タイトル | 木曜ドラマ劇場「同窓生~人は、三度、恋をする~」 |
初回 / 最終回 | 2014年7月10日 / 9月(全?回) |
放送局 / 時間 | TBSテレビ系列局 / 木曜日 21:00 |
製作著作 | テレパック、TBS |
チーフP | 矢口久雄、貴島誠一郎 |
プロデュース | 渋谷未来、河原瑶 |
原作 | 柴門ふみ「同窓生~人は、三度、恋をする~」 |
脚本 | 田渕久美子 |
演出 | 吉田健、村上牧人 |
音楽 | 市川淳 |
メインテーマ | S.E.N.S. |
主題歌 | メレンゲ「楽園」(キューンミュージック) |
挿入歌 | May J.「本当の恋」(rhythm zone) |
2014年、東京・中野。
柳健太(井浦新)はアラフォーのバツイチ。離婚と同時期に大手企業を退職し、最近になって実家「クリーニングの柳」を継いだ跡取り息子だ。
ある日、健太のもとに母校・中野区立坂下中学校34期生の同窓会の案内が届く。
健太は同級生のあけひ(稲森いずみ)と2ヶ月ほど交際していた事を思い出す。中学生時代のあけひ(吉田里琴)の顔が頭をよぎり、「あいつも同窓会に来るのかな」と、物思いに耽る健太だったが・・・。
同窓会の当日。
健太は会場の中野サンプラザに到着する。34期生が一堂に会するだけあって会場は賑やかだ。
そこで健太は桜井遼介(松岡昌宏)、広野薫子(板谷由夏)といった同窓生と再会する。
さらに健太のほのかな願いが叶い、あけひとも再会する。あけひは昔と変わらない笑顔を見せる。
遼介は仲が良かった健太、あけひ、薫子を呼び出し、4人だけの二次会をセッティングする。それぞれが身の上を話し合ったところ、現在、独身なのは健太と薫子だけのようだ。
現在、あけひは美容師と結婚し、彼の連れ子を含んだ3人の子供の母親だという。
健太がバツイチで息子の親権は妻にゆずった事を明かしたところ、あけひは「離婚するんなら待っていれば良かったかな、健太のこと・・・」という。健太はそんな冗談(?)にあからさまに動揺してしまう。
こうして、4人はまた新たな再会を約束し、二次会は解散する。
遼介は健太を二人飲みに誘い、「人は三度、恋をするって知っているか?」と意味深な事を言い出す。遼介は健太にとって、1つ目の恋は中学生時代のあけひ、2つ目の恋は元妻、そして3つ目の恋は再びあけひになるかもしれないと予感めいた事を言い出す。
帰宅した健太は、ふと自分の人生をふりかえる。学生時代のあけひとの別れ、元妻には不倫され、離婚して7歳の息子は奪われ・・・、「大事な物をなくしてばかりの人生か・・・」とつぶやく健太だった。
あけひの夫は、美容師の鎌倉太郎(松本利夫)。
太郎は業界で人気のスタイリストで、その日も自身が出店した店にモデルの蛯原友里(蛯原友里)が来店していた。
太郎は社交的なスタイリストの顔を持ちながら、家庭では笑顔ひとつ見せず、あけひにも愛情を示さない二面性の性格の持ち主だった。
あけひは夫の冷たさを感じつつも、献身的に家庭に尽くす日々をおくるが・・・。
翌日、「クリーニングの柳」にあけひがやってきて、健太は大いに驚く。
健太はあけひと一緒に母校の中野区立坂下中学校を訪れる。
中学生時代、健太はあけひから誕生日プレゼントのキスをせがまれたことがあった。今でもはっきり覚えている一場面だが、25年の時を経て、健太はあけひからあの日と同じようにキスをせがまれる。
戸惑う健太は「軽い気持ちでもキスだって不倫じゃないか。不倫なんてしちゃいけない」とキスを拒絶する。あけひは「冗談」と言うが・・・。
一方、薬局で働く薫子のもとに遼介が現れ、薫子は遼介にいきなりキスされてしまう。
