9月2日- / 1話・2話・3話・4話・5話
9月9日- / 6話・7話・8話・9話・10話
9月16日- / 11話・12話・13話・14話・15話
9月23日- / 16話・17話・18話・19話・20話
9月30日- / 21話・22話・23話・24話・25話
10月7日- / 26話・27話・28話・29話・30話
10月15日- / 31話・32話・33話・34話
10月21日- / 35話・36話・37話・38話・39話(最終回)
潔子は弥彦の母・たつから、思いがけない話を聞かされる。忠近を監獄から出すために大金を出した人物が、弥彦だという。
一方、清太郎からは、弥彦の前妻・ノブの話を聞く。清太郎の実母でもあるノブは、裕福な商家の娘だった。しかし、弥彦にはノブへの愛情はなく、嫁入りの時に新婦が用意する「持参金」目当てに結婚したという。その持参金のおかげで渋澤商会は発展したが、ノブは愛情をかけられず、若くして病死。清太郎は「母は犠牲になった。アイツに殺されたも同じだ」と話す。
その日、潔子は弥彦が隠していた一枚の写真を見てしまう。写真には一人の女性が映っており、潔子にその写真を見られたことを知ると、弥彦は激昂する。
潔子が「妻として、旦那様のことが知りたいだけ」と言うと、弥彦は「それならば夫婦らしいことをしてやろう」と声を荒げて近づく。弥彦は潔子を抱き寄せると、口唇を奪い――。
弥彦から強引に抱かれてから数ヶ月後、潔子の妊娠がわかる。それを知った蒼太は衝撃を受ける。
母・文乃が病に倒れる。文乃は自らの死期を悟り、長男・忠満を九堂家の本家に預けることを決める。
文乃が病死したのはそれからまもなくのことだった。潔子は四十九日の法要を終えるまで九堂家で過ごす。住む者がいなくなった九堂家の地券は、文乃の遺志に従い、蒼太に譲渡される。
一方、清太郎の妻・久仁子は、蒼太に心を惹かれ、たびたび蒼太のもとへ通っていた。しかし、蒼太は潔子のことをいつも気にかけている様子である。久仁子はそれが気に入らない。
そんな中、久仁子はふとしたことから、潔子が清太郎に色仕掛けをしていると誤解してしまう。「蒼太のみならず、清太郎まで狙っているなんて・・・」、そう感じた久仁子は憎しみのあまり、潔子のそばに積まれていた木箱を押し倒す。下には潔子が。その時、弥彦が潔子をかばい、鎖骨を骨折する。
久仁子はおおごとになって初めて罪の意識に苛まれるが、清太郎が「やったのは俺だ」と名乗り出る。清太郎が自分をかばってくれたことで、久仁子のなかで清太郎への冷えきっていた感情に変化があらわれる。しかし、清太郎が奉公人のキミ(村崎真彩)にちょっかいをかけている姿を目にすると、また素直になれずに反発してしまう。
そんな中、隆道がアメリカに留学していく。程なくして、千代が隆道の子を妊娠したことが発覚する。父となる隆道が側にいないことなどを理由に、母の八重が中絶手術をさせようとするが、話し合いの結果、隆道が帰国するまで蒼太が子育ての協力をすることになり、千代は出産に備える。
二宮は毎夜のように悪夢にうなされる。権力の虜となって悪行に手を染めてきた二宮だったが、忠近を無実の罪に追いやって以来、その悪夢は二宮を苦しめていた。
正気を失った二宮は日本刀を持ちだし、神社にいた潔子を急襲する。二宮が刀を振りかざしたその時、蒼太が前に立ちはだかり、背中を斬られる。
二宮は怒りに満ちた表情で、「貴様の父がだまって賄賂を受け取っていれば、こんなことにはならなかったのだ」と潔子をにらみつける。潔子はその時になって初めて、忠近が二宮から無実の罪を着せられたことを知る。
蒼太は薄れゆく意識のなかではっきりと思い出す。幼少の頃、自分と潔子を暴漢から救ってくれた男が二宮だったことに。蒼太は二宮に激白する。「あなたは正しくて強かった。私はずっと、あなたのようになりたかった」と。それでも二宮は襲いかかろうとするが、今度は潔子が蒼太を身を挺して守ろうとする。
そんなふたりの姿を見た二宮は、何かを悟ったように刀を捨てると、その場を去っていく。蒼太は深い傷を負うが、父の治療によって一命を取り留める。
蒼太が最悪の事態を免れた矢先、潔子が流産してしまう。その悲しみも癒えぬ中、二宮が切腹して命を絶ったという一報が届く。二宮は潔子宛に「ふたりのおかげで最期に武士の誇りを取り戻せたかもしれない」と書いた礼の手紙を遺す。
そんな中、弥彦が潔子に一方的に別れを切り出す。弥彦の中で「潔子には蒼太がふさわしい」という確信が芽生えてのことだが、潔子はそれを知る由もなく――。さらに別れ話にはもう一つ、ある重大な理由があった。
