『花子とアン』ネタバレ・あらすじ 20週

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『花子とアン』最終回までのあらすじ・ネタバレ・結末。20週。

花子とアン

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「花子とアン」あらすじ・ネタバレ・結末

8月 / 19週・20週・21週・22週
9月 / 23週・24週・25週・26週(最終週・最終回)

第11週
出版社への誘い

 1918年(大正7年)10月、梶原編集長が甲府の安東家に訪れる。
 梶原編集長は、はながペンネーム「安東花子」の名前で執筆した新刊「たんぽぽの目」を手渡すと、はなをあらためて出版社にスカウトする。だが、はなは家族の顔を見回すと「この家を離れるわけにはいかない」と言って断ってしまう。
 はなは腹心の友・蓮子に「蓮様からいただいた歌集が物語を書くキッカケになった」と書いた礼の手紙を添えて「たんぽぽの目」を送る。嘉納家でそれを受け取った蓮子ははなのデビューを心から喜ぶ。
 しかし、蓮子の嘉納家での生活は穏やかではなかった。伝助が娘の冬子(城戸愛莉)を強引に銀行頭取の息子と結婚させようとしたことから、蓮子は伝助と口論になる。伝助は蓮子に「お前の身分と顔以外のどこを愛せというか!?」と激しい剣幕でまくしたて、蓮子を屈服させようとする。
 一方、朝市ははなに恋の告白をするために、教会の図書室で待ち合わせをする。しかし、朝市がはなに想いを告げようとしたその時、朝市の母・リン(松本明子)が血相を変えてはなのもとに駆けつける。

周造の死

 はなが急いで帰宅すると、謎の女・浜口サダ(霧島れいか)の姿があった。何やら家族に一大事が起こったと直感するはな。早い話、サダは吉平と浮気していたというのだ。しかし、結果的にその浮気は吉平に横恋慕したサダの虚言で、ただの人騒がせな女だったことがわかる。
 そうとは知らず、サダのせいで大荒れになる安東家。そんな中、祖父の周造が心臓発作を起こし、倒れてしまう。
 吉平は病床の周造のために「たんぽぽの目」を読み聞かせる。周造は吉平が浮気をする男ではないと見抜いており、「わしは長くはねえ、家族を頼むぞ」と吉平に家族を任せる。
 甲府に初雪が降った日、周造は眠るように息を引き取る。はなは周造が亡くなる前日に言ってくれた「見っけた夢は、夢中になって追いかけろし」という言葉に背中を押され、東京の出版社に就職することを決意する。その意思を両親に告げると、ふたりとも東京行きを応援してくれる。
 1919年(大正8年)3月、はなは教え子たちや、本多校長に緑川先生、そして朝市らに激励されて学校を去る。
 こうしてはなは上京することになった。6年ぶりの東京暮らしが始まる。
(花子とアン 第11週「グッバイ!はな先生」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:霧島れいか(浜口サダ)、城戸愛莉(嘉納冬子)、比佐廉、隅倉啓美(すず))

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第12週
東京で編集者になる

 1919年(大正8年)春、はなは東京・銀座の出版社「聡文堂」で編集者として働くことになった。
 上京したはなが聡文堂の近くにあるカフェー「ドミンゴ」に立ち寄ったところ、妹のかよが女給として働いていることを知り、はなは大いに驚く。
 勤務初日、はなは梶原編集長、醍醐や三田悠介(本田大輔)をはじめとする聡文堂の編集者たちにドミンゴで歓迎会を開いてもらう。そこで、はなはちょうど通りかかった村岡英治とバッタリ再会する。
 英治は泥酔したはなをおぶって家まで運んでやることに。だが、はなとかよが暮らす家で、英治は自分がプレゼントした英英辞典が漬物石代わりに使われているのを見つけ、はなに失望感を露わにする。

