枠 | ドラマ24 |
タイトル | 怨み屋本舗 |
ふりがな | うらみやほんぽ |
放送日時 | 金曜日 24:12 |
制作著作 | 『怨み屋本舗』製作委員会 |
制作 | テレビ東京、テレビマンユニオン |
放送局 | テレビ東京系列局 |
初回 / 最終回 | 2006年7月14日 / 2006年9月29日 (全12話) |
プロデュース | 岡部紳二、森田昇、杉田浩光 |
原作 | 栗原正尚 「怨み屋本舗」 |
脚本 | 川嶋澄乃 (1-12) |
演出 | 仁木啓介 (1-12) |
音楽 | 五十嵐由美 |
主題歌 | mihimaru GT 「いつまでも響くこのmelody」 |
エンディング曲 | シャーンノース 「final your song」 |
怨み屋本舗 オープニングナレーション
人は誰もが2つの顔を持つ。笑顔の裏に般若の面 (おもて) 。
ほんの一瞬で愛は憎しみに変わり、募る怨みがこの世を血の海に変える。
一寸先は闇……、振り返ればそこに闇……。
でも、その闇に人は誰も気付いていない……。
怨み屋 (木下あゆ美) は法律で裁くことのできない悪に苦しめられている人々の依頼を受け、絶対に証拠の残らない方法で制裁を下す、謎の仕置き人。
彼女自身が手を下すことは少なく、彼女に仕える工作員たちが指令を受け、計画を実行する。その計画は完璧で、依頼者の怨みに相応するほどの制裁を確実にターゲットに与える。そして、何者かに怨みをもつ人間は後を絶たず、次から次へと怨み屋に依頼が押し寄せる。
そんな中、不器用なほどにひたすら正義を追い求める寄木警部 (きたろう) が怨み屋のまえに大きく立ちはだかる。彼は警察内部の不祥事にも一切手加減はしない。真実を求めて悪事を暴く男。
やがて寄木警部は、怨み屋が関わる事件を捜査する中で、彼女の存在にふれるきっかけをつかむ。そして、彼女の正体を追及するのだが……。
怨み屋本舗 第1話 「怨みの方程式」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
市川しんぺー (御法川)、立花彩野 (婦人警官)
久保貫太郎、杉山薫、吉増裕士、大山鏑則、中村ちひろ、黒澤美貴
うじきつよし (味山雄大)
笹野高史 (伊藤)
≪あらすじ≫
2006年7月。テレビのワイドショーは、3人の妻が次々と不可解な死を遂げ、3億円もの保険金を手に入れた 「疑惑の男」 こと、味山雄大 (うじきつよし) の話題でもちきりになっていた。そんな中、警察に捜査を訴える初老の男・伊藤 (笹野高史) がいた。伊藤は自殺した3人目の妻の父親で、娘の自殺がどうしても受け入れられずにいたのだ。だが、警察からはまったく相手にされず――。
すると、そんな伊藤のまえに長い黒髪の女・怨み屋 (木下あゆ美) が現れる。怨み屋は味山への復讐を考える伊藤の心を見透かすように 「下手な復讐は身を滅ぼす」 と助言すると、社会的抹殺、実質的殺害……、報酬を支払えば望み通りにそれらを実行してみせるという。
怨み屋が提示した報酬は5000万円と高額だが、伊藤は怨み屋に味山の 「社会的抹殺」 を依頼する。
「しかるべく」
怨み屋はいつものようにそう返事をして依頼を引き受けると、早速、仕事のパートナーともいえる情報屋 (寺島進) のもとへ。情報屋はありとあらゆるネタをかき集める情報収集のエキスパートである。
怨み屋はそんな情報屋から借金苦の男性・御法川 (市川しんぺー) を紹介される。妻子を残して自殺を図ろうとする御法川を呼び止めた怨み屋は、命とひきかえに妻子を借金苦から救える方法を助言。それは味山に 「殺される」 こと。怨み屋に協力すれば、借金を帳消しにでき、妻子を救うことができるのだ――。
怨み屋の言葉を受け入れた御法川は、味山のマンションの隣室に引っ越すとプレッシャーを与え始める。
