宮崎あおい／有森桜子・松井桜子役

　朝の連続テレビ小説への出演は初めて。
　今回、40年ぶりにヒロインのオーディションが行われずにヒロインとしてキャスティングされた。幼い頃から子役や声優として活躍、2000年のカンヌ映画祭国際批評家連盟賞に輝いた映画「EUREKA　ユリイカ」で注目を集めたほか、数々のドラマで主演を演じる。2003年の初の舞台「星の王子さま」や2004年のNHK連続ドラマ「ちょっと待って、神様」で難しい役柄を演じ、高い演技力が評価されている。
　浅野妙子さんの脚本作品の出演は映画「NANA -ナナ-」、ドラマ「ちょっと待って、神様」に続いて3作目。
　※正しい表記は「」です。

　有森家の三女。
　4歳の頃に母・マサ (竹下景子)を病気で亡くすが、父・源一郎 (三浦友和)のもとで明るく元気に育つ。お転婆で行動力があり、姉弟思いでもある。
　幼い頃からピアノが大好きで、反対していた姉・笛子 (寺島しのぶ)たちの理解を得て、尊敬する音楽家・西園寺 (長谷川初範)が講師を務める東京音楽学校を受験する。
　一度は試験は不合格になったが、音楽の道を諦め切れず、2度目の受験で東京音楽学校に合格を果たす。だが、合格直後に経済的な事情から働くことを選び、音楽家の道から遠ざかる事態に。
　音楽家の道を目指す良きパートナーだった味噌蔵元「山長」の当主・達彦 (福士誠治)は、桜子に音楽を続けてほしいという思いから桜子にプロポーズ。夢をあきらめて働きはじめた桜子の支えになろうとする。そんな矢先、達彦が召集令状を受ける。
　達彦と婚約した桜子は「山長」の若女将として出征した達彦の帰りを待っていたが、ある日、達彦が戦死したという知らせが届く。さらに女将のかね (戸田恵子)の死によって山長は後継者争いで揺れ、経営が立ち行かない状況を危ぶむ桜子は山長を去ることを決意する。
　しばらくは代用教員の職を得て生活を送っていた桜子だったが、終戦して数ヶ月が経ったある日、達彦が思いがけない生還を果たす。しかし、達彦が戦争の後遺症にさいなまれていることを知り……。

2003年　「ミュージカル 星の王子さま」