『花子とアン』ネタバレ・あらすじ 19週

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『花子とアン』最終回までのあらすじ・ネタバレ・結末。蓮子の結婚。19週。

花子とアン

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「花子とアン」あらすじ・ネタバレ・結末

8月 / 19週・20週・21週・22週
9月 / 23週・24週・25週・26週(最終週・最終回)

第5週
ロミオとジュリエット

 修和女学校では年に一度の大きなイベントが近づいていた。「修和女学校大文学会」だ。
 はなの学級は「ロミオとジュリエット(ヂュリエット)」を上演することになり、ジュリエット役には醍醐が立候補し、ロミオ役にはなんと蓮子が立候補する。
 蓮子が主役にまさかの立候補、その意図とは?
 何はともあれ、はなは翻訳して脚本を書き、いよいよ稽古が開始する。しかし、蓮子は稽古を初日からサボり、クラスメイトは非難轟々。おまけに、蓮子ははなの脚本にケチをつけだす。
 その騒動を知ったブラックバーンはロミオ役とジュリエット役を逆にしろという。つまり、ジュリエット役は蓮子、ロミオ役は醍醐がやれというのだ。
 そんな中、はなは蓮子から主役に立候補した意外な理由を告げられる・・・。
 はなは連日徹夜して脚本を書き直す。その脚本は蓮子の胸を打ち、それ以降、蓮子ははなの意見に素直に従い、稽古に励むようになる。

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大文学会

 大文学会の当日、蓮子からの招待状を受け、兄・晶貴が「ロミオとジュリエット」の観劇にしぶしぶ訪れる。
 上演前の舞台袖、蓮子ははなに自分の身の上を初めて明かす。蓮子は14歳で許嫁と結婚させられ、16歳で子供を出産したが、離婚に際してその子とは引き裂かれたという。蓮子は運命に翻弄されたジュリエットの悲劇に自分の姿を重ねていたのだ。
 蓮子は迫真の演技で「私は操り人形ではありません。このまま運命を呪って生きていくことに何の意味がありましょう?」と、客席の晶貴にジュリエットの言葉を借りて自分の想いを告げる。
 舞台は大成功に終わり、観客はスタンディングオベーション。富山先生や、ブラックバーン校長までもが拍手喝采をおくる。クラスメイトは蓮子を囲み、その熱演を讃える。
 はなは蓮子に「腹心の友になってくださらない?」と問うと、蓮子は笑顔でうなずく。
(花子とアン 第5週「波乱の大文学会」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:田中伸一(連隊長)、並樹史朗、リシェ、村岡希美(葉山園子)、藤本隆宏(梶原聡一郎))

第6週
出版社のアルバイト

 進路決定の時期。
 はなは学校からの紹介で、梶原聡一郎(藤本隆宏)が編集長を務める出版社「向学館」でアルバイトをすることになり、そこに出入りする印刷会社「村岡印刷」の2代目・村岡英治(鈴木亮平)と出会う。
 一方、学校では富山先生の恋愛が話題に。しかも、相手が梶原編集長だというから、はなにとってはさらなる驚きだ。
 はなの仕事は当初、小間使いだったが、梶原編集長から得意の英文翻訳作業を頼まれるようになる。
 英治にとって、はなが翻訳をしている時の集中力は抜群で、まるで別人に見える。そういったことから、「のんびりしているようで、泳ぐと速い。ナマケモノにそっくりだ」とはなを褒めたところ、はなは怒ってムッとしてしまう。
 そうした日々が続き、蓮子から「花子」をペンネームにしたらどうかと提案されたはなは翻訳者としてのペンネームを「安東花子」とすることを決める。一方、蓮子は歌人として生き、ペンネームを「白蓮」にすると宣言する。
 そんな中、蓮子のもとに兄・晶貴が泣きついてくる。晶貴は「助けてくれ、投資していた貿易会社が潰れてもうどうにもならない・・・」と言い、大物実業家と政略結婚してくれという。
 蓮子は「莫大な結納金でも入るの?お兄さまは私をお金で売るおつもりですか?」と拒絶しようとするが、晶貴は先に結納金を受け取ってしまう。

