにやって来る。祖父から「困った時には、これを売れ」と言われた代物らしく、店主の堀田勘一(平泉成)は10万円で買い取るが、裕太は浮かない顔をする。
どうやら裕太の母はオレオレ詐欺に遭い、150万円を騙し取られたらしい。確かに盗まれた150万円に比べたら、10万円なんて少しの足しにしかならない――。堀田家の人々は裕太のことを気にかける。
その日、勘一がその古書の中身を確認していたところ、本の中に、長方形にくり抜かれた穴があるのを見つける。40ページほど切り取られており、トランプがすっぽり入るサイズである。しかし、何のために穴は開けられたのか?、堀田家の人々は考えるが――。
そんな中、その理由が明らかになる。裕太の祖父が「困った時には、これを売れ」と遺したのは、古書のことではなく、その長方形に収められていた明治時代の一円札のことだった。その一円札は「大黒札」というもので、300万円以上の値打ちがあるらしい。
なぜ、その大黒札が消えていたかについては、意地汚い成古堂の主人(松澤一之)が以前、それを査定した時に無断で拝借していたのだった。
こうして紆余曲折がありながらも、大黒札は裕太の手元に戻ってくる。無事に一件落着となるが、堀田家ではもう一つの騒動が起きていて――。
時を同じくして、堀田家ではもう一つの騒動が起きていた。赤ちゃんを連れて来店してきた母親が、赤ちゃんを置き去りにしていなくなったのだ。ほどなくして、その母親・増谷玲井奈(小島藤子)が見つかり、青たちは事情を尋ねる。
玲井奈の話によると、赤ちゃんの父親は、会沢夏樹(落合モトキ)という無職の男で、玲井奈は暴力をふるわれていたという。しかも、玲井奈の母にオレオレ詐欺を仕掛け、150万円を騙し取るという犯罪にも手を染めていた。
――赤ちゃんを置き去りにしたあの日、玲井奈は夏樹から逃げ出すことを決意し、赤ちゃんを抱き、残った147万円を持って家を出たが、夏樹に気付かれてしまった。その時、駆け込んだのが、こちらのカフェだった。しかし、カフェに隠れているところを見つかってしまい、慌てるあまり、赤ちゃんを置き去りにしてしまった。それが事の経緯だった。
それを聞いた青は、やはりどんな理由があろうと赤ちゃんを置き去りにしたことが許せず、怒りを爆発させる。実はその怒りの背景には、青の出生の秘密があって――。
一方、長男の紺は、玲井奈の「増谷」という苗字や、オレオレ詐欺といったキーワードから、玲井奈が増谷裕太の妹であることに気付く。紺は裕太に連絡を取り、堀田家に呼び寄せる。実は玲井奈は高校中退後に家出をしており、ふたりにとっては数年ぶりの再会だった。
我南人が赤ちゃんの父親・夏樹を連れてくる。裕太は夏樹に激高し、「お前が母さんの振り込め詐欺の犯人なのか!?」と、つかみかかる。すると、我南人が仲裁に入り、「夏樹くんが詐欺をしてなかったら、兄妹だって再会してなかったわけだから、許してやってもいいじゃない?」と独自の持論を展開し、事を穏便に済ませようとする。
だが、単に穏便に済ませるわけではない。我南人はその代わりに「夏樹くんには海外のベーリング海の漁業に参加し、お金を稼いで来てもらいたい」と言う。もしも、その漁に出たら、しばらく日本には帰国できない。しかも、どんなトラブルが起きるかわからない危険な漁である。だが、夏樹はその提案を受け入れ、妻子のために海外に出稼ぎに行くことを決意する。
すると、裕太が思いがけないことを――、夏樹が改心していることを感じ取った裕太が、300万円以上の価値があると鑑定された「大黒札」を玲井奈に預けると言い出す。「このお金でもう一度やり直せ」と――。2人は裕太の思いやりに感謝し、再出発を誓うのだった。
(東京バンドワゴン・下町大家族物語 第2話「赤ちゃん置き去り事件!! 父親は誰?」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~)
亜美(平愛梨)は長男・紺の妻である。亜美が堀田家に嫁いでから、8年の月日が経った。
実は、亜美の実家・脇坂家と堀田家は仲が悪い。亜美が親から結婚の同意を得られぬまま、堀田家に嫁いできたためだ。しかもその結婚を巡って、我南人と亜美の父との間に一悶着があって――。
そんなある日、亜美のもとに母親が入院したという知らせが届く。亜美は本心では帰りたいと思いながらも、親とは絶縁状態。どうすればいいか思い悩む。
一方、堀田家の周辺では、全身黒ずくめの男が出没するようになる。男は子供たちに気付かれると物陰に隠れたり、スキを見て家族の写真を撮るなど、不審な行動を繰り返していた。さらに男は接触した青を殴りつけ、逃走するというトラブルを起こす。
そんな中、我南人が「昔の不始末を謝罪してくる」と言い、脇坂家に出かけようとする。だが、その時、意外な展開が――。絶縁状態の亜美の父・脇坂和文(佐戸井けん太)が突然、堀田家に訪ねてきたのだ。なんと、そこには例の不審者も。実は、彼は亜美の弟・脇坂修平(上遠野太洸)で、青に思わずケガをさせてしまったことを謝りに来たと言う。
緊迫する雰囲気の中、我南人が過去の無礼を詫び、頭を下げる。そして、亜美を入院中の母親に会わせてやりたいと言い、すべてを水に流してほしいと懇願する。一方、和文にも思うところがあり、自分にも至らぬところがあったと詫びる。
その席で、思いがけないことが明らかになる。実は、亜美の母親の入院を知った紺が、亜美の近況を書いた手紙や、息子・研人(君野夢真)の写真を、誰にも内緒で脇坂家に送っていたというのである。今回、和文はその感謝と過去の謝罪のために訪れたのだった。
こうして、紺と亜美の結婚は、両家が揃う中、8年越しに晴れて認められることになった。
(東京バンドワゴン・下町大家族物語 第3話「絶縁親子が涙の再会!親父の土下座」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~)