TV
STS サガテレビ
株式会社サガテレビ(Saga Television Station Co., Ltd.)は、佐賀県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者であり、フジテレビジョン系列(FNN・FNS)に属しています。略称はSAGA TVまたはstsです。コールサインはJOSH-DTV(佐賀 44ch)であり、系列新聞は西日本新聞と佐賀新聞です。主要株主には九州電力やテレビ西日本などが含まれています。佐賀県唯一の民放テレビ局であり、福岡県のテレビ西日本に次ぐ九州で2番目のフジテレビ系フルネット局として開局しました。開局以来、番組編成は一貫してフジテレビ系列の番組が中心であり、福岡県のTVQ九州放送やRKB毎日放送と並んで福岡・佐賀の独立局アニメのネット局となることが多いです。
熊本県のテレビ熊本や長崎県のテレビ長崎がクロスネット局であったため、開局当初はこれらの県におけるフジテレビ系列を補完する役割も担っていました。また、福岡県南部の筑後地方では、テレビ西日本では放送されないフジテレビ系列の番組を視聴する手段としても重宝されました。フジテレビ系列では唯一、日曜日の競馬中継を放送していないという特徴もあります。ロゴマークは2015年1月1日に「SAGA TV」に変更されました。新しいロゴはグリッドの集合体で構成され、佐賀県内の地域や人々の夢や想いを象徴しています。ブランドカラーは「サンシャインイエロー」と「黒」で構成され、前者は地域の活力と未来の輝きを、後者は力強い意志と信頼感を表しています。
本社は佐賀市城内にあり、唐津支局や鳥栖支局、東京、大阪、福岡に支社があります。会社の沿革としては、1967年11月1日に「佐賀放送株式会社」として設立され、1968年に「株式会社サガテレビ」に社名を変更しました。1969年4月1日に佐賀局、伊万里局、唐津局の3局体制で本放送を開始し、同年10月1日にはFNSに加盟しました。1976年には本格的なスタジオが落成し、1985年には音声多重放送を開始しました。1994年には新社屋が完成し、2006年には地上デジタル放送を開始しました。2011年7月24日には地上アナログ放送を終了し、2015年1月1日にはCIを導入してロゴマークを「SAGA TV」に変更しました。2018年3月10日には本社ロビーを大幅に改装し、「JONAI SQUARE」としてオープンしました。
ネットワークの移り変わりとして、1969年4月1日に佐賀県初の民放テレビ局として開局し、フジテレビ系列では九州地区で2番目のフルネット局となりました。当初はフジテレビ系列を含む日本テレビ系列、テレビ朝日系列、TBS系列も挙げていましたが、西日本新聞が産経新聞社、テレビ西日本がフジテレビ系列だったことから最終的にフジテレビ系列に決定しました。1970年代初頭には、昭和自動車のオーナーである金子一族がTBS系列へのネットチェンジを画策しましたが、実現せず、金子一族はフジテレビとテレビ西日本により経営から追放されました。
自社制作番組としては、報道番組「FNN SAGA TV Live News days」や「かちかちLIVE」、「FNN・SAGATV Live News イット!」などがあります。情報・ワイドショー番組としては「あいのイチ押し」や「タウンスナップ」、ドラマセレクションとしてはフジテレビ系で放送されたドラマの再放送があります。バラエティ番組としては「どぶろっくの一物」や「みんなでサガサンバ!!」などがあり、スポーツ番組としては「KICK OFF! SAGA」などがあります。また、スカパー!Jリーグ中継のサガン鳥栖主催試合の中継映像の委託製作も行っています。
これらの取り組みを通じて、株式会社サガテレビは地域に根ざした情報提供とエンターテイメントを提供し続けています。