弥彦がそれを打ち明けようとしたその時、渋澤商会に悪い知らせが飛び込む。代理の社長を務めていた清太郎がデマを信じこみ、取引で巨額の損失を出したのだ。やる気を見せた清太郎に、弥彦が取引を一任したうえでの失敗だった。
弥彦はこの危機を乗り越えようと従業員に指示を出すが、その矢先、弥彦がずっと隠してきた心臓病に苦しみだし、倒れてしまう。
(潔子爛漫~きよこらんまん~ 第29話の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:中佐(松本公成)少佐(瀬戸将哉)祢津(狩野和馬)産婆(松田真知子)そのほかのキャスト(三田村賢二))
渋澤商会は倒産の危機を迎えるが、蒼太の働きかけもあって回避される。蒼太が一時帰国した隆道や大山に相談したところ、しょうのうや煙草などの専売品を渋澤商会が一手に引き受けることになったのだ。
一方、弥彦は、潔子に自らの過去を明かす。例の写真の女性・夕(野村佑香)と、前妻・ノブとの話である。
弥彦は、渋澤家の使用人の娘で、ずっと妹のように可愛がってきた夕のことが好きだった。それにも関わらず、弥彦が結婚した相手は、裕福な商家の娘・ノブだった。すべては嫁入りの時に新婦が用意する「持参金」目当てだった。その持参金のおかげで渋澤商会の傾いていた経営は回復し、渋澤商会は発展した。
しかし、その結婚のウラで、悲しい別れがあった。ノブと結婚することで、両想いだった夕を見捨てる形になったことだ。使用人の仕事を解かれ、親とともに渋澤家を出て行った夕。彼女が外国船の事故で亡くなったのはしばらくしてからのことだった。もしも運命が少し違っていたら、夕は死なずにすんだ――。それが弥彦の知られざる過去だった。
やがて、弥彦が最期の時を迎える。弥彦は病院の設立を夢見ていることを潔子と蒼太に初めて話す。潔子と蒼太は手をとりあって、渋澤商会を守っていくことを約束する。
7年後、弥彦の亡き後、渋澤商会の女将となった潔子のまえに、かほる(野村佑香)という若い女性が現れる。かほるは夕の娘で、ひそかに弥彦と渋澤商会をずっと恨んでいた。しかし、潔子はそんな積年の恨みなど知る由もなく、かほるを渋澤家で働かせることを決めてしまう。
潔子は千代から、長女・桃(遠藤璃菜)を預かってほしいと頼まれる。隆道が選挙資金が集まらない状況に苛立ち、千代に暴力を振るうようになったためだ。
ところが、桃を預かった翌日、千代が「一人になって自分の心と向き合いたい」と書いた手紙を残し、姿を消してしまう。
一方、蒼太は、潔子がかほるに心を許していることを心配し、得体の知れないかほるの過去を調べ出す。かほるは静岡で地主の妾として暮らしていたが、評判は悪く、地主が死んで家を追い出されたという。くれぐれも気を付けるように言われ、心が揺れる潔子だったが、かほるに九堂家の鍵を渡してしまう。
そんな中、かほるは隆道のもとを訪れ、ふたりで渋澤の財産を乗っ取ろうという計画を持ちかける。
(潔子爛漫~きよこらんまん~ 第33話の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:手紙を渡しに来た男(タオルズ=西田遼二・田口真一)そのほかのキャスト(石川伸一郎、福井博章、倉田悠貴))
蒼太が賄賂を受け取った疑惑が浮上する。しかし、それはかほるが仕掛けた罠だった。
蒼太は賄賂の受取については否定せず、従業員たちから非難される。潔子が話を聞くと、自分の懐を肥やすなどという意思はなく、やむをえず受け取った金であった。しかも、その金はすべて倒産しそうな会社を救うために援助していたという。従業員たちも倒産しかけた関連会社が息を吹き返したことに覚えがあり、蒼太のしたことに理解を示す。
潔子は蒼太から「かほるが何かを企んでいるかもしれない」と聞かされるが、潔子は「それでもまだ信じてみたい」という。
一方、渋澤の財産をめぐって手を組んだかほると隆道は、新たな計画を画策する。
(潔子爛漫~きよこらんまん~ 第34話の結末まで~あらすじ・ネタバレ~)
渋澤商会に危機が訪れる。取引先の和菓子の老舗・永福堂から連絡があり、「砂糖の取引を帝都物産に変える」というのである。
もしもそうなれば、渋澤商会にある2トンもの砂糖の行き場がなくなり、痛手を負うことになる。実はこれにもかほると隆道が絡んでいて、かほるが帳簿を盗み見て、砂糖の売値を帝都物産に漏らしたのだった。帝都物産は渋澤商会より安値で砂糖が取引できると永福堂と交渉し、永福堂はそれを受けて取引先を変更したのである。