(同窓生~人は、三度、恋をする~ 第1話「君はあれから、幸せになれましたか。」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:井浦新(柳健太)、稲森いずみ(鎌倉あけひ)、板谷由夏(広野薫子)、市川実和子(木畑冴子)、三浦理恵子(桜井加奈子)、蛯原友里(蛯原友里)、茅島成美(岩井)、丸山敦史(永瀬ヒロト)、清水由紀(ショーコ)、猪塚健太(マコト)、尾藤亜衣(エミ)、吉田里琴(中学生時代のあけひ)、吉田晴登(中学生時代の柳健太)、横山幸汰(鎌倉一郎)、吉田騎士(鎌倉弘二)、須田理央(鎌倉ミサ)、粟野莉子(桜井志穂利)、高橋龍飛、佐伯元希(木畑正太)、柄本明(鮫島秀顕)、瑞木健太郎、チング・ポカ、稲葉浩美、森脇由紀、小野麻亜矢、かでなれおん、磯西真喜、越山深喜、山崎秀樹、高松潤、中村建彦、田上唯、市毛良枝(柳治子)、鶴田忍(柳良雄)、高林由紀子(石本瑞江)、川俣しのぶ(藤崎)、たくませいこ、菊池ハル(中学生時代の桜井遼介)、中川真桜(中学生時代の広野薫子)、畠山紫音、鈴木宗太郎、鈴木淳、高山大樹、岡本麗(ヤン)、松本利夫(鎌倉太郎)、松岡昌宏(桜井遼介))
健太はあけひから「キスして」と言われた事に動揺し、仕事も手につかない。さらに、あけひがクリーニングに持ち込んだシャツに「血のシミ」が付いている事が妙に気になりだす。
数日後、元担任教師・鮫島秀顕(柄本明)の喜寿のお祝いで再び4人は集まり、薫子は「コイツにいきなりキスされたのよ」と遼介にキスされた怒りを健太とあけひにぶちまける。
そこに遼介の父・清彦(清水紘治)が倒れたという一報が入る。急遽、遼介と健太が駆けつけると、清彦の症状は軽い事が判明。あけひは子供の頃、医師の清彦に世話になった事があるらしく、涙を流して安堵する。
健太は遼介との思い出話から、中学3年生の夏、あけひと「駆け落ちゴッコ」をしていた事を思い出す。不動産屋に物件の内見を頼んで、同棲をイメージしたオママゴトをするのだ。健太は「あの7月そのものが夢みたいな時間だったんだな」とシミジミと振り返る。
しかし、その頃の健太は、成績が下降気味だった。あけひが自分を好きでいると気づいていながら、受験勉強に取り組む事で彼女の気持ちをないがしろにしてしまった。そして、声をかけてくるあけひに「ごめん、受験に専念したいんだ。俺たち、ただのクラスメートだろ?」と冷たく言い放ち、それ以来、あけひとは疎遠になった・・・。
それを聞いた遼介は、あけひの意外な過去を話しだす。
父・清彦から聞いた話によると、あけひは親の顔を知らず、幼少は養護施設で育てられたらしい。しかも、養子としてある家族に迎え入れられたものの、養父から虐待を受けていたという。その時、怪我の治療をして親身になって話を聞いていたのが清彦だった。
健太は初めてあけひの過去を知り、あけひを傷つけてしまった事を深く後悔する。その時、健太の脳裏に例の「血のシミ」が思い浮かぶ。
あけひの事が気になる健太は、彼女が働いている吉祥寺の美容院「ヘアサロン鎌倉」を訪ねる。
この店は夫・太郎が出店した第一号店で、自宅が併設された店舗になっている。あけひもこの店で美容師として働いているそうだ。
予約ナシの飛び込みにも関わらず、あけひが気を利かせ、彼女に髪を切ってもらえる事になった。
その時、カット中の会話で、あけひが意味深な質問を投げかけてくる。
「今、好きな人は他の男の妻で、その女のイニシャルは“A”である」
それに対し、健太は思わず「イエス」と答えてしまう。
(同窓生~人は、三度、恋をする~ 第2話「2cmのキョリ」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:泉晶子(桜井静子)、魏涼子(桜井佑子)、石田登星(桜井修司)、嶋崎伸夫、青木鉄仁、清水紘治(桜井清彦))
吉祥寺の美容院「ヘアサロン鎌倉」に、あけひを訪ねた健太。
あけひに髪を切ってもらっていると、あけひの夫・太郎が店に帰ってくる。
太郎はあけひからカットを引き継ぎ、健太に和やかに接客するが、健太が「あけひさんの同級生で・・・」と話すと、空気感がピンと張り詰めたものになる。