蓮子が甲府に訪れる

 蓮子の縁談は進められていく。相手は25歳年上の「九州の石炭王」こと、嘉納伝助(吉田鋼太郎)だ。自分の決断で葉山家の将来が決まる瀬戸際に、蓮子の心は揺れて・・・。
 そんな中、蓮子の頼みで、はなは蓮子を甲府の実家に連れて行くことになった。気高い雰囲気を醸し出す蓮子に恐縮する安東家の人々。
 吉太郎が兵隊になることを知った蓮子は、「君死にたもうことなかれ」と与謝野晶子の言葉をメモに書き、吉太郎に渡す。そうした優しさから、吉太郎のなかで蓮子への淡い恋心が芽生える。
 その夜、ふじは蓮子が抱える寂しさや苦悩を見抜き、本当の母親だと思ってほしいと言い、泣き濡れる蓮子を抱き寄せる。
 東京に戻ってきたはなは、英治から英英辞典をプレゼントされる。「英語の勉強、こぴっと頑張ってください」という英治のメッセージに嬉しくなるはな。
 蓮子からも励まされ、はなは高等科に進学することを決める。
 その日、醍醐が新聞を持って慌ててはなの元にやってくる。そこには蓮子が伝助と結婚するという記事が載っていた。蓮子の結婚を初めて知ったはなは衝撃を受ける。
(花子とアン 第6週「腹心の友」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:鈴木亮平(村岡英治)、中津川朋広、猪俣三四郎、宮平安春、大林丈史(久保山)、吉田鋼太郎(嘉納伝助)、小川剛生、野口寛)

第7週
蓮子の結婚

 蓮子の結婚を知ったはなは動揺する。2人で夢を叶えようと話し合った矢先の出来事。しかも、明らかに愛のない政略結婚である。
「恥ずかしくないんですか?自分は操り人形じゃないって、蓮様はおっしゃってたじゃないですか!?一度でいいから、誰かを心から愛したいっておっしゃってたのに!」
 はなが蓮子に問いただすと「まさか本当に私と腹心の友になれたと思って?友情ゴッコは飽き飽き」と絶交宣言ともとれる言葉。はなはショックを受ける。
 だが、それはもちろん本心ではなく、蓮子ははなと夢を語った日を思い出し、一人で涙を流す。そんなことなど知らないはな。蓮子と伝助の結婚式がひらかれるも、はなが出席することはなかった。
 蓮子は福岡に移り住むが、そこで初めて伝助の愛人の子・嘉納冬子(山岡愛姫)の母になることを知らされるなど、前途多難なスタートとなる。

卒業

 1913年(大正2年)1月、はなは高等科の最上級生になった。その時、家族に大変なことが起きていた。妹のかよが就職先の製糸工場から失踪し、東京のはなのもとに逃げてきたのだ。
 かよは工場で親友のサッちゃんとともに頑張ってきたが、彼女が病気に倒れ、自分も仕事に耐えられなくなったという。はなはかよをしばらく寄宿舎に泊めることに。
 そんな中、母・ふじがかよを心配して上京してくる。ふじははなの卒業後、甲府に帰郷してほしいという思いがあったが、「東京で就職したい」というはなの考えを聞くと、その言葉を飲み込んで甲府に帰っていく。
 しかし、それから程なく、はなは母の本心を知ることに。母は10年間、卒業後の帰郷を楽しみにしてくれていたのだ。母の気持ちに気づかないふりをして、身勝手に生きようとしていたことを反省し、はなは甲府に帰ることを決意する。
 はなはアルバイト先の向学館の就職面接を断って帰ろうとする。すると、村岡印刷の2代目・英治が声をかける。
「ナマケモノは木にぶら下がりながら夢を見ているんだと思います。だからあなたも夢を忘れないで」
 はなはまたいつもの頓珍漢な話をされたと思いつつも、英治の言葉に、心が少し明るくなるのだった。結局、向学館には、はなの推薦で同級生の醍醐が就職することになった。
 3月、幼馴染の朝市から葉書が届く。母校の代用教員に採用されたという報告だった。しかも、「一緒に母校で働こう」という意外な誘いにはなは・・・。
 はなは卒業式を迎え、10年間の思い出が詰まった修和女学校を後にし、甲府に帰る。
(花子とアン 第7週「さらば修和女学校」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:甲斐将馬、大和屋ソセキ、河野直樹、峯村淳二、筒井真理子(山元タミ)、山岡愛姫(嘉納冬子)、江藤漢斉、三井善忠、古川真司、芳野友美、岩崎百合、高野友那、坂口進也、世古陽丸)