一方、 「事故を装って殺すのは怨み屋の十八番。殺し屋に注意なさい」 という怨み屋からの電話を受けた味山は、隣室の御法川がその 「殺し屋」 かと疑心暗鬼に。
そんなある日、愛車のスポーツカーのブレーキが効かなくなり、危うく命を落としかけた味山はこれも御法川の仕業かと恐怖心を抱く。
そして、味山が帰宅すると、あの御法川が。自宅マンション3階の廊下、不気味な笑みを浮かべながら迫ってくる御法川に、味山は半ばパニックに。と、その時、味山は近寄ってくる御法川を突き飛ばしてしまい、御法川を3階の廊下から転落させてしまう――。
「私は "殺され屋" だよ」
御法川は転落する瞬間、味山にニヤリ。地面に叩きつけられた御法川は妻子の写真をにぎりしめながら絶命する。
一方、その瞬間は味山の同行を監視していたマスコミの記者らに激写され、ワイドショーの恰好のネタに。さらに怨み屋の策略によって、味山が御法川に多額の保険金をかけていた事実が発覚。 「そんなことは知らない! 」 と味山は否定するもドツボ。過去の3人の妻の死についても再捜査が確定となる。
すべてが保険金目当ての殺人となれば、極刑は免れないだろうと寄木警部 (きたろう) 。しかし、寄木警部は味山が口走った 「怨み屋がやったんだ」 という言葉に刑事の勘をくすぐられ――。
(結末まで要約)
怨み屋本舗 第2話 「失わない男」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
竹財輝之助 (シュウ)、葵 (杉河里奈)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
*竹財輝之助 (シュウ)、葵 (杉河里奈) が初登場。
≪ゲスト≫
海老澤健次 (三郷一郎)、池田実香 (明美)
i-lulu、夏坂祐輝、宗円章浩、大岩匡、大嶋宏成、佐藤竜之慎、中村雄介、内田帆波、福島里美、
中村ちひろ、黒澤美貴、馬場由利、北原ひとみ、かさいせつこ、染谷泉
松重豊 (近藤集)
≪あらすじ≫
社長婦人・明美 (池田実香) は悪徳ホスト・三郷一郎 (海老澤健次) に情事を盗撮カメラで撮影され、その映像をネタに脅迫される。明美から映像の回収と三郷の社会的抹殺を依頼された怨み屋 (木下あゆ美) は、ホストのシュウ (竹財輝之助) を遣い、依頼内容を実行に移す。
(中盤まで要約)
怨み屋本舗 第4話 「十代の暴走」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
*前田健 (十二月田猛臣) が初登場。
≪ゲスト≫
落合扶樹 (竹内コウ)、黒木啓嗣 (大石ハルオ)、宮田直樹 (松本ヒデオ)、花澤香菜 (青山美香)
春菜、坂本りおん、うさぎ唯
松田悟志 (佐倉真治)
不二子 (佐倉杏子)
≪あらすじ≫
新婚の佐倉真治 (松田悟志) と妻・杏子 (不二子) は買い物の帰り、いずれも18歳の3人の少年・竹内コウ (落合扶樹)、大石ハルオ (黒木啓嗣)、松本ヒデオ (宮田直樹) に車で拉致され、廃墟の工場跡に連れて行かれてしまう。
「未成年だから捕まっても法律が守ってくれる」 とリーダーのコウ。身動きが取れない真治にナイフを突きつけ、 「コイツを傷つけてほしくなければ言いなりになれ」 と杏子に強要。そして、真治のために要求を受け入れた杏子に 「お前は奴隷だ」 と迫り――。
そんな悲劇の1ヵ月後、真治は街で怨み屋 (木下あゆ美) の名刺を拾い、彼女に復讐を依頼する。
あの日、気を失った真治が目を覚ますと、杏子は少年たちに弄ばれた挙句、首を吊って絶命していたという。真治は行方をくらました少年たちの手がかりを知っていたが、法律に守られると察して刑事たちに知らないフリをしていたことを明かし、重要な手がかりである彼らの車のナンバーを怨み屋に告げる。