太郎はすぐに笑顔の接客に戻るが、閉店後、太郎はテーブルを叩きつけ、「最初に紹介するもんだろ!同級生だったら!」と、あけひに不快感を露わにする。
遼介の父・清彦が脳卒中のため、急死する。
実は昨日、あけひは清彦に会ったばかりだった。「自分に嘘をつかずに生きなさい」と清彦から戒めの言葉をもらった矢先の出来事だった。
葬儀が終わり、遼介が「オヤジの弔い歌合戦」として、健太、あけひ、薫子をカラオケに誘ってくる。
3人は強引にカラオケに連れて行かれることに。
健太がカラオケ店の廊下を歩いていると、通りすがりの一室で元妻・冴子(市川実和子)がスーツ姿の男(飯田基祐)とカラオケに興じている姿をガラス越しに目撃する。
ガラス越しに健太の元妻・冴子の姿を見たあけひは「魅力的な人だね・・・」とつぶやく。
健太はあけひに、大手企業「共信ケミカル」に勤めていた時に冴子と知り合った事、冴子に浮気されて離婚した事、冴子との一人息子が自分の息子かどうか未だに疑念を抱えている事を話す。
どうやら冴子と一緒にいる男は、共信ケミカルの取引先の社員らしい。接待のために会ったものの、男が鼻の下を伸ばして冴子を口説こうとしているようだ。
その時、あけひが機転を利かせ、冴子の知人のフリをして声をかけ、口説きにくい雰囲気を作って男を退散させる。冴子はあけひに心から礼を言うと去っていく。
自分たちのカラオケルームに戻ると、薫子と遼介はいなくなっていた。
健太はあけひに向き合い、例のイエス・ノーの質問をもう一度してほしいという。それに応じ、あけひは再び問いかける。
「今、好きな人は他の男の妻で、その女のイニシャルは“A”。
そのAは、“あけひ”の“A”である」
すると、健太は「ノー」と答える。
あけひは清彦の言葉を借り、「柳健太、自分に嘘をついていないか?」と尋ねるが、あけひの目には涙が浮かんでいて・・・。
(同窓生~人は、三度、恋をする~ 第3話「消せない過去…」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:高知東生(青木圭)、飯田基祐、戸次重幸(清水潤也)、岸昌代、藤田記子、加瀬ひなた(幼少期のあけひ))
遼介が薫子に「人生をリセットしたい。俺と付き合ってほしい」と告白。
薫子が迫る遼介に抵抗したところ、遼介がバランスを崩してカラオケ店の非常階段を転げ落ち、足の腓骨を骨折してしまう。
遼介は入院することになり、薫子は罪の意識を感じて必死に謝る。すると、遼介は「俺が原因をつくったんだ」と、薫子をなだめる。
そこに遼介の妻・加奈子(三浦理恵子)が衣類等を届けに訪れるが、加奈子は遼介を気遣うわけでもなく「カラオケに行ったそうだけど、“喪に服す”ってご存知ないの?恥の上塗りね」と呆れるように言うと帰っていく。
薫子はせめてもの償いとして、病院にたびたび見舞いに訪れるようになる。そんな薫子のまえに、元恋人で外科医の青木圭(高知東生)が現れる。青木は別の女と結婚したが、すでに離婚したといい、薫子をデートに誘う。
そんな中、薫子は、「罪滅ぼしがしたいならキスしてくれよ」とせがんできた遼介の頬にキスしてしまう。
あけひの夫・太郎は、代官山の出店計画でナーバスになる。
「カレーのニンジンがイヤだ」と駄々をこねる4歳の娘・ミサに苛立つ太郎は、クマのぬいぐるみの顔をカレーに突っ込み、「クマはちゃんと食べてるぞ」と冷たく言い放つ。ミサは大声をあげて泣き出し、あけひはミサを慰める。
ぬいぐるみに付着したカレーの匂いはなかなか落ちず、あけひは「クリーニングの柳」にぬいぐるみを持っていく。従業員のヤン(岡本麗)の発案でぬいぐるみの外布を外し、丹念に油分をとって洗うことでカレーの匂いは落ちる。
翌日、あけひがミサを連れてクリーニング店にやってくる。
健太が「ダメだよ、クマさんにカレーを食べさせちゃ」と微笑みながら言うと、ミサは「ミサじゃないもん。パパが食べさせたんだもん」という。