枠 | 文化庁芸術祭参加作品スペシャルドラマ |
タイトル | 海峡 |
ふりがな | かいきょう |
放送日時 | 2007年11月17日 (土) 21:00、23日 (金) 22:00、24日 (土) 21:00 |
制作著作 | NHK |
放送局 | NHK |
制作統括 | 小松昌代、鈴木圭 |
脚本 | ジェームス三木 |
演出 | 岡崎栄 (1、3)、吉川邦夫 (2) |
音楽 | 渡辺俊幸 |
主題歌 | さだまさし 「かささぎ」 |
語り | 広瀬久美子 |
日本人女性と朝鮮人青年の悲恋を描く。おもなロケ地は韓国・釜山など。 (全3回)
◆第1回 「釜山港の別れ」 (11月17日)
第2次世界大戦が終戦を迎えた1945年。
朝鮮半島の釜山で生まれ育ち、未だ日本の地を踏んだことがない日本人女性・吉江朋子 (長谷川京子) は釜山で木戸俊二 (眞島秀和) という青年と出会う。
朋子は俊二の顔に覚えがあった。以前、父・順吉 (中村敦夫) が憲兵にあらぬ嫌疑をかけられ取調べを受けた時、居合わせた俊二に誤解を解かれ助けられたのである。しかし、現在ではその父も母も亡くし、朋子は天涯孤独の身。俊二はそんな朋子の境遇を知り、肉親がおらず辛かろうとも精一杯生き抜くべきだと説く。
朋子は俊二に惹かれ想いを寄せるようになるが、そんな矢先、俊二が自分は朝鮮人であると告白。創氏改名で日本人名を名乗っているが、実は 「朴俊仁」 という朝鮮人だという。
朋子は俊二から結婚してほしいと告げられるが……。
◆第2回 「海を越える誓い」 (11月23日)
朋子 (長谷川京子) は俊二 (眞島秀和) と別れ、祖国の日本に帰ることを決断。初めて日本の地を踏むが、浮かんでくるのは俊二への想いばかり。
そんな中、俊二が朋子を追って日本に渡ってくる。俊二への想いを断ち難い朋子は、俊二との結婚を考え始める。2人は一時は朝鮮半島に戻るが、俊二の実母・金桂淑 (コ・ドゥシム) から日本の方が朋子にとって住みやすいと説得され、日本に帰ることに。しかし、日本で一緒に暮らし始めた矢先、俊二のもとに刑事 (浅野和之) が現れ……。
◆第3回 「一人だけの海峡」 (11月24日)
俊二 (眞島秀和) が密入国及び不法滞在などの容疑で逮捕され、朝鮮半島に強制送還される。朋子 (長谷川京子) は知り合ったばかりの新聞記者・野中武敏 (上川隆也) の協力を得て、釜山にいるであろう俊二の行方を捜すが一向に居場所はわからない。やがて進展しない状況に焦りを感じ始めた朋子は釜山に渡ろうとするが、密航を企てたとして逮捕される。
すると、釈放される朋子の身柄を引き取りに野中が訪れる。ひそかに朋子に思いを寄せる野中は朋子に結婚を申し出て、俊二への思いに区切りがつくまで何年でも待ち続けると告げる。
朋子はこれが最後と心に決めて俊二に手紙を送るが、半年待てど返事は来ない。やがて朝鮮戦争が勃発した1950年の翌年、朋子は野中のプロポーズを受けることを決意する。だが、朝鮮人に差別意識をもつ野中の母・ワカ (小山明子) から朝鮮人と交際していたことを責められ苦しむ。ワカとはのちに和解するも、ワカは病に倒れ他界。
やがて野中との結婚から24年が経った1975年、思いがけない手紙が朋子に届く。差出人はあの俊二で手紙には 「肝臓がんに侵されており余命幾許もない。朋子に会いたい」 と書かれてある。
朋子は俊二が長年連絡すらしてくれなかったことにわだかまる気持ちもあって 「朝鮮とは縁を切った」 と手紙を突っぱねるが、野中は朋子が忘れがたき俊二への思いを抱えていることを見抜いて、俊二と再会し過去を整理して来るよう説得。朋子は野中の許しをもらい、約30年ぶりに釜山に向かう。
