TV
TOS テレビ大分
株式会社テレビ大分(テレビおおいた、英: TELEVISION OITA SYSTEM CO., LTD.)は、大分県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者であり、1969年2月25日に設立され、1970年4月1日に開局しました。略称はTOS(Television Oita System)で、デジタル放送の物理チャンネルは34ch、リモコンキーIDは4、コールサインはJOOI-DTVです。イメージキャラクターは「トスキー」と「パスミー」で、これは開局35周年を記念して作られました。2010年の開局40周年を機に「BE4ND! TOS」(びょーんど! てぃーおーえす)をキャッチフレーズとしています。
テレビ大分は、日本テレビ系列とフジテレビ系列のクロスネット局であり、日本テレビ系列としてはNNN/NNSの加盟局、フジテレビ系列としてはFNN/FNSの加盟局です。ただし、FNS業務協定には正式に参加していないため、『日本民間放送年鑑』ではFNS非加盟とされています。地上デジタル放送のリモコンキーIDは日本テレビ系列に多い「4」を採用しており、これは大分県域局のリモコンキーIDを集中させるために開局順で各局が調整したものです。
テレビ大分のネット比率は、日本テレビ系列とフジテレビ系列がほぼ半々となっています。ケーブルテレビ局では、このクロスネット編成の事情を踏まえて同局以外の日本テレビ系列局とフジテレビ系列局も再送信しているケースが多く、地域によっては愛媛県や山口県の中継局を遠距離受信して視聴できる地域もあります。九州地方のフジテレビ系列局で唯一、開局以来ロゴを変更していないことも特徴です。
テレビ大分の歴史は、1968年8月に大分県に民放第2局のUHF波の周波数割り当てが決定され、同年11月1日に東九州放送株式会社としてテレビ予備免許が交付されたことから始まります。1969年2月25日に株式会社テレビ大分が創立され、同年12月24日にサービス放送を開始しました。そして1970年4月1日に大分県内2番目の民放テレビ局として開局し、同時にカラー放送を実施しました。開局時に開設されていたのは大分親局のほか、野津原、佐賀関、津久見の各中継局でした。
その後、1978年4月8日には『土曜スタジオ ハロー大分』が、同年10月2日には『ニュースインおおいた』が放送開始されました。1990年2月4日には社屋を東春日町から現在の春日浦に移転し、2月19日には音声多重放送を開始しました。1993年10月1日にはテレビ朝日系列(ANN)の大分朝日放送(OAB)が開局したことに伴い、日本テレビ・フジテレビのクロスネットとなり、大幅に番組編成を変更しました。
テレビ大分は、2005年12月5日にアナログ・デジタル統合マスターに更新され運用を開始し、2006年11月1日にはデジタルテレビ放送のサイマル放送を開始しました。2006年12月1日にはデジタルテレビ放送の本放送を開始し、2007年10月1日にはハイビジョン対応のニュースシステムを運用開始しました。2008年5月19日にはウォーターマークの表示を開始し、2009年10月1日には開局40周年記念のロゴに変更されました。
2010年4月17日には開局40周年記念「TOSまつり」にて、県内初のエリアワンセグ(48ch)を試験的に実施しました。2011年7月24日にはアナログ放送が終了し、正午のアナログ放送終了時には独自の特番とセレモニーを行い、主調整室で当時の社長がアナログ放送停止のボタンを押す場面が生放送されました。2014年3月31日には『ゆ~わくワイド』が放送開始されました。
2020年には開局50周年を迎え、2022年8月4日には日テレNEWS24による通常時終夜放送を開始しました。これは東九州地方の民放テレビ局では初の試みとなります。
テレビ大分は、全国高等学校サッカー選手権大会関連では1999年度の第78回大会からOBSに替わって参加し、それと同時にNNS加盟局は全て参加するようになり、現在までに続く「民間放送43社」の体制となりました。2023年の年間視聴率、年度視聴率では、個人全体(4歳以上)、コアターゲット(13歳~49歳)、世帯視聴率ともに全日(6時~24時)、ゴールデン(19時~22時)、プライムタイム(19時~23時)の3つの時間区分でトップとなり、三冠王を獲得しました。
テレビ大分の本社は大分県大分市大字勢家字春日浦843番地25にあり、東京、大阪、福岡にも支社を構えています。1969年の創立以来、地域に密着した放送局として成長し続けており、今後も視聴者に親しまれる番組作りを続けていくことでしょう。