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NHK大分放送局

NHK大分放送局は、大分県を対象とする日本放送協会(NHK)の地域放送局で、テレビとラジオで県域放送を行っています。開局は1941年6月20日、大分市西大分にてコールサイン「JOIP」、周波数700kc、出力500Wでラジオ放送が始まりました。1959年8月にはテレビジョン放送も開始され、九州では佐賀とともに後発組としてのスタートを切りました。
1941年6月、社団法人日本放送協会大分放送局が大分市神崎(現在のNHK平原ラジオ放送所)に開局し、局長以下16名での運営が始まりました。1950年6月1日には放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散し、特殊法人としての日本放送協会が設立され、すべての権利義務を継承しました。1954年2月には第3回別府大分毎日マラソン大会のラジオ中継が開始され、1959年8月には総合テレビ放送がスタートし、十文字原テレビ・FM放送所も開所しました。

1961年5月にはローカル放送が開始され、1962年12月には教育テレビ(現:Eテレ)放送が始まりました。このタイミングで放送所(送信所)以外の機能が大分市東春日町1-2へ移転しました。1964年10月1日には総合テレビでのカラー放送が開始され、1966年3月20日には教育テレビでもカラー放送が始まりました。1969年3月にはFM放送がスタートしました。
1998年9月には新会館(大分市高砂町のOASISひろば21)へ移転し、2006年11月1日には地上デジタル放送の試験放送(サイマル放送)を開始、12月1日には正式に地上デジタル放送が始まりました。2011年7月24日にはアナログ放送が終了しました。
2018年4月の改編では、土日祝日(年末年始・オリンピック期間中も含む)のローカルニュース・気象情報などが原則として選挙及び災害等を除き、全て福岡からの九州沖縄ブロックニュースに統一され、大分からのローカルニュース・気象情報は平日のみの放送となりました。2022年4月1日には令和改革により、部制(放送部・営業部等)からセンター制に改められ、コンテンツセンター、経営管理企画センターへ再編されました。また、同年4月9日の改編により、総合テレビ土日祝日の18:45のローカルニュース・気象情報が大分局発に戻されましたが、大型連休の谷間やお盆休み、年末年始期間は原則として全時間帯で福岡発となり、ラジオは引き続き福岡発が基本となっています。2023年5月15日からはNHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始されました。
大分放送局の支局は中津(県北担当)、日田(県西担当)、佐伯(県南担当)にあります。主な大分局制作番組には、総合テレビで放送される「ぶんドキ」(平日18:10 - 19:00、土曜・日曜18:45 - 18:59)や「ニュース845おおいた」(平日20:45 - 21:00)、「@おおいた」(金曜日19:30 - 19:55、年10本程度)、「ぶんぶん探検隊」(金曜日19:30 - 19:55、再放送土曜日7:35 - 8:00、年5本程度)、Jリーグ中継(大分トリニータ主催試合)があります。また、教育テレビでは「財前直見の暮らし彩彩」(随時日曜日18:00 - 18:30)が全国放送され、総合テレビの夕方のニュース番組でも九州沖縄向けに放送されています。ラジオ第1放送では平日大分県向けのラジオニュース(11:50、12:15、13:55、18:50)がFMサイマルで放送され、その他の時間帯や土日祝日は福岡からの九州沖縄地方向けのラジオニュースが放送されています。
過去には、「NHKニュースおはよう大分」、「ひるまえスタジオおおいた」、「好きっちゃおおいた」、「ひるいろ」、「おおいた640」、「おおいた630」、「イブニングネットワークおおいた」、「新鮮!おおいた情報広場」、「情報ボックスおおいた」、「オアシスTVおおいた」、「おおいたホットニュース」、「ニュースTodayおおいた」、「しんけんワイド大分」、「いろどりOITA」、「ししまるTV」、「県民参加型バラエティ『GAP!』」、「スイッチ↑」、「フカナビ!オオイタ」、「フカイロ!」、「GAP!」、「ニュース645おおいた」、「おおいた熱討キャンバス」、「ゆうどき5おおいた」、「5時いろラジオ」などの番組が制作・放送されてきました。
NHK大分放送局は地域に密着した放送局として、多様な番組を通じて地元の情報や文化を発信し続けています。地元住民にとって重要な情報源であり、今後もその役割を果たし続けることでしょう。

アナウンサー・気象予報士