釜山に到着した朋子は出迎えたチェ・キスン (キム・テイ) という俊二の妻と出会う。俊二は現在では新しい家族を築いているが、日本にいる朋子を想ってか結婚になかなか踏み切れなかったという。朋子はキスンから俊二との間に2人の子供を授かったこと、そして貿易会社を興し成功したことなどを聞く。
そして、朋子は招かれた俊二の屋敷で彼と再会。長すぎた空白を埋めるように語り、再会を喜び微笑み合う2人。
翌日、俊二は朋子を広大な海を一望できる丘に案内し、そこで朋子からの手紙がすべて亡き母・金桂淑 (コ・ドゥシム) によって日本に送り返されていたことを明かす。時局を考えれば朝鮮人と日本人が恋愛することが必ずしも幸せになれるかどうか。母が手紙を自分に読ませることなく送り返していた気持ちが今なら納得できるという俊二。朋子もその言葉に理解を示す。
作 | ジェームス三木 |
音楽 | 渡辺俊幸 |
主題歌 | さだまさし 「かささぎ」 |
語り | 広瀬久美子 |
時代考証 | 天野隆子 |
韓国語指導 | キム・テイ |
岡山ことば指導 | 椿留美子 |
大阪ことば指導 | 井上裕季子 |
山口ことば指導 | 福田勝洋 |
博多ことば指導 | 箱田暁史 |
書道指導 | 望月暁云 |
擬闘 | 林邦史朗 |
制作統括 | 小松昌代、鈴木圭 |
美術 | 深井保夫、西村薫 |
技術 | 高橋太 |
音響効果 | 岩崎進 |
撮影 | 山口武久、高橋太 |
照明 | 貴井聡一 |
音声 | 松本恒雄、高木陽 |
映像技術 | 鈴木達也、関井和成 |
美術進行 | 峰岸伸行、大野輝雄 |
記録 | 小林澄枝、野田茂子 |
編集 | 久松伊織 |
韓国コーディネーター | キム・スフン |
撮影協力 | 北九州フィルム・コミッション、舞鶴市フィルム・コミッション、滋賀ロケーションオフィス、滋賀県犬上郡豊郷町、京都府南丹市美山町、大阪ロケーションオフィス協議会 |
資料提供 | 広島平和記念資料館、法政大学大原社会問題研究所 |
演出 | 岡崎栄、吉川邦夫 |
共同制作 | NHKエンタープライズ |
制作・著作 | NHK |
キャスト | 役 |
長谷川京子 | 野中朋子 (吉江朋子) |
眞島秀和 | 木戸俊二 (朴俊仁) |
豊原功補 | 伊藤久信 |
辺見えみり | 岡田清美 |
美保純 | 伊藤容子 |
田島令子 | 岡田あい子 |
不破万作 | |
石橋雅史 | |
佐戸井けん太 | 川瀬明 |
大西多摩恵 | |
浅野和之 | 刑事 |
山下規介 | 刑事 |
キム・テイ | チェ・キスン |
でんでん | |
菊池均也 | |
丸岡奨詞 | |
鍋島浩 | |
福井裕子 | |
内田淳子 | |
鍵本景子 | |
水下きよし | |
原川浩明 | |
高嶋宏行 | |
張聖浩 | |
李愛美 | |
俵木藤汰 | |
松岡哲永 | |
五宝孝一 | |
ミョンジュ | |
ハン・チョンイル | |
シン・スルギ | |
月見恭子 | |
田口かるた | |
斉藤光香 | |
川村麻里愛 | |
ハン・ソヒ | |
イ・ジス | |
キム・ヨンラク | |
金守珍 | |
呉崙柄 | |
りゅう雅登 | |
橋口泰介 | |
ハン・テイル | |
キム・クァンオン | |
タン・カンホ | |
小野朝美 | |
アンディ岸本 | |
木元としひろ | |
林加奈子 | |
小野真也 | |
岡大介 | |
黒神龍人 | |
橋本千枝子 | |
竹本翔之介 | |
都丸智栄 | |
イ・ジョンホ | |
ホン・ペヨン | |
染谷千賀子 | |
うみなつこ | |
柏木麻貴 | |
西田優史 | |
二橋康浩 | |
上滝征宏 | |
ショー小菅 | |
銀粉蝶 | 朋子の伯母 |
中村敦夫 | 吉江順吉 |
犬塚弘 | 塚本照夫 |
コ・ドゥシム | 金桂淑 |
小山明子 | 野中ワカ |
上川隆也 | 野中武敏 |
橋爪功 | 市岡礼三 |
津川雅彦 | 進藤登 |