枠 | ナショナル劇場 |
タイトル | あんどーなつ |
ふりがな | あんどーなつ |
放送日時 | 月曜日 20:00 |
制作著作 | ドリマックス、TBS |
協力 | 西ゆうじ、小学館 |
放送局 | TBSテレビ系列局 |
初回 / 最終回 | 2008年7月7日 / 2009年9月22日 (全12話) |
プロデューサー | 橋本孝、遠藤正人 |
原作 | 西ゆうじ、テリー山本 「あんどーなつ」 |
脚本 | 長川千佳子 (1-6、9、11-12)、東多江子 (7)、武藤久里 (8)、丸山智子 (10) |
演出 | 竹村謙太郎 (1-2、5、8、11-12)、酒井聖博 (3、6、9)、堀英樹 (4、7、10) |
音楽 | 遠藤浩二 |
主題歌 | MONKEY MAJIK 「ただ、ありがとう」 |
ナレーション | 春風亭小朝 |
◆あんどーなつ 第1話 「お菓子な出逢い」 (7月7日)
「『ものづくり』への真摯な情熱と真心が、毎回1話完結の人情味あふれるドラマを、時には熱く、時にはしみじみと、感動的に綴っていきたいと思います」
東京・浅草が舞台。若き洋菓子職人の女性が浅草の和菓子屋に就職、浅草の人情にふれながら成長する姿を描く。
洋菓子職人 (パティシエ) として洋菓子店 「ローズガーデン」 で勤務していた安藤奈津 (貫地谷しほり) は、店主のローラ (ウテイクタ) の急逝によって職を失うことに。ある日、就職先をさがしていた奈津は偶然が重なり、浅草の250年以上の歴史を持つ和菓子店 「満月堂」 の主人・安田梅吉 (國村隼)、女将の月岡光子 (風吹ジュン) と出会う。
お客が多数来店する浅草名物の三社祭にそなえて、奈津は満月堂の臨時アルバイトを引き受ける。梅吉がつくる温かみのある和菓子の味にふれ、和菓子作りに興味を持ち始める奈津。三社祭も3日目となると、多忙な売り子の仕事にも順応し、浅草の顔なじみの人々も増えてくる。
そんな中、履物屋 「冨士屋」 の弘道 (林家正蔵) の入院中の父が亡くなる。女将・光子からその話を聞いた梅吉は衝撃を受ける。昨日、梅吉が弘道に父について話したところ、すでに父は亡くなっているにもかかわらず、弘道はそんな素振りをまったく見せなかったからだ。梅吉たちは光子の話から三社祭が終わるまでは弘道が父の死を内緒にしておこうとしていることを知る。
三社祭は無事に終わり、弘道は世話役を務め上げる。そして父の死に初めて涙を見せる弘道。梅吉たちは弘道の亡き父に供えるために和菓子をつくる。梅吉に許可を得て、和菓子作りを手伝う奈津……。
翌日、奈津は満月堂で過ごす日々で芽生えた 「ある決意」 を梅吉に告げる。 「私を親方の弟子にして下さい。親方みたいな和菓子職人になりたいんです……! 」 奈津の熱意が届いたのか、梅吉は奈津に修業の許しを。 「満月堂」 と刺繍された白衣に袖を通した奈津。奈津の修業の日々が始まる。
(結末まで要約)
◆あんどーなつ 第2話 「破門!? 最初の試練」 (7月14日)
奈津 (貫地谷しほり) が 「満月堂」 で働きはじめて数日後、和菓子 「ほおずき」 を求めて鈴子 (大森暁美) という女性が来店する。危篤状態の父にほおずきを食べさせたいという鈴子。かつてほおずきは満月堂の名物だったのだが、先代の主人が封印し、以後、ほおずきは一切作られなくなっていた。
一度は 「ほおずきは売っていないんです」 と断った奈津だったが、自身の亡き父の思い出と重ねあわせ、奈津は鈴子の父のためにほおずきをつくることを決意。先代の主人の封印を破って、調理場でほおずきをつくる。しかし、それを目にした梅吉は激怒し、ほおずきを潰してしまう。ショックで店を飛び出す奈津。
奈津がどういう思いでほおずきをつくろうとしたか?、それを知った梅吉は複雑な心境になる。そして梅吉は思いもよらない行動に……。なんと、梅吉は鈴子に届けるようにとほおずきをつくったのだ。梅吉が激怒したのは、何も禁断のほおずきを勝手につくったからではない。にわか仕込みの腕で親方が許していない和菓子を客に出すこと、それが250年以上の歴史を持つ満月堂の暖簾を傷つけることになるかもしれないことを危惧したからだ。 「こいつを届けたらお前さんの仕事は終わりだ」 と梅吉。早くも奈津は満月堂を破門されることに……!?
