小澤昭博

小澤昭博アナウンサーは、読売テレビ（ytv）に所属する神奈川県鎌倉市出身の男性アナウンサーである。1991年にアナウンサーとして読売テレビに入社し、長年にわたりスポーツ中継やニュースの担当を続けてきた。現在は編成局のアナウンス部長として、部のマネジメントも行っている。
小澤昭博アナウンサーは、明治大学商学部産業経営学科を卒業。大学時代はゴルフ部に所属し、キャプテンを務めていた。ゴルフの腕前はかなりのもので、ベストスコアは67という好成績を記録している。しかし、プロゴルファーの伊沢利光や深堀圭一郎といった同級生たちとの才能の差を感じたことから、自身がプロゴルファーとして一流の域に達するのは難しいと判断し、「ゴルフのプレーを伝える仕事」を志すようになり、スポーツアナウンサーの道を選んだ。
1991年に読売テレビに入社してからは、プロ野球や高校サッカーといったスポーツ中継を中心に活動を続けてきた。特に阪神タイガース戦の中継や全国高等学校サッカー選手権大会の実況リポートで知られている。また、2008年には日本テレビ系列のアナウンサーの中でも優れた実績を持つアナウンサーに贈られる「第29回NNSアナウンス大賞」のテレビ部門大賞を受賞。スポーツ実況やリポートの分野で高く評価されている。
神奈川県鎌倉市で生まれ育った小澤アナウンサーには、ゴルフとの特別な縁がある。プロゴルファーの伊沢利光の実父が近所に住んでいたことから、12歳のころから伊沢本人とともに実父からゴルフの手ほどきを受けた。ゴルフの技術を磨く中で、スポーツアナウンサーという職業を志すきっかけとなった経験は、彼の人生に大きな影響を与えた。
また、小澤アナウンサーは家族についても特筆すべき背景を持っている。実妹の小澤純子は元サッカー選手であり、サッカー日本女子代表としてアトランタオリンピックに出場したGKである。スポーツに関する才能と情熱は家族全体に共通している。
小澤アナウンサーは、アナウンサーとしての仕事の中で「部員の成長を実感できた時」が最も嬉しい出来事だと述べている。アナウンス部は「部員みんなで高めあい、みんなで成長していく場」としての印象が強く、部長としてもその環境づくりに努めている。2021年6月にはアナウンス部長に就任し、アナウンス部全体を統括する立場となった。
仕事の面では、情報スポーツ局のチーフプロデューサーやよみうりテレビサービスのビジネスアドバイザーとしても活躍している。これにより、フリーアナウンサーの派遣事業などにも携わり、幅広い業務をこなしている。
また、プロ野球関連の取材を通じて出会った阪神OBの岡田彰布から「君はまだ何もやっていないじゃないか？」と指摘され、さらに当時共演していた阪神ファンの月亭八方から「『超二流』になれば良い」というアドバイスを受けたことが、彼のキャリアを見直す大きなきっかけとなった。この2人の言葉によって、小澤アナウンサーは一度は辞めようと思っていたアナウンサーの仕事を続ける決意を固めた。
小澤昭博アナウンサーのキャリアの中でも特筆すべき出来事は、2023年11月5日の日本シリーズ第7戦において、阪神タイガースが38年ぶりに日本一となった際の実況を担当したことである。この優勝実況はytvの資料向けに行われ、祝勝会後の監督・選手インタビューも担当した。