まもなく情報屋 (寺島進) が少年たちを割り出し調査を。盗聴器を仕掛けたところ、実は自殺に見せかけて杏子を殺したという思いがけない真実が明らかになる。怨み屋と情報屋は弁護士になりすまし、ハルオとヒデオに接触。盗聴テープを聞かせ、 「コウが司法取引で罪が軽くなる代わりに共犯者を教えてくれた」 とウソを伝え、仲間割れを誘発させる。
一方、前回の依頼の報酬を支払うことができない里奈 (葵) は 「支払えないならば協力を」 と怨み屋に頼まれ、ネットや口コミで 「竹内コウは殺人犯」 との情報を同世代たちに広まらせる。だが、その途中でコウに見つかり、拉致される。
まもなく里奈のペンダントに仕掛けた隠しカメラから、例の工場跡にいることが判明。怨み屋はコウを捜すハルオとヒデオを工場跡に向かわせる。怨み屋と情報屋が現場に向かうと、3人は仲間割れからお互いを傷つけあい、絶命した後だった。
(結末まで要約)
怨み屋本舗 第5話 「ストーカーVS十二月田」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
花澤香菜 (青山美香)、早美あい (オーロラ姫)、小島康志 (リカコの上司)
高谷基史、須永千重、町田水城、竹口龍茶、伊藤早由、稲垣浩子、杉山めぐみ、尾花優子
黒田勇樹 (漆原正太郎)、小林きな子 (下北リカコ)
≪あらすじ≫
漆原正太郎 (黒田勇樹) はアキバ系の若者に人気の若手俳優。漆原は下北リカコ (小林きな子) という住居不法侵入も平気でやってしまう恐ろしいストーカー女に制裁を加えるために、怨み屋に復讐の依頼をする。怨み屋は以前から気になっていた情報屋の隣室に住んでいるオタク・十二月田猛臣 (前田健) にリカコを追い掛け回すように仕掛ける。
(中盤まで要約)
怨み屋本舗 第6話 「女郎蜘蛛」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
花澤香菜 (青山美香)、国枝量平 (南条ミユキの夫)、高木潤子 (女友達)、小林愛里香
鈴木砂羽 (南条ミユキ)
浅野和之 (田之島アキラ)
≪あらすじ≫
怨み屋 (木下あゆ美) が依頼者と対立する異色のストーリー。
不動産会社の社長夫人・南条ミユキ (鈴木砂羽) は海外旅行中、夫 (国枝量平) を何者かに殺される。ミユキは元恋人・田之島アキラ (浅野和之) が強い嫉妬から夫を殺した、と怨み屋に田之島の殺害を依頼するが、まもなく 「ミユキが遺産目当てに田之島に夫を殺させた」 という真相が明らかになる。
ミユキが口封じのために田之島をも消そうとしていることを直感した怨み屋は 「怨みのない依頼は引き受けない」 と依頼を拒否。しかし、ミユキは怨み屋に 「あなたは必ず田之島を殺す」 と、自信に満ちた表情で謎の予告をする。
ミユキには勝算があった。
「真相を知ったロングヘアーの女に一億円を脅迫されている。払っても払っても、脅迫され続けるかもしれない」 と、架空の話をでっち上げれば、田之島はその女 (怨み屋) を殺しに行くだろう。その時、怨み屋はとっさに身をかばい、田之島と刺し違えてくれるはず、と。
ミユキの計算通り、その架空の話を聞いた田之島は激情にかられ、ミユキから聞いたロングヘアーの女 (=怨み屋) に電話をかけ、公園で会う約束をする。もちろん一億円を渡すフリをして殺すつもりである。
しかし、怨み屋の方が一枚上手。怨み屋はロングヘアーのカツラをとり、ショートヘアの保険会社の社員に変装すると、田之島のアパートへ。そして、生命保険の同意書を見せながら 「あなたに一億円の保険がかけられています。ロングヘアーの女性と契約に来られました」 とミユキのウソに対抗して怨み屋もウソをつき、田之島の動揺を誘う。
すると、まんまと田之島はミユキと 「ロングヘアーの女」 がつるんで、自分を殺そうとしていると錯覚。脅迫されている話もワナだと思い込み、錯乱した田之島はミユキに襲いかかり、ミユキの腹部めがけてナイフを突き刺す――。
