ドラマ『梅ちゃん先生』キャスト あらすじ (NHK)

梅ちゃん先生とは

「梅ちゃん先生」（うめちゃんせんせい）。
　2012年4月2日（月曜日）スタート、第86作目のNHK朝ドラ。9月29日（土曜日）まで、全26週156回の放送が予定されている。
　ヒロイン選考ではオーディションは行われず、女優の堀北真希（23歳）に白羽の矢が立った。
　近年ではオーディションが行われない朝ドラが増えており、2010年のヒット作「ゲゲゲの女房」の松下奈緒もそのようにしてヒロインに抜擢された一人である。他には「純情きらり」の宮崎あおい、「おひさま」の井上真央などがいる。また、「芋たこなんきん」の藤山直美（37歳のヒロイン）、「だんだん」の三倉茉奈・三倉佳奈（双子でなければならない）など、特殊な条件でヒロインのオファーがされたケースもある。
　なお、次期の第87作目の朝ドラは「純と愛」（じゅんとあい）に決定しているが、こちらのヒロインはオーディション選考である。
「梅ちゃん先生」の脚本は尾崎将也（51歳）、代表作に「結婚できない男」「特命係長・只野仁」などがある。コメディを織りまぜた作品の評価が高い。堀北の出演作品では、2011年の「幸福の黄色いハンカチ」で脚本を担当している。
「梅ちゃん先生」の「先生」とは、医者のことである。このドラマは戦後の東京を舞台にした町医者の物語である。原作も実在するモデルもいない。ただ、NHKのPRでは、山本周五郎の人気小説でドラマ化や映画化もされた「赤ひげ診療譚」の女性版としており、これに少なからず影響を受けているシーンがあるかもしれない。
　ドラマの舞台は東京都大田区だが、ロケ地は茨城県高萩市である。終戦直後の焼け野原や闇市を再現するロケ地として使用する。

梅ちゃん先生　あらすじ（ネタバレあり）

　舞台は1945年（昭和20年）、戦後の東京・蒲田（東京都大田区）。
　下村家の3兄妹、松子（ミムラ）、竹夫（小出恵介）、梅子（堀北真希）は3人の頭文字を合わせると「松竹梅」となる変わった名前の兄妹である。
　父・建造（高橋克実）は医師で大学医学部教授。母・芳子（南果歩）は専業主婦。建造は頑固者であり、子供たちとぶつかることもしばしば。母の芳子はそんな家族のまとめ役である。そんな下村家を見守るのが、やや偏屈なところがある祖母・正枝（倍賞美津子）である。
　下村3兄妹は「松竹梅」という名前の通り、松子は優秀、竹夫も良好だが、梅子は目立たないタイプで、梅子は劣等感を感じながら過ごしてきた。学業を終えたらお見合い結婚を。そんな話もチラホラ聞こえ、人生に目標を見出せないまま日々を過ごす梅子。異性といえば幼なじみの安岡信郎（松坂桃李）がいるが、特に恋愛関係はない。
　ある日、梅子は戦災孤児のヒロシ少年と出会う。誰にも笑顔を見せなかったヒロシだが、梅子とふれあうことで心を開く。
　梅子の人生の転機はヒロシが病に倒れた時である。成す術なくあきらめかけた梅子のもとに現れた父・建造が、必死の治療でヒロシを救ってみせたのだ。建造がただの頑固オヤジではない、消えかけた人間の命を救うことができる立派な医師だと知った梅子は、お見合いの誘いを断り、建造のような医師になる決意をする。
　一方、医師を志していた長男・竹夫は本当にやりたい事を見つけるために医師の道をやめ、建造から勘当されてしまう。竹夫は父の弟・立花陽造（鶴見辰吾）に面倒をみてもらい、やがて実業家として成功する。
　難関の医療学校の試験に合格した梅子は勉強に励み、卒業後も大学病院で様々な患者を診ながら経験を積んでいく。梅子にお見合い結婚をさせるつもりだった父・建造も、医師の先輩としてアドバイスをするようになる。
　そんな中、地元で唯一の町医者が亡くなる。梅子は建造がいる大学病院で働くよりも町医者として開業する道を選び、建造の反対を押し切って、自宅を診療所にして町医者としての第一歩を踏み出す。人懐っこい梅子は町の人々から「梅ちゃん先生」と呼ばれ、親しまれる存在になる。梅子は数々の困難や身内の闘病を体験しながら成長していく。

梅ちゃん先生　キャスト（出演者）