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| ドラマ枠 | 連続ドラマW |
| タイトル | 推定有罪 |
| ふりがな | すいていゆうざい |
| 制作著作 | WOWOW |
| 制作協力 | 国際放映 |
| 放送局 | WOWOW |
| 初回 / 最終回 | 2012年3月25日 / 2012年4月22日(全5話) |
| 放送日時 | 日曜日 22:00 ほか |
| プロデューサー | 青木泰憲、河角直樹 |
| 監督 | 鈴木浩介 |
| 原作 | 前川洋一「推定有罪」(講談社刊) |
| 脚本 | 前川洋一 |
| 音楽 | 澤野弘之、和田貴史、とくさしけんご |
| 主題歌 | プロコル・ハルム「青い影」 |
| 視聴率 |
その日、ジャーナリスト・加山清治(仲村トオル)はカメラマンの鳴瀬実(中村俊介)とともに反政府ゲリラの自爆テロを取材していた。そこに日本から電話がかかる。ある殺人事件で逮捕された犯人の「冤罪」を知らせる電話である。
12年前、東京・世田谷区の緑が丘公園で少女の鈴木智子(毛利恋子)が何者かに殺された事件。その事件、警察は初動捜査でミスをおかした。焦る警察は学習教材の訪問販売で少女宅に出入りしていた篠塚良雄(國村隼)に目をつけた。篠塚には傷害事件の逮捕歴があったからだ。しかし、篠塚を犯人に結びつける有力な手がかりは一向に見つからなかった。
切羽詰まった警察は篠塚の鼻水がついたティッシュを押収し、採取した粘膜をDNA鑑定にかけた。DNA鑑定の結果、篠塚のDNAと現場に残された血液から採取したDNAが一致した。それを足がかりに篠塚を逮捕・起訴した。篠塚は裁判では一貫して否定したが、篠塚には無期懲役の判決が下された。
「冤罪」の可能性があるとわかったきっかけは、篠塚の弁護団の代表・石原揺子(黒木瞳)が独自にDNA鑑定を行った事によるものだった。
篠塚の毛髪から採取したDNAと、現場に残されたDNAが一致しなかったのだ。
検察側・弁護側が改めてDNA鑑定を行ったところ、これも結果は不一致。無実が立証され、篠塚は釈放される事になった。
篠塚は12年ぶりに出所した。12年前に自分を犯人であるかのような記事を載せた「週刊潮流」をバッグに入れて。
「篠塚を支援する会」の代表・太田佳苗(草笛光子)は、保育士の長田美保(本仮屋ユイカ)に電話をかける。美保は篠塚の一人娘である。
「今朝、お父さんが釈放されました。お父さんはあなたに会いたがっています」
しかし、美保の返事は明るいものではない。
「太田さん、私が篠塚の名前を捨てたのはご存知でしょう?私はあの人とは親子ではないんです。今後も関わるつもりはありません」
美保は篠塚とは会いたくないと拒絶する。篠塚は太田から美保の返事を聞き、動揺を隠せない。
帰国した加山は、自宅で12年前の週刊潮流をさがし、自分が書いた記事に目をやる。スクープ「あなたの隣にいる犯罪者」。篠塚を犯人と断定する記事である。
弁護士の石原は「週刊潮流が篠塚逮捕のきっかけを作った」と非難した。世間でも非難の声が高まっている。編集長の坂井浩明(松尾スズキ)はとりあえず謝罪文を掲載すると言う。
12年前、加山は確かに篠塚が犯人だと直感した。当時、セールスマンだった篠塚は60万円の学習教材をめぐって少女の母親とトラブルを起こしていたからだ。母親は学習教材をクーリングオフ(契約解除・返品)し、篠塚はノルマを達成できなかったために会社を解雇された。篠塚は少女の母親を恨んでいる、娘を殺す事で復讐を果たしたのか、そう加山は感じた。
加山は刑事の浅田邦生(陣内孝則)も篠塚に目をつけている事を知っていた。篠塚に傷害事件の前科がある事も疑いを強める材料の一つだった。
記事を書いてからほどなくして篠塚は浅田によって逮捕された。そんな12年前を回想する加山。
加山は石原のもとを訪ねる事にした。「謝罪文を載せて検証記事を書きたい」と。しかし、石原は「虫のいい話」という態度。