The Prince and the Pauper

 翌日、はなは梶原編集長から「宇田川先生に原稿の依頼をしてきてほしい」と仕事を任されるが、宇田川に拒絶される。さらに、一部始終を見ていた見知らぬ紳士(中原丈雄)からも「あなたは編集者に向いていない」と言われてしまう。
 そんな中、英治は昨夜、事情も知らずに怒ってしまった事をはなに詫び、「歓迎会をやり直しませんか?」と提案する。その席で、はなは醍醐から密かに英治のことが好きだと聞かされ、複雑な気持ちになる。
 歓迎会には英治の弟・郁弥(町田啓太)もやって来る。郁弥はロンドンで最新の印刷術を勉強しているという。
 その時、郁弥が持っていた洋書「The Prince and the Pauper」をパラパラと読んだはなは、単語の意味が気になり、歓迎会の途中にも関わらず辞書を引くために急いで帰宅しまう。それを見た英治は、はなの情熱はまだ健在だと嬉しく思うのだった。結局、その本に夢中になったはなは、一晩で読み終えてしまう。

蓮子と再会して

 はなは梶原編集長に「The Prince and the Pauper」を翻訳して連載したらどうかと新企画を提案する。梶原編集長は快諾し、はなは翻訳作業に乗り出す。
 そんなある日、蓮子が福岡から上京してくる。ドミンゴで再会を約束するが、はなは宇田川との交渉に時間がかかり、待ち合わせに遅れてしまう。
 蓮子がひとりで待っていたところ、蓮子は常連客の帝大生・宮本龍一(中島歩)から「ブルジョアめ」と目の敵のように挑発される。龍一は蓮子が伝助の妻だと知っており、激しく敵意をむき出しにするが・・・?
 夜遅く、はなは10年ぶりに蓮子と再会し、よろこびを分かち合う。
 蓮子ははなが英治に想いを寄せている事に気づき、粋なやり方で鈍感なはなにその気持ちを気づかせる。
 はなは勢い余って英治に「好きです」と告白してしまう。
(花子とアン 第12週「銀座のカフェーで会いましょう」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:中島歩(宮本龍一)、本田大輔(三田悠介)、玉置玲央(田中)、鯨井康介(荒井)、中原丈雄(カフェーの紳士)、町田啓太(村岡郁弥)、浦崎宏)

第13週
告白の返事

 雨が降る夜、はなに告白された英治ははなを抱擁するが、それを醍醐に見られてしまう。
 翌日、醍醐は「はなさんには負けませんから」と、恋のライバル宣言をする。
 その日、英治が聡文堂に帽子を忘れていることに気づいたはなは、英治が取りに来るかもしれないと思い、英治に会うためにわざと残業する。
 はなの期待通り、英治が帽子を取りに来るが、「ゆうべのことは忘れてください。本当にすみませんでした」と頭を下げられる。はなはそれが告白に対する英治の返事なのだと受け入れる。
 一方、福岡の嘉納家に龍一がはるばるやってくる。蓮子がドミンゴで会ったブルジョワ嫌いの帝大生だ。
 龍一は蓮子の歌集を読んで感銘を受け、自分が所属する劇団のために脚本を書いてほしいと依頼しに来たのだった。
 龍一は「演劇を通して不平等な日本を変えようと思います。僕のために書いてくれませんか?あなたにしか書けない脚本を!」という。龍一の熱意にほだされ、蓮子は脚本作りを承諾。結局、蓮子は脚本を一週間で書き上げてしまう。
 そんな中、かよは郁弥から、英治に妻がいることを聞かされる。英治の妻は結核で3年間も病院で闘病生活をおくっているという。
 かよは姉がそれを知ってしまったらどれだけショックを受けるだろうかと心配する。姉の恋が道ならぬ恋だと知ってしまったかよは、はなに「あの人はやめたほうがいい」と言うが、はなはもう終わった恋だとさっぱりした表情で答える。

蓮子が英治に会いに行く

 聡文堂では新しい児童雑誌「にじいろ」の制作がスタートする。はなを激励する英治だったが、はなは雨夜の告白で失恋して以来よそよそしくなり、英治に「もうやさしくしないでください」と突き放す。
 はなのために何かしてあげたい英治は、はなが翻訳した「王子と乞食」のために精魂込めて徹夜で挿絵を仕上げる。はなはそれを見て、英治が描いた挿絵だと知らずに感激する。
 そんなある日、ドミンゴに蓮子の夫・伝助がやってくる。なんと、東京に蓮子が来ているという。蓮子は龍一に脚本を渡したその足で、はなの家に訪れる。
 はなの恋愛の続きを聞いた蓮子は、英治に会いに行き、「どうして忘れてくださいなんて言ったの?はなちゃんに何か隠している事があるんじゃない?きちんと向き合わないなんて卑怯よ」と強く問いただす。英治は結婚している事実をはなに告げようと決意する。