その時、真相に気付いた寄木警部 (きたろう) が駆けつける。しかし、時すでに遅く、ミユキは最期に 「うらみや……」 と言い残して息を引き取る。
(結末まで要約)
怨み屋本舗 第7話 「踏み台人生」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
秋桜子 (赤沼道子)、三浦誠己 (室田久夫)、中村圭太 (赤沼真介)、花澤香菜 (青山美香)
浜幸一郎、廻飛雄、花原照子 (吉村珠子)、勢登健雄、鈴木健之、うさぎ唯
鈴木蘭々 (榊原美帆)
浅野和之 (田之島アキラ)
≪あらすじ≫
戸籍サギの女に人生を狂わされた女性の悲恋。
妊婦・榊原美帆 (鈴木蘭々) が依頼人。
数ヶ月前のこと。美帆は恋人・真介 (中村圭太) とともに婚約届を提出に役所へ行ったが、もうすでに真介が 「道子」 という女と入籍していることが判明。しかし、真介は 「道子」 という女と入籍した覚えがないという。やがて真介との関係はギクシャクし始め、美帆の父親も交際に猛反対。結局、二人は破局を迎えてしまう。
その1ヶ月後、真介が突然の交通事故で急死。そして、真介亡き後、美帆の妊娠が発覚する。
"本来ならば真介と幸せな結婚生活を送っているはずなのに……"、美帆はすべての発端となった謎の女性 「道子」 が許せないという。
怨み屋 (木下あゆ美) はそんな美帆から 「道子」 の社会的抹殺を依頼され承諾。情報屋 (寺島進) の調査の結果、生命保険金目当てに戸籍サギを繰り返す女・道子 (秋桜子) を捜し出す。
(中盤まで要約)
怨み屋本舗 第8話 「ハートキャッチャー」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
木村公一 (広瀬雅隆)、江嵜大兄 (鈴木重人)、黒田耕平 (松岡英輝)
花ヶ前浩一、児玉貴志、うさぎ唯、久嬢由紀子、柚月美穂
柄本佑 (五反野進)
大谷允保 (大野弥生)
≪あらすじ≫
女子大生・大野弥生 (大谷允保) は偽名を使い、出会い系で知り合った男に貢がせるだけ貢がせ、用無しと見るやあっさりと捨ててしまう性悪女。田舎から上京してきたばかりの純朴な青年・五反野進 (柄本佑) もまんまと弥生に騙され、多額の借金を背負ってしまう。
五反野から依頼を受けた怨み屋 (木下あゆ美) は大学に 「大野弥生は極悪女」 との張り紙を。大学では清潔なイメージで人気だった弥生は焦りだし……。
(中盤まで要約)
怨み屋本舗 第9話 「怨念のレベル」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
花澤香菜 (青山美香)、ノゾエ征爾 (泉田)、小野まりえ (中沢)、時任歩 (さつき)、大橋未歩 (キャスター)
清末裕之、渡辺道子、植木夏十、村上寿子
堀部圭亮 (長谷矢透)
渡辺典子 (青山映子)
下條アトム (青山智彦)
上田耕一 (長谷矢稔)
≪あらすじ≫
里奈 (葵) の友人・青山美香 (花澤香菜) が盲腸で入院。その矢先、担当医師・長谷矢透 (堀部圭亮) の医療ミスによって美香が急逝する。
病院側は隠蔽をはかり 「医療ミスはない」 と断言するが、父・智彦 (下條アトム) は納得がいかない。さらに母・映子 (渡辺典子) は娘の死を知ると気がふれ、別人のようになってしまったという。
智彦は怨み屋 (木下あゆ美) と接触し、担当医師と理事長 (上田耕一) の社会的抹殺を依頼。仕事に乗り出した怨み屋は過去にも病院が医療ミスを隠蔽した事実をつかむ。
(中盤まで要約)
怨み屋本舗 第10話 「過去を喰う男」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
太田浩介 (内藤)、桑名里瑛 (内藤ちひろ)、池野浩子 (婦人警官)、立花彩野 (婦人警官)、喜安浩平
池内万作 (宮野警視正)
宮崎ますみ (内藤喜世子)
不破万作 (竜ヶ崎寅男)