第8週
甲府で教師になる

 1913年(大正2年)4月、甲府。
 修和女学校を卒業したはなは故郷・甲府に戻り、阿母尋常小学校の代用教員になった。校長先生は、はなの担任教師だった本多である。
 はなは生物の授業中、生徒を無断で校外学習に連れていき、自然の中で虫にふれあわせることで生物への興味を湧かせる。
 しかし、教師の緑川幾三(相島一之)が本多校長に告げ口し、本多校長は怒り心頭。朝市がはなをかばってくれるが、2人とも教師失格の烙印を押され、廊下に立たされてしまう。
 はなは気持ちを入れ替え、生徒から反感を買っても、厳しく授業をすることを決める。その時、はなは初めて、修和女学校の富山先生や言語矯正係・白鳥の気持ちがわかるような気がするのだった。
 そんな中、はなは生徒・小山たえ(伊藤真弓)が同級生から、貧乏を理由にからかわれている場面を目撃する。たえは想像力の豊かな少女で、はなはたえに幼い頃の自分の姿を重ねあわせ、たえを気にかけるようになる。

みみずの女王

 一ヶ月後のある日、たえが遠い親戚の家に引き取られていくことが明らかになり、はなはショックを受ける。
 はなは教会の図書室にたえを連れていき、「子供も大人もワクワクする本を作りたい」という自分の夢を伝え、「みみずの女王」という構想中の童話を途中まで聞かせる。別れ際、たえは「先生のことずっと忘れねえ」と、はなに感謝の気持ちを伝える。
 朝市は、はなが本当は作家になる夢を叶えたいと思っているのではないかと直感し、その疑問をはなに問う。
 はなは生半可な気持ちで教師をしていることを反省し、退職届を出すが、生徒たちが「はな先生を辞めさせんでくりょう」と訴えてきたことで、退職届は本多校長によって退けられる。
 それからしばらくが経ち、親戚の家に引き取られたたえから手紙が届く。たえは元気にやっているようだ。はなは「みみずの女王」の続きを楽しみにしているたえにその後を聞かせたいが、引取先の親戚の住所がわからない。
 すると、朝市が全国区の児童雑誌「児童の友」のコンクールに応募したらどうかと提案する。はなは「みみずの女王」の続きをたえが読んでくれることを信じ、コンクールに出すための「みみずの女王」の執筆を始める。
 一方、福岡の財閥家に嫁いだ蓮子は、福岡に女学校を作るという夢があったが、伝助からきっぱりと拒絶され、夢はあっけなく砕け散る。

祝賀会にて

 はなが応募した「みみずの女王」が大賞を受賞する。蓮子は「みみずの女王」の受賞を知り、はなが夢に向かって前進したことを喜ぶ。しかし、はなとは喧嘩別れした身。蓮子は祝福の手紙を書くも、結局、その手紙を送ることはなかった。
 はなは東京の出版社の祝賀会に招かれる。東京の洋服店で奉公している妹・かよも祝いに来てくれるが、父が行商に出たまま4年間も帰ってきていない事が何より気がかりで、2人は父を心配する。
 業界人が注目する中、はなは「この受賞は思い出にしまって、甲府で教師を続けたい」とスピーチする。
 しかし、村岡印刷の2代目・英治から「作品を書き続けるべき」だと言われ、はなはその言葉を噛みしめながら甲府に帰っていく。
(花子とアン 第8週「想像のツバサ?」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:相島一之(緑川幾三)、伊藤真弓(小山たえ)、今井稜久、竹村心優、西沢仁太(須藤大策)、山田真歩(宇田川満代))

第9週
はなの見合い

 短編童話「みみずの女王」の受賞で、一躍、地元の有名人になったはな。
 そんなはなに地主の徳丸から見合い話が持ち込まれ、はなはトントン拍子で大地主の跡取り息子・望月啓太郎(川岡大次郎)と見合いをすることになった。
 望月はブドウ酒造りを勉強する将来有望な好青年。しかも、「結婚したら安東家の借金を肩代わりして、家族の面倒をみる」という。自分が結婚することで家族が助かる・・・、またとない話に、はなの心は揺れる。
 それから数日後、行方知れずだった父・吉平が4年ぶりに甲府に帰ってくる。吉平ははなの見合い話を知ると、「望月さんとの見合いは断れ」という。望月家の嫁におさまってしまったら、何のために修和女学校に入れたのかわからない・・・、というのが吉平の言い分だ。だが、長男の吉太郎が「はながどんな思いで見合いをしているか」と反発し、2人は喧嘩になる。
 吉平はこの4年間、社会主義の思想を広める「伝道行商」に邁進していたという。だが、家族の苦労を知らずに過ごしてきてしまった・・・。吉平は自分の至らなさを悔やむ。
 そんな中、望月が「見合いを白紙に戻したい」と言い出す。望月はときめきを感じたが、はなにはその気がないと見抜いての決断である。こうして、はなの見合いは破談に終わる。
 吉太郎が兵営に入る日がやってきた。吉太郎が旅立っていく中、親子喧嘩をしていた吉平が道すがらに現れ、吉太郎を激励する。