闘病中の妻

 英治ははなをドミンゴに呼び出す。だが、闘病中の妻・香澄が喀血したという連絡を受けて、英治は急遽、病院へ向かう。
 事情を知らないはなはドミンゴに現れない英治が事故に遭ったのではないかと心配するが、かよは「村岡さん、事故になんか遭ってねえよ。奥さんの病院に行っただ。胸を患って入院してる奥さんがいるだ」と、英治が結婚している事実をはなに初めて告げる。
 ショックを受けたはなは、今度こそ英治のことを忘れようと心に決める。
 しかし、翌日、無名作家の作品だと聞かされていた挿絵が英治の作品だと知り、英治が人知れず自分のためにしてくれた事に胸がいっぱいになる。
 その日の夕方、英治がはなのまえに現れる。はなは「奥様のこと、聞きました全部」と言うと、尚もよそよそしい態度をとってしまうが、英治は「これからも手伝わせてください。今の僕があなたのためにできる事はそれしかないから」という。
(花子とアン 第13週「その恋、忘れられますか?」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:中原丈雄(村岡平祐))

第14週
創刊号の完成

 聡文堂の顔となる童話雑誌「にじいろ」創刊号がようやく完成する。
 創刊号には、宇田川満代の連載小説「銀河の乙女」を目玉に、はなが翻訳した「王子と乞食」も掲載される。
 印刷を担った村岡印刷にお礼の挨拶に訪れたはなは、ドミンゴでしょっちゅう顔を合わせる常連客の紳士が、英治の父・平祐(中原丈雄)だと知り、心底驚く。
 そうした中、「にじいろ」の秋号の製作がスタートする。はなは英治への想いを断ち切ろうとするが、ふとした瞬間に英治のことを思い出してしまい、さらに仕事に身が入っていないことを醍醐からたしなめられる。
 一方、英治の妻・香澄(中村ゆり)は「あなたの心には私ではない他の女の人がいる」と、英治に離婚を求める手紙を渡す。
 そんなある日、はなが仕事で大失敗を犯す。宇田川に創刊号を渡すのをすっかり忘れていたのだ。さらに、英治との思い出の傘を宇田川が借りようとしたその時、はなは衝動的に傘を奪い返そうとしてしまい、宇田川は無礼だとはなに激怒する。

甲府に帰れ

 連載中止をほのめかす宇田川に対し、梶原編集長ははなを担当から外すと告げ、宇田川の怒りはかろうじて収まる。
 梶原ははなの不調を咎め、「甲府に帰れ」と言い渡す。妹のかよからも「元気をもらうために帰った方がいい」と言われ、はなは帰郷することを決める。
 こうして甲府に帰郷したはなだったが、カラ元気を出し、ただの休暇だと嘘をつく。
 はなは甲府でも翻訳作業を続けるが、英治のことを忘れられず、彼からプレゼントされた英英辞典を捨てようとして朝市に止められる。朝市ははながどれほどの想いを英治に寄せていたのかと思い、つらくなる。
 母・ふじははなの苦しい胸の内を聞き、「ここで落ち着いたら、また東京へ行け」と涙ながらに励ます。
 そんな中、英治は香澄の容態が急変したという報せを受け、病院に駆けつける。だが、時すでに遅く、香澄は息を引き取ってしまう。
(花子とアン 第14週「ゆれる思い」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:中村ゆり(村岡香澄)、八木菜々花)