≪あらすじ≫
ある日、居酒屋主人・内藤 (太田浩介) が元刑事・竜ヶ崎寅男 (不破万作) から過去に犯した詐欺罪をネタに恐喝され、壮絶な割腹自殺をはかり絶命する。
内藤の妻・喜世子 (宮崎ますみ) から竜ヶ崎を社会的に抹殺してほしいと依頼を受けた怨み屋 (木下あゆ美) は情報屋 (寺島進) の調査によって、竜ヶ崎が多数の前科者をゆすり、その金で私腹を肥やしていた事実を知る。
怨み屋は競艇に興じる竜ヶ崎に接触。ビールに睡眠薬を混ぜて飲ませ、海に突き落として水死に見せかけようとするが、竜ヶ崎は眠らないように自らの手にペンを突き刺し、失敗。作戦を変えて自殺に見せかけることに。
怨み屋は十二月田 (前田健) の協力を得て竜ヶ崎の筆跡をまねた遺書を作成。そして、竜ヶ崎が何人もの前科者をゆすっていると自らが明かしている録音テープを寄木警部 (きたろう) に送付。
作成した遺書に竜ヶ崎が指紋をつけるようにワナを仕掛け、再び竜ヶ崎と対峙した怨み屋は彼の腹部に包丁を突き刺し、割腹自殺に見せかける。
(結末まで要約)
怨み屋本舗 第11話 「特権階級」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
夏生ゆうな (高森はづき)、小嶋尚樹 (田沼警視)
黒田勇樹 (漆原正太郎)、桑名里瑛 (内藤ちひろ)、花原照子 (吉村珠子)、大橋未歩 (キャスター)
服部紘平、桜井聖、日比大介、杉山薫、吉増裕士、鈴真紀史、堺沢隆史、安澤千草、佐々木光弘
宮崎ますみ (内藤喜世子)
左右田一平 (吉村順蔵)
池内万作 (宮野警視正)
寺田農 (権藤徳男)
*犬の散歩中に事故に遭う老婦人を演じる花原照子 (吉村珠子) は第7話にも1シーン登場。
≪あらすじ≫
愛犬の散歩をしていた老婦人・吉村珠子 (花原照子) が何者かにひき逃げされ、死亡する事故が発生。
偶然にも、現場に居合わせた十二月田 (前田健) が車のナンバーを目撃しており、ひき逃げ犯は警視庁エリート官僚の警視監・権藤徳男 (寺田農) であることが判明する。だが、権藤は管轄区域の署長・宮野 (池内万作) らに隠蔽するように仕向け、権力を盾にこの事件をもみ消そうとする。
怒りに震える珠子の夫・順蔵 (左右田一平) は怨み屋 (木下あゆ美) に権藤の社会的抹殺を依頼。早速、怨み屋たちは仕事を実行に移す。
――数日後、とある新型パトカーの発表会。そこにあったのは新型パトカーではなく、権藤の事故車輌。そして 「秋葉原ひき逃げ事件の事故車 持ち主は権藤徳男警視監! 」 とのプレートが。マスコミたちは一斉に騒ぎ立て、翌日の新聞には前代未聞の 「警視監のひき逃げ疑惑」 を伝える記事が躍る。
動揺する権藤は宮野署長に電話をかけ、 「24時間以内にすべての証拠を消せ」 と命令。権藤自身も事故当時、車に同乗していたSM嬢の高森はづき (夏生ゆうな) にドラッグを大量に打ち込んで殺害。一方、権藤から命令を受けた宮野署長は部下の田沼 (小嶋尚樹) とともに、順蔵、十二月田を拉致してしまう。
一方、怨み屋はSM嬢に扮して権藤と接触を試みるが……。
(次回へ続く)
怨み屋本舗 最終話 「怨み屋の正体」
≪出演者≫
木下あゆ美 (怨み屋)、寺島進 (情報屋)
前田健 (十二月田猛臣)、葵 (杉河里奈)、竹財輝之助 (シュウ)、マイク・ハン (野田修一巡査)
きたろう (寄木警部)
≪ゲスト≫
小嶋尚樹 (田沼警視)、立花彩野 (婦人警官)、今本洋子 (根本院長)
佐々木仁、平井恵介、リンダ、ゲンゴロウ
左右田一平 (吉村順蔵)
原知佐子 (野田文枝)
池内万作 (宮野警視正)
寺田農 (権藤徳男)
≪あらすじ≫
(前回の続き)
怨み屋 (木下あゆ美) は権藤 (寺田農) に接触するが、反撃に遭い、気絶させられてしまう。