「奥さんは亡くなりました。奥さんは篠塚さんが犯人だと思ったまま亡くなったんです。あなたのした事は法では罰せられませんが、犯罪同然なんです」と石原。
記事を書いた張本人である加山はバッシングの対象となる。ネットにまつりあげられ、娘の舞(伊藤綺夏)もイジメに遭う。ライバル誌も週刊潮流を責め立てる。
一方、刑事の浅田は疑問を抱く。なぜ最近になって弁護士の石原が篠塚のDNA鑑定を行ったのか。冤罪の疑いがあるなら早めにするべきではないかと。
浅田は喫茶店に石原を呼び、理由を問う。石原はその理由として、昔のDNA鑑定の精度が低かった事を挙げ、決定的な理由としては桂木尚人(寺島進)という男から篠塚が冤罪だと告げられた事を話す。また、桂木は金銭とひきかえに事件の凶器についての情報を持ちかけてきたが、その交渉は流れたという。
篠塚良雄の記者会見が開かれる。篠塚は世間が最も注目する人物。多くのマスコミが集まる。マスコミ席にはジャーナリストの加山も、さらに桂木の姿もあった。そして、テレビを見つめる娘の美保、篠塚を取り巻く人々たちも篠塚の発言に注目する。篠塚は「泣き寝入りはしない」として、こう言った。
「私は国に対し、賠償請求訴訟を起こす事に決めました。その金額は12億円」
会場はどよめく。会見後、加山は篠塚のもとに駆けつけ土下座をする。
「申し訳ありませんでした。検証する記事を書かせてください。二度と冤罪を生まないためにも、私に出来る事はそれしかありません」
付き添いの弁護士・石原は返す。
「ただし、条件があります。原稿は一言一句、私たちがチェックします。意に反した記事を掲載した場合、法的手段を取ります」と……。
◆ 第1話 3月25日
◆ 第2話 4月1日
◆ 第3話 4月8日
◆ 第4話 4月15日
◆ 第5話 4月22日
| キャスト | 役 |
| 仲村トオル | 加山清治 |
| 黒木瞳 | 石原揺子 |
| ミムラ | 鈴木弘子 |
| 本仮屋ユイカ | 長田美保 |
| 寺島進 | 桂木尚人 |
| 松尾スズキ | 坂井浩明 |
| 中村俊介 | 鳴瀬実 |
| 相島一之 | 栗林伸行 |
| 袴田吉彦 | 前畑吾郎 |
| 霧島れいか | 加山清治の妻 |
| 中村大樹 | 長田美保の婚約者 |
| 大塚良重 | |
| 中丸新将 | |
| 茅島成美 | 保母 |
| 神尾佑 | |
| 吉田羊 | |
| 本田大輔 | |
| 松田沙紀 | |
| 伊藤綺夏 | 加山舞 |
| 池田成志 | |
| 草笛光子 | 太田佳苗 |
| 竜雷太 | 吉田栄之助 |
| 西平風香 | |
| 毛利恋子 | 鈴木智子 |
| 吉崎莉愛 | |
| 安達功一 | |
| 坂本直季 | |
| 中村元気 | |
| 若杉啓太 | |
| 金藤洋司 | |
| 岩川鉄兵 | |
| 貫井りらん | |
| 若木美香 | |
| 柳原純子 | |
| 田島きよ乃 | |
| 山口勝弘 | |
| 毛呂恭久 | |
| 永井剛成 | |
| 薄井伸一 | |
| 中澤啓次 | |
| 後藤又三郎 | |
| 倉八慶 | |
| 冨永竜 | |
| 三上竜平 | |
| 川添由美子 | |
| 鈴木勇介 | |
| 楠井博士 | |
| 青柳亨 | |
| 谷岡推 | |
| 小川正彦 | |
| 宇津明範 | |
| 高村亜希子 | |
| 清本良子 | |
| 上野路子 | |
| 七沢文香 | |
| 露木沙弥香 | |
| 李龍昌 | |
| 朝倉啓太 | |
| 望月ムサシ | |
| 山田晃久 | |
| 直井忠道 | |
| 川向基公 | |
| 西田昌治 | |
| 土方浩 | |
| 島崎直子 | |
| 勅使川原花歩 | |
| 前田美菜 | |
| 岩堀美紀 | |
| 中本良子 | |
| 今村めぐみ | |
| 鈴木瑠々 | |
| 光石研 | 鈴木則之 |
| 柴俊夫 | 浦井茂 |
| 陣内孝則(友情出演) | 浅田邦生 |
| 國村隼 | 篠塚良雄 |