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uhb 北海道文化放送
北海道文化放送株式会社(Hokkaido Cultural Broadcasting Co., Ltd.)、略称UHB(UHF Hokkaido Cultural Broadcasting)は、北海道全域を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者です。北海道新聞社(道新)のグループ企業であり、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の持分法適用関連会社でもあります。1983年10月のCI制定以降、ロゴマーク「uhb」は一般視聴者に定着していますが、正式な略称は大文字の「UHB」です。小文字表記の「uhb」は親しみやすさと軽快さを表現するためのものであり、ロゴのみで使用されます。
コールサインはJOBM-DTVで、リモコンキーIDはフジテレビと同じ「8」。UHBはFNN/FNS系列に属し、同系列の基幹局でもあります。
北海道の民放テレビの歴史は、まず道新が北海道放送(HBC)を設立し、次に北海タイムスが北海道炭礦汽船の協力で札幌テレビ放送(STV)を設立したことから始まりました。昭和40年代にはUHF局の時代が到来し、地崎宇三郎が調整役を務めて北海道テレビ放送(HTB)が1968年11月に開局しました。その翌年、北海道に4局目の電波が割り当てられると、道新をはじめ地元マスコミや財界が新局設立に積極的に動き出しました。
道新は、HBCとの距離感が生じていたため、新たなメディアパートナーを強く望んでいました。また、フジテレビもSTVからのクロスネットではなく、完全系列局を北海道に設立することを目指していました。札幌オリンピックの開催もあって、新局フィーバーは一層高まりました。
1970年には約60件もの新局設立の申請がありましたが、最終的に町村金五知事が調整役を務めて一本化され、道新の協力で北海道文化放送が設立されました。初代社長には道新専務の大内格之助が就任し、以来UHBの歴代社長は道新の専務級の人材が務めることになっています。
UHBの初期の10年間はフジテレビの番組が不調だったため、必ずしも順調なスタートとは言えませんでしたが、1980年代にはフジテレビの改革が実り、UHBも『北の国から』の制作協力などで大きく成長しました。『北の国から』は全国的に人気を博し、UHBのイメージアップに大きく貢献しました。
UHBは2003年4月10日に地上デジタル放送の支援措置の認定を受け、同年内にデジタル放送を開始しました。2014年には初の自社製作アニメ『フランチェスカ』を放送し、その後もミニアニメやUHFアニメの製作に参加しています。道新のテレビ番組表では、NHK総合・教育の次にUHBの番組欄が掲載され、道新の編集委員もキャスターやコメンテーターとして番組に出演することがあります。
現在のマスコットキャラクターは「みちゅバチ」で、2000年に誕生した「ともだっち」の一員であった「みちゅ」が原型です。元々はデジタル放送移行をPRするキャラクターでしたが、現在も使用されています。
UHBの代表取締役社長は鶴井亨氏(北海道新聞常務)、常務取締役は本間欧彦氏(フジテレビ)、取締役には日枝久氏(フジ・メディア・HD取締役相談役)や遠藤龍之介氏(フジ・メディア・HD、フジテレビ副会長)が名を連ねています。主要な事業所は札幌市中央区の本社をはじめ、旭川、函館、釧路、帯広、東京、大阪に支社を構えています。また、FNNモスクワ支局には特派員を派遣しています。