一方、寄木警部 (きたろう) が 「警察のトップにも野良犬の如く噛みついてみせる」 と主張したことから、宮野署長 (池内万作) は 「野良犬は処分する」 と寄木警部の相棒・野田刑事 (マイク・ハン) に脅しを。それを聞いて錯乱した野田刑事は寄木警部に襲いかかり、揉み合ったすえに寄木警部は野田刑事を殺してしまう。
この一件は 「正当防衛」 として処理され、寄木警部は捜査に復帰。その矢先、寄木警部に何者かから謎の携帯電話が届けられる。
送り主は怨み屋。その携帯電話のGPSは怨み屋の携帯電話の電波を受信しており、寄木警部はそれを手がかりに車を走らせる。
その頃、郊外のとある工場跡では、怨み屋、順蔵 (左右田一平)、十二月田 (前田健) の3人が手錠をかけらえ、捕らわれの身に。権藤は宮野署長に命令し、怨み屋たちにドラッグを大量に注射させ、殺してしまう。さらに権藤は真相を知っている人間を消し去るために宮野署長と部下・田沼 (小嶋尚樹) も刺殺し、すべてを闇に葬ろうとする。
だが、 「おごれる者は久しからず」 。突然の女の声に振り返ると、甦った怨み屋の姿が。実はすべて怨み屋のシナリオ通り。ドラッグを無害のブドウ糖とすりかえており、最初から死んでなどいなかったのである。
しかも、隠しカメラで権藤が宮野署長と田沼を刺殺するシーンも撮影しており、同時刻にネットやニュース番組を通じてその模様が日本中に配信され、権藤の悪事を日本全国の人間が知ることとなる。権藤はかつての威勢はどこへやら、地位も権力も失い、抜け殻同然の姿に。
その直後、携帯電話のGPS機能を頼りに寄木警部が工場跡に到着。そこで寄木警部はついに怨み屋と接触する。
「いつかお前の正体を暴いてみせる」 と予告する寄木警部に対し、"あなたに私を捕まえることなんて出来ないわ。私はあなたの手の届かない闇の中にいる……"、怨み屋はそう告げると、ふっと一羽の蝶を残して消え去ってしまう。
と、その時、寄木警部はそこに残されたあるペンダントを見つける。寄木警部はそのペンダントに見覚えがあった。
日本に数ある未解決事件のひとつ、14年前の 「新城一家殺人事件」 。両親と兄を何者かに惨殺され、ただひとり、 「新城聖美」 という少女だけが生き延びていたという忌まわしい事件であるが、そのペンダントは写真の 「新城聖美」 が首からさげていたそれとまったく同じ物だったのだ。
寄木警部は 「新城聖美」 と 「怨み屋」 のつながりを直感し、その少女が入院したという病院へ。そこで寄木警部は、事件後に記憶を失い、14年間もの間、病院で生活しているという車椅子の女性・新城聖美 (木下あゆ美) と出会う。
「新城聖美」 が復讐を果たす謎の仕置き人 「怨み屋」 になったのではないか。
そんな考えを抱き始めていた寄木警部だったが、新城聖美が怨み屋の正体だとは考えにくい。結局、怨み屋との関係はつかめないまま……。
一方、怨み屋には新たな依頼が舞い込む。依頼人は野田刑事の母・文枝 (原知佐子) 。息子を死に追いやった寄木警部を殺してほしいという。 「正当防衛」 として片付けられたことに納得のいかない文枝は刃を忍ばせ、寄木警部への復讐の機会を狙っていたのだ。
「息子を殺したあの刑事を抹殺して下さい……」
怨み屋は答えた。"しかるべく" と――。≪終≫
(結末まで要約)
キャスト | 役 | 初回 |
木下あゆ美 | 怨み屋 | 1 |
寺島進 | 情報屋 | 1 |
前田健 | 十二月田猛臣 | 4 |
葵 | 杉河里奈 | 2 |
竹財輝之助 | シュウ | 2 |
マイク・ハン | 野田修一巡査 | 1 |
きたろう | 寄木警部 | 1 |
笹野高史 | 伊藤 | 1 |
うじきつよし | 味山雄大 | 1 |
松重豊 | 近藤集 | 2 |
片桐はいり | 副理事・佐知代 | 3 |
松田悟志 | 佐倉真治 | 4 |
不二子 | 佐倉杏子 | 4 |
黒田勇樹 | 漆原正太郎 | 5 |
小林きな子 | 下北リカコ | 5 |
