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HTB 北海道テレビ
北海道テレビ放送株式会社(Hokkaido Television Broadcasting Co., Ltd.、略称:HTB)は、北海道を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者で、ANN/テレビ朝日ネットワーク系列に属しています。コールサインはJOHH-DTV、リモコンキーIDは「6」です。
HTBは在京キー局の系列局として初めて大出力UHFテレビ局として設立されました。放送設備の多くはNEC製で、テレビカメラは池上通信機製、HDノンリニア編集システムにはカノープスHDWS-1000システムを使用しています。北海道地区においては「CLARK」という名称で地域情報を提供しています。
HTBはエフエム北海道(AIR-G')の大株主の一つであり、HTBアナウンサーによる番組『らぢおHTB』をAIR-G'で放送するなどの交流があります。また、FM NORTH WAVEともかつて交流があり、HTB主催のスノーボードイベント『TOYOTA BIG AIR』の中継レポートを同局で放送していました。
HTBのマスコットキャラクターには「onちゃん」、「noちゃん」、「okちゃん」などがあり、キャッチフレーズは「ユメミル、チカラ」です。HTBは『水曜どうでしょう』や『おにぎりあたためますか』などの自社制作番組を全国に販売し、放送外収入の大きな部分を占めています。特に『水曜どうでしょう』のDVDは累計出荷数500万枚を突破し、オリコン週間DVDランキングで14作品が1位を獲得するなど、高い人気を誇っています。
HTBの本社・演奏所は札幌市中央区北1条西1丁目のさっぽろ創世スクエアにあります。旭川支社、函館支社、帯広支社、釧路支社、東京支社、大阪支社、北見支局、ANNロンドン支局も設置されています。
HTBは1968年に南平岸地区に初代本社を設立し、2018年にさっぽろ創世スクエアに移転しました。開局当初は教育・教養番組が30%以上という条件がありましたが、1973年に総合番組局となりました。放送設備は当初からNEC製が多く、1999年にはHDノンリニア編集システムを導入しました。HTBはまた、地域データ放送「CLARK on ADAMS」を日本初で開始するなど、技術革新にも積極的です。
HTBの初代社長は岩澤靖で、彼はまた「札幌トヨペット」などの企業を経営していました。しかし、株投資の失敗により経営危機に陥りましたが、テレビ朝日や朝日新聞などの支援を受けて再建しました。1996年に放送開始した『水曜どうでしょう』などの自社制作番組が人気を博し、HTBの知名度と収益を大きく押し上げました。
札幌市は1987年から「創世1.1.1区」の再開発事業を進め、HTBはその一環としてさっぽろ創世スクエアに移転しました。この新社屋は旧南平岸社屋の約1.7倍の広さを持ち、営業局や関連会社も全て集約されました。HTBは最新の設備を導入し、引き続き地域密着の情報提供と高品質な番組制作を行っています。
HTBは地上デジタル放送への移行に対応し、動画配信サービス「HTB北海道onデマンド」(現・hod)を提供するなど、デジタル時代に適応した放送サービスを展開しています。『水曜どうでしょう』や『おにぎりあたためますか』などの人気番組の制作・販売を続ける一方、地域密着型の情報提供を行い、視聴者に高い支持を得ています。
HTBは、地域の情報発信とエンターテインメントの提供を通じて、北海道の文化と生活に貢献する。