蒼太はかほるの言動から、かほるがウラで何かをしていると確信し、「こんなことで渋沢はつぶさせない」とかほるに言い放つ。かほるは逆上し、母を捨てた弥彦をずっと恨んでいたことをついに明かす。
そんな中、危機を迎えた渋澤商会に希望の光が。永福堂との取引はどうにもならないが、以後、砂糖の在庫量が薄くなるであろう帝都物産に砂糖を売ってはどうかと蒼太が考え、今度は帝都物産との砂糖の取引を成立させてきたのだ。砂糖の売値は下げざるを得なかったが、とりあえず2トンの砂糖はさばけると知り、従業員たちは安堵する。
蒼太はかほるが事情を知っていることを知りながらも、従業員たちにはそれを明かさない。正体をバラされると思っていたかほるは――。
(潔子爛漫~きよこらんまん~ 第35話の結末まで~あらすじ・ネタバレ~)
潔子はかほるの憎しみを受け入れ、今後もこれまで通りに女中として働いてもらいたいと言う。
その意外な返事に、かほるが信じられないといった面持ちで蒼太のもとに飛び込んでくる。蒼太は「あの人はそういう人だ」と笑うと、潔子の生い立ちをかほるに話す。父が無実の罪で逮捕されたこと、肉親の死と弟との別れ、理不尽な借金がきっかけで弥彦と結婚したこと、それでも人を憎まず艱難辛苦の道を生きてきたこと――。潔子の思わぬ過去にかほるは衝撃を受ける。そして、かほるの母・夕も「人を恨まないで生きてほしい」と話してくれたことを思い出す。
かほるの心境に変化があらわれる。潔子に少しずつ心を許していくかほる。そして、いつしか人望を集める蒼太のことが気になりだして――。
(潔子爛漫~きよこらんまん~ 第36話の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:役名なし(佳音))
行方知れずだった清太郎が7年ぶりに帰郷してくる。大阪の難波屋で商人の修業をしてきたという。ずっと待っていた妻・久仁子と抱き合う清太郎。
蒼太はこれを機に、清太郎に社長として渋澤商会を引っ張っていってほしいと頼む。そして、弥彦が夢見ていた病院の設立に向け、みんなで協力していこうと結束する。
家出をしていた千代が戻ってくる。「好きだからこそ、彼が壊れていくのがツライ」と、隆道と別れようとする千代に、潔子は「逃げたら後悔する」と諭し、心変わりを促す。
一方、かほるは潔子に土下座をし、「蒼太を自分にくれ」と懇願する。しかし、潔子は「それだけは出来ない」と拒絶。かほるは蒼太に色仕掛けをするも、蒼太からは相手にされない。すると、今度はかほるの心に嫉妬の炎が燃え上がる。潔子と蒼太の共通の夢が「病院の設立」だと知り――。
そんな中、隆道は、選挙資金を入手するために渋澤商会を潰そうとする者たちに協力していたが、選挙資金などは一銭も手に入らず、騙されていたことを知る。
(潔子爛漫~きよこらんまん~ 第38話の結末まで~あらすじ・ネタバレ~)
隆道が渋澤商会に駆け込んできて、明日の新聞記事に「渋澤商会が不正を行っている」という捏造記事が載ることを告げる。隆道はせめてもの罪滅ぼしに、自分を騙していた新聞記者や政治家の汚職を暴くために警察に出頭する。これで渋澤商会の捏造記事が世に出ることはなくなる。
時を同じくして、かほるは病院の土地契約書を持ち去ってしまう。しかし、その夢を砕いた程度では、潔子と蒼太の絆は壊れない。かほるは思い詰めて小刀を自分の首筋に向け、自らの命を絶とうとするが、潔子が止めに入り、潔子は腕を負傷してしまう。わが身をかえりみず、自分のことを心配してくれる潔子に、かほるは改心。品川の小料理屋で再出発を図り、潔子宛に感謝の手紙を送る。
潔子と蒼太は結婚。一年後、女の子が生まれ、「眞琴」と名付けられる。
ついに弥彦の夢だった渋澤総合病院が設立する。渋澤商会では、清太郎が久仁子、たつとともに病院を増やしていくことを宣言。料亭「さざれ石」では、千代が隆道の帰りを待ちながら、女将の仕事に追われている。
潔子は赤ん坊を抱きながら、蒼太とともに、今まで出会ってきた人々の思いや教えを我が子に引き継いでいこうと誓うのだった。(終)
(潔子爛漫~きよこらんまん~ 第39話(最終回)の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/上記にないキャスト:役名なし(ヒトシ・ギルバートJr.、藤波大、川崎敬一郎、川島拓、山本行平、成田貴典、齋藤麻利))