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OAB 大分朝日放送
大分朝日放送株式会社(Oita Asahi Broadcasting Co., Ltd.、略称OAB)は、大分県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者であり、主にテレビジョン放送事業を展開しています。本社は大分県大分市新川西に位置し、コールサインはJOBX-DTVです。この放送局はANN(朝日ニュースター)系列のフルネット局として運営されており、全体の放送エリアは大分県のほぼ全域をカバーしています。また、福岡県京築南部、愛媛県豊後水道沿岸部の一部、松山市、山口県周防灘沿岸部の一部にも電波が届きます。ただし、大分県内の一部地域では直接受信が難しい場合もあります。
OABは1992年に設立され、1993年に開局しました。開局当初はテレビ朝日系列局としてスタートし、大分県内では3番目のテレビ局として位置づけられています。九州地区では九州朝日放送(KBC)、鹿児島放送(KKB)、熊本朝日放送(KAB)、長崎文化放送(NCC)に次いで5番目のテレビ朝日系フルネット局となり、現在もその地位を維持しています。系列外の番販ネットについては、日本テレビ系列やフジテレビ系列の番組は主にテレビ大分が受け持ち、OABはJNN(TBS系列)に加盟している大分放送が担当する場合もあります。
OABのデジタル放送対応は、2006年に開始され、地上デジタル放送のサイマル放送が同年11月から始まりました。また、2007年にはスタジオのHD化が完了し、県内全放送局がHD対応のスタジオを持つこととなりました。地上アナログ放送は2011年に終了し、以降はデジタル放送のみとなっています。2014年には開局20周年を記念して社屋のリニューアルが行われ、ガーデンスタジオが新設されました。
2023年には開局30周年を迎え、その節目には様々な記念イベントが行われました。また、2006年にはマスコットキャラクター「そらぽ」が誕生し、地域のイベントやキャンペーンに親しまれています。
OABのネットワークの移り変わりについては、開局当初のテレビ朝日系列から、一定の期間を経て系列外の番組も放送されるようになりました。特に、テレビ東京系列の番販ネット数は大分放送に次いで4本を放送しており、クロスネットの影響を受けながらも多様な番組編成が特徴です。
自社制作の番組には「OABプライムニュース」や「スーパーJチャンネルおおいた」、「れじゃぐるテレビ」、「おおいた元気風」などがあり、地域のニュースや情報を提供しています。また、「チャレンジおおいた」や「ぶんごコーラスライン」、「ROCKET TV」といった番組も放送されており、多彩なコンテンツが視聴者に提供されています。特に「深夜情報パラダイスぱぶろふの犬」や「女子更衣室」、「おとや楽々堂」など、独自の番組編成が地域の視聴者に親しまれています。
このように、大分朝日放送は地域に根ざした放送局として、地元のニュースや情報、エンターテインメントを多様に提供しており、地域社会に貢献する重要なメディアの役割を果たしています。