タイトル | 日曜劇場「S(エス)最後の警官」 |
初回 / 最終回 | 2014年1月12日 / 2014年3月 |
放送局 / 時間 | TBSテレビ / 日曜日 21:00 |
製作著作 | TBS |
企画 | 那須田淳 |
プロデューサー | 韓哲 |
演出 | 平野俊一、石井康晴 |
原作 | 角田光代「S(エス)最後の警官」 |
脚本 | 古家和尚 |
音楽 | 高見優、木村秀彬 |
主題歌 | MISIA「僕はペガサス 君はポラリス」 |
1月 / 第1話・第2話・第3話
2月 / 第4話・第5話・第6話・第7話
3月 / 第8話・第9話・第10話(最終回未定)
舞台は2014年の東京。
NPS隊員・神御蔵一號(向井理)は1984年8月9日生まれ、東京都目黒区育ちの29歳、元ボクサーでボクシングのプロライセンスを持つ。ドラマ「ポリスメン」の大ファンである。
一號の家族構成は、母の神御蔵花(朝加真由美)、祖父の棟方耕三(本田博太郎)、父は亡くなっている。幼馴染の看護師・棟方ゆづる(吹石一恵)も家に出入りしている。
一號は半年前までは田園調布署洗足交番に勤務する巡査だった。
半年前、一號はある事件がキッカケでNPSに所属することになった。その事件とは・・・。
※NPSは、警察庁特殊急襲捜査班。「Nationai Police Safetyrescue」。
2013年夏、都内で半グレ集団によるビル立てこもり銃撃事件が発生。興津力也(渋谷謙人)が率いる半グレ集団は大量の銃器を所持しており、マシンガンなどを無差別に乱射。警察の銃対員たちも近づくことが出来ずにいた。現場に駆けつけた一號も固唾を呑んで状況を見守る。
出動命令を受けたSAT隊長・中丸文夫(高島政宏)は、隊員たちに指示を出す。
SAT狙撃班狙撃手・蘇我伊織(綾野剛)は向かいのビルから半グレ集団を狙う。ビルでは突入班も突入準備完了。いよいよ救出作戦を実行かという時、思わぬ報告が飛び込んできて・・・。
※SATは、特殊急襲部隊。「Special Assault Team」。
警視庁からの連絡によると、半グレ集団は若い女性を人質に取り、「現金3億円とタイ行きの航空機を用意しろ」と要求しているという。SATは救出作戦を中止、現場に緊張が走る。
その時、半グレ集団が人質の女性と見せかけてマネキンをビルから転落させる。狙撃手・蘇我はそれがマネキンだと気付くが、時すでに遅く、銃対員の篠田秀雄(小澤亮太)が罠にハマって飛び出し、銃撃を浴びてしまう。
負傷して仰向けに倒れた篠田は無情にも格好の標的に・・・。ゲーム感覚で銃撃を楽しむ犯人たち。誰もが篠田の生還を諦めかけたその時、一號が盾を持って篠田を助けに行く。一號は2枚の盾で銃撃の雨から篠田を守るが、銃弾の威力は強く、2枚の盾も持ちこたえられそうにない・・・。
その時、警察の「ある特殊部隊」が人質を解放したという吉報が飛び込む。
その報告を受け、現場のSAT突入班・狙撃犯は瞬く間に犯人グループを壊滅させるが、リーダーの興津が手にしていた手榴弾が一號の目のまえに転がり落ちてきてしまう。ピンは抜けており、爆発寸前。万事休すか。
しかし、狙撃手・蘇我が一発の弾丸で手榴弾を宙に弾いて爆発させてくれたことで、一號は最大の危機を脱する。
数日後、警視庁から、警視・香椎秀樹(大森南朋)が一號のもとに訪れる。
特殊部隊「SAT」「SIT」に続く、「第三のS」の特殊部隊「NPS」を発足するため、一號をスカウトに来たという。実は人質の女性を救出した特殊部隊というのは「NPS」入りが決まっているメンバーで、一號もそのメンバーに加わるだけの能力があると見込んでスカウトに訪れたのだった。
しかし、一號はある思いから誘いを断ってしまう。その思いに至ったキッカケは、18年前のある凶悪事件だった・・・。
忘れもしない18年前の小学生時代、幼馴染のゆづるの両親が通り魔に射殺される事件が起こった。
その時、ゆづるも一號も間近で一部始終を目撃していた。その事件は犯人の男が警官に射殺されたことで幕引きとなったが、犯人が死亡したことでなぜ犯行に至ったのかは結局、解らずじまいとなった。
状況からして警官の判断はやむを得なかったかもしれない。しかし、本当は犯人の口から犯行の理由を聞きたかった・・・。
犯人の死をもって事件を終わらせることで、被害者を苦しめることもある。そういった思いから、一號は「凶悪犯だからって有無を言わさず殺すような部隊じゃ、俺は働けません」と、スカウトを断ってしまう。
通り魔事件が地下街で発生。サバイバルナイフで8名が殺傷される。
最近、発生している5件の通り魔事件と同一犯ではないかという疑いが浮上。死者4名、負傷者10名を出している凶悪犯である。
その時、一號は現場となった地下街のすぐそばにいた。そして、ゆづるも地下街を上がったところの北口広場にいて・・・。
一號は電話でゆづるの無事を確かめるが、その直後、ゆづるの目の前にいた老婆が犯人の男に刺されてしまう。犯人は手榴弾を持っており、錯乱状態。ゆづるは絶体絶命。SATの狙撃手・蘇我が犯人に狙いを定めるが、その時、一號も現場に駆けつけて・・・。
犯人は一號が渾身のストレートを顔面に放ったことで倒れ、確保される。老婆も命に別条はなく、回復に向かう。
一號は香椎から狙撃手・蘇我を紹介される。半グレ集団の事件で救ってくれた命の恩人であると聞かされ、一號は礼を述べるが、蘇我は聞く耳をもたず「俺の射線上から何故どかなかった?」と怒りを込めて一號に問う。
一號は18年前の事件の経験を基に、犯人を生かして確保しようとした理由を話し、蘇我と意見を衝突させる。
それを聞いていた香椎は、NPSはまさに一號の考えに沿う特殊部隊であると話す。一號はボクサー時代、トレーナーだった耕三に言われた「おめえのその手はたぶん、相手を倒すためにあるんじゃねえ。きっと守るための手なんだ」という言葉を思い出し、凶悪事件から人々を守るためにNPSに加入することを決意する。
半年後の2014年、NPSは香椎隊長、副官・速田仁(平山浩行)、中隊長・古橋誠二朗(池内博之)、警備犬ハンドラー・梶尾竜一(高橋努)らが一丸となってアパートで発生した人質事件を解決に導く。
突入のきっかけは、一號が隣室から壁を突き破って犯人に放ったパンチだった。壁際にいた犯人は壁から現れた拳にノックアウト、もう一人の犯人とともに確保された。
こうして事件は解決するが、人質の子供から「なんであんな悪い奴、ぶっ殺してくれなかったんだ」と責められ、一號は言葉を詰まらせる。
一號はNPSのやり方を認めようとしないSATの蘇我に「認めさせてやる」と宣言する。
(第1話「俺は誰も死なせない その男の手は命の盾!第3の特殊部隊誕生」の結末まで~S(エス)最後の警官 あらすじ・ネタバレ~)