福岡の嘉納家

 1914年(大正3年)3月、はなの教え子が卒業する。昨年、学校を離れていった小山たえからも手紙が届く。どうやら「みみずの女王」を読んでくれたようで、現在は学校には通わず、小さい子供たちの世話を頑張っているという。
 一方、福岡の嘉納家に嫁いだ蓮子は、音楽会などの文化的催しを率先して企画していた。しかし、伝助には教養やマナーが備わっておらず、せっかく招いた音楽家に無礼な振る舞いをしてしまう。
 嘉納家には蓮子の味方が一人もおらず、女中頭の山元タミ(筒井真理子)は蓮子を嫌い、わざと蓮子に聞こえるように女中たちと陰口を叩く。
 ある日、蓮子は「自分の短歌を収めた歌集を世に出したい」と伝助に告げる。すると、伝助は「そんなもんが売れたら、博多の町をすっぽんぽんで逆立ちして歩いちゃる!ガッハッハ!」と馬鹿笑いし、蓮子に出版する許可を出す。
(花子とアン 第9週「はな、お見合いする」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:川岡大次郎(望月啓太郎)、木村彰吾(黒沢一史))

第10週
蓮子から小包が届く

 4年後の1918年(大正7年)、9年間絶交していた蓮子から小包が届く。
 小包には、蓮子の歌人名「白蓮」で執筆された歌集が同梱されており、手紙には「私は歌集を出すことに相成りました。あなたはいつになったら、安東花子の名前で本を出すのですか?」と挑発的な蓮子らしいメッセージが書いてあった。はなの胸に、たまらない懐かしさがこみ上げてくる。
 はなは蓮子に刺激を受け、物語の執筆にとりかかるが、作品のテーマが決まらず一枚も書けない日が続く。
 一方、父・吉平が末っ子のももに見合い話を持ってくる。
 だが、ももは見合いに乗り気ではなく「嫁に行くなら好きな人がいい」と、はなにだけ本音を漏らす。はなはももの様子から、ももの好きな人はひょっとすると朝市ではないかと直感する。
 はなは気を利かせ、「合同パルピテーション会」と題した茶飲み会を計画し、ももと朝市を2人きりにする。
 そんなある日、ももは朝市の好きな人が誰か気づいてしまう。その相手ははなだった。ももは朝市から身を引くことを決意し、両親に「あの見合いを受けようと思う。おとうが決めてくれた人と結婚する」と報告する。
 はなはももに「縁談を受けるまえに朝市に気持ちを伝えた方がいい。心に想っていることを伝えないのは、想っていないことと同じ」と、恋の告白を促す。
 ももは朝市のもとに行き、「朝市さんが好きだ」と告げる。しかし、ももは自分の恋が成就しないことを知っている。ももは「気持ちを伝えてからお嫁に行くことにしただ」と言うと、朝市も好きな人に・・・、姉・はなにその恋心を伝えてほしいと告げる。

たんぽぽの目

 ももが嫁ぎ先の北海道に旅立っていく。
 はなは「北海道でも姉やんの話を楽しみにしている」というももの言葉を思い出し、気張っていた肩の力が抜け、「平凡な自分にしか書けない普通の話を書こう」と決める。
 数日後、はなは「たんぽぽの目」を書き上げ、東京の女学生時代のアルバイト先だった向学館に売り込みにいく。
 ちょうど向学館には「児童の友」コンクールで同時に大賞を受賞した嫌味な女・宇田川満代(山田真歩)がおり、あれから5年、すでに宇田川は人気作家になっていた。
 梶原編集長ははなの作品に目を通すが「ひどく普通」という評。しかし、「洗練された平凡、それは非凡さに通じるものだ」と認められ、なんと、出版してくれるという。だが、出版されるのは向学館ではなく、銀座にできる新しい出版社らしい。
 はなは梶原編集長から「その出版社で働かないか」とスカウトされるが・・・。
(花子とアン 第10週「乙女よ、大志を抱け!」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:川嶋龍登、阿部大輝、小泉颯野、山崎潤、榊原毅、針原茂)

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