第15週
英治の挿絵

 はなが東京に戻って半年後の、1919年(大正8年)12月。
 はなは宇田川の担当に戻ることを許され、忙しい日々をおくっていた。そんな中、朝市がブドウ酒を売るために東京に滞在するようになり、ドミンゴにたびたび訪れるようになる。
 ある日、宇田川が「銀河の乙女」の単行本の挿絵を英治にやってほしいと言い出したことで、はなは英治と久しぶりに顔を合わせる。すでに未練を吹っ切ったはなは、仕事と割りきって英治と打ち合わせをする。
 英治は「本職の挿絵師にしてもらった方がいい」と言って依頼を断るが、父・平祐が助け舟を出してくれたことで英治が挿絵を描くことに決まる。
 こうして英治は挿絵を描き上げるが、宇田川が抱くイメージになかなか合わず、数点の内、ようやく一点が気に入ってもらえる程度だった。
 はなは挿絵のイメージを導きやすいように、英治に協力する。そうした打ち合わせを重ねる中、はなはふとした時に以前のような心からの笑顔を英治に見せてしまい、気まずい雰囲気になる。

クリスマスパーティーにて

 蓮子は龍一と密かな恋に落ちてしまう。「この世に生まれてきたのは彼と巡り会うためだった」とまで断言する蓮子に、はなの胸中は複雑になる。
 12月25日、ドミンゴで盛大なクリスマスパーティーが開かれる。
 そこで龍一と伝助が顔を合わせてしまい、一触即発の事態になる。龍一はどちらの男を選ぶかと蓮子の気持ちに委ねるが、そこでとった蓮子の態度が龍一の不信を招き、龍一は「あなたはあのご主人と別れる事はできない。さようなら、筑豊の嘉納夫人」と書いた別れの手紙をおくる。
 手紙を読んだ蓮子は、龍一と別れたくないという思いから、伝助に「離縁してほしい」と訴える。
 一方、クリスマスパーティーの夜、朝市は英治に「はなを幸せにできるのはあなたしかいない」と話す。

プロポーズ

 郁弥は病死した香澄から受け取ったという形見のカメオを英治に手渡す。「このカメオを英治さんの愛する人に渡してほしい。私が死んでも私のことを引きずらないように・・・」、それが香澄の最後の願いだったという。香澄の深い愛情を知らされた英治は涙を流す。
 英治ははなの家に行き、「自分の気持ちから逃げるのはもうやめる事にしました」と言い、「僕の人生にはあなたが必要なんです。結婚してください」とプロポーズをする。
 はなは一度は断るも、妹のかよが「お姉やんは幸せになっていいだ。こんなに好きになれる人はもう現れん」と背中を押したことで、はなは英治と結婚することを決める。
(花子とアン 第15週「最高のクリスマス」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:渡邉紘平)

第16週
結婚と出産

 はなは甲府の実家に英治をつれていく。
 両親は英治のことを気に入り、結婚の許しも出て、思い出の教会で結婚式を開くことになった。
 結婚式には北海道に嫁いだももが駆けつけ、ゆかりの人が集う結婚式となる。
 1921年(大正10年)夏、結婚式から1年半が経った。
 はなは「安東はな」改め、「村岡花子」とし、英治との第1子を出産する。この男の子には「歩(あゆむ)」と名付けられる。
 出産のお祝いに、醍醐がブラックバーン校長とスコット先生を連れて来て、はなは恩師と8年ぶりに再会する。

駆け落ち

 蓮子が遂に龍一と駆け落ちする。
 牢獄のようだった嘉納家から飛び出した蓮子は、龍一が住んでいる古びた長屋で一緒に暮らし始める。
 この幸せがすぐに終わるかもしれないと不安がる龍一を見て、蓮子はケジメをつけるために伝助に宛てた別れの手紙を書く。
「結婚は不遇で暗い一生になるかと思っていましたが、愛する人に巡りあえたことで私は復活しようとしています。ともあれ10年もの間、ありがとうございました」
 こうして書き上げた手紙を龍一が仲間に投函するように託すが、彼らは許可を得ずに、手紙を新聞社に売ってしまう。
 翌日の朝刊には「白蓮からの絶縁状」として手紙が全文掲載され、それを知った伝助は錯乱する。
(花子とアン 第16週「あなたがいる限り」の結末まで~あらすじ・ネタバレ~/今週からのキャスト:土屋太鳳(森田もも)、吉澤智美)

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