鈴木砂羽 | 南条ミユキ | 6 |
浅野和之 | 田之島アキラ | 6 |
鈴木蘭々 | 榊原美帆 | 7 |
大谷允保 | 大野弥生 | 8 |
柄本佑 | 五反野進 | 8 |
堀部圭亮 | 長谷矢透 | 9 |
渡辺典子 | 青山映子 | 9 |
下條アトム | 青山智彦 | 9 |
上田耕一 | 長谷矢稔 | 9 |
不破万作 | 竜ヶ崎寅男 | 10 |
宮崎ますみ | 内藤喜世子 | 10 |
池内万作 | 宮野警視正 | 10 |
寺田農 | 権藤徳男 | 11 |
左右田一平 | 吉村順蔵 | 11 |
原知佐子 | 野田文枝 | 12 |
市川しんぺー | 御法川 | 1 |
立花彩野 | 婦人警官 | 1 |
海老澤健次 | 三郷一郎 | 2 |
池田実香 | 明美 | 2 |
渡瀬美遊 | 松沢恵美子 | 3 |
山崎潤 | 松沢直也 | 3 |
廣川三憲 | 正志 | 3 |
落合扶樹 | 竹内コウ | 4 |
黒木啓嗣 | 大石ハルオ | 4 |
宮田直樹 | 松本ヒデオ | 4 |
花澤香菜 | 青山美香 | 4 |
早美あい | オーロラ姫 | 5 |
小島康志 | リカコの上司 | 5 |
国枝量平 | 南条ミユキの夫 | 6 |
高木潤子 | 女友達 | 6 |
小林愛里香 | 6 | |
秋桜子 | 赤沼道子 | 7 |
三浦誠己 | 室田久夫 | 7 |
中村圭太 | 赤沼真介 | 7 |
花原照子 | 吉村珠子 | 7 |
木村公一 | 広瀬雅隆 | 8 |
江嵜大兄 | 鈴木重人 | 8 |
黒田耕平 | 松岡英輝 | 8 |
ノゾエ征爾 | 泉田 | 9 |
小野まりえ | 中沢 | 9 |
時任歩 | さつき | 9 |
大橋未歩 (テレビ東京) | キャスター | 9 |
太田浩介 | 内藤 | 10 |
桑名里瑛 | 内藤ちひろ | 10 |
池野浩子 | 婦人警官 | 10 |
夏生ゆうな | 高森はづき | 11 |
小嶋尚樹 | 田沼警視 | 11 |
今本洋子 | 根本院長 | 12 |
久保貫太郎 | 1 | |
杉山薫 | 1 | |
吉増裕士 | 1 | |
大山鏑則 | 1 | |
中村ちひろ | 1 | |
黒澤美貴 | 1 | |
i-lulu | 2 | |
夏坂祐輝 | 2 | |
宗円章浩 | 2 | |
大岩匡 | 2 | |
大嶋宏成 | 2 | |
佐藤竜之慎 | 2 | |
中村雄介 | 2 | |
内田帆波 | 2 | |
福島里美 | 2 | |
馬場由利 | 2 | |
北原ひとみ | 2 | |
かさいせつこ | 2 | |
染谷泉 | 2 | |
川俣しのぶ | 主婦 | 3 |
真下有紀 | 主婦 | 3 |
TAJIRI | ゲイの男 | 3 |
春菜 | 4 | |
坂本りおん | 4 | |
うさぎ唯 | 4 | |
高谷基史 | 5 | |
須永千重 | 5 | |
町田水城 | 5 | |
竹口龍茶 | 5 | |
伊藤早由 | 5 | |
稲垣浩子 | 5 | |
杉山めぐみ | 5 | |
尾花優子 | 5 | |
浜幸一郎 | 7 | |
廻飛雄 | 7 | |
勢登健雄 | 7 | |
鈴木健之 | 7 | |
花ヶ前浩一 | 8 | |
児玉貴志 | 8 | |
久嬢由紀子 | 8 | |
柚月美穂 | 8 | |
清末裕之 | 9 | |
渡辺道子 | 9 | |
植木夏十 | 9 | |
村上寿子 | 9 | |
喜安浩平 | 10 | |
服部紘平 | 11 | |
桜井聖 | 11 | |
日比大介 | 11 | |
鈴真紀史 | 11 | |
堺沢隆史 | 11 | |
安澤千草 | 11 | |
佐々木光弘 | 11 | |
佐々木仁 | 12 | |
平井恵助 | 12 | |
リンダ | 12 | |
ゲンゴロウ | 12 |