奈津は暗澹とした心境を隠して、鈴子にほおずきを届ける。何度も感謝の気持ちを奈津に伝える鈴子。しかし、一人きりになると辛さは隠せない。満月堂の暖簾を軽んじる行動をとってしまったのは事実なのだ……。
満月堂に戻った奈津は深々と頭を下げて梅吉に謝罪する。すると梅吉、奈津の誠意を感じたのか、または最初から破門にする気はなかったのか、奈津に修業に戻る許しを出す。そして、この話には続きが。なんと、光子 (風吹ジュン) の提案でほおずきは50年ぶりに店頭に並べられることになったのである。
(結末まで要約)
◆あんどーなつ 第3話 「花火大会の夜、涙と奇跡の和菓子が生まれる」 (7月21日)
奈津 (貫地谷しほり) の15年目の先輩職人・丸岡竹蔵 (尾美としのり) が梅吉 (國村隼) に命じられ、茶道一橋流のお茶会に出す新作の和菓子をつくることになった。
しかし、竹蔵はプレッシャーに参ってしまい、すっかり弱気になる。竹蔵が本当は粘り強い性分だと知っている梅吉は、苦悩する竹蔵を陰からそっと見守る。ところが、竹蔵は梅吉がひそかに期待を寄せていることも知らず、新作の和菓子作りを放棄してしまう。ついムッとして竹蔵に意見してしまう奈津。
奈津の心配をよそに梅吉はどっしりと構えている。竹蔵なら必ず戻ってきて新作の和菓子作りを再開するはず……。口には出さないがそんな梅吉の想いを感じ取った奈津。奈津は帰ってきた竹蔵に、粘り強さが竹蔵の持ち味だと梅吉が褒めていたことを伝える。
改心した竹蔵は徹夜で新作の和菓子作りを進める。実は竹蔵の和菓子作りはあと一歩のところまで進んでおり、この夜の創作が最後の一押しとなる。竹蔵は思い出していた。かつての花火大会の夜、
「派手な三尺玉も地味な線香花火も、人を楽しませることは変わりない。和菓子だって同じだ」
と梅吉からアドバイスされたことを……。地味でも華やかでも、自分の和菓子をつくればいい。その言葉を噛み締めた竹蔵の新作和菓子は、梅吉も唸る絶品となった。
(結末まで要約)
◆あんどーなつ 第4話 「土用丑の日ウナギ騒動! 」 (7月28日)
奈津 (貫地谷しほり) は光子 (風吹ジュン) から満月堂への住み込みを勧められ、その言葉に甘えることに。もうすっかり満月堂の一員となった奈津。そんな中、奈津を歓迎する会が改めて開かれる。
一方、浅草の鰻料理屋 「うな勝」 では修業中の森田優人 (鈴木裕樹) が自暴自棄に。修業を始めて5年が経つが、未だに雑用専門であることに嫌気がさし、 「修業をやめたい」 と弱音を……。同じ修業をする者として奈津は優人のことが気にかかるが……。
◆あんどーなつ 第5話 「出たあ! 浅草幽霊大騒ぎ」 (8月4日)
お盆が近づくある日のこと。奈津 (貫地谷しほり) のまえに独特の空気感を漂わせる女性・菊子 (笛木優子) が現れる。菊子が時折見せる悲しげな表情が気にかかる奈津。
奈津は酒種の仕込を手伝うことになり、カビ防止の仕事を任される。数時間おきに酒種の入ったカメを振らなければならない。もしもサボればカビが発生し、酒種が台無しになってしまう大切な仕事だ。
そんな中、奈津はビルの屋上から身投げしようとしている菊子の姿に気付き、彼女に自殺を思いとどまらせる。だが、酒種のカメを振る時間に間に合わず、カビを発生させてしまう。事情を知った光子 (風吹ジュン) は同情的。だが、どんな理由であれ、死なせてしまったのは酒種は元には戻らない……。焦燥する奈津は普段使わないメーカーの麹を独断で購入し、仕込みを再開しようとする。しかし、梅吉から違う味になっては意味がないとたしなめられる。
◆あんどーなつ 第6話 「実家を乗っ取られた兄! 」 (8月11日)
ある日、竹蔵 (尾美としのり) のもとに妹の律子 (有坂来瞳) と夫・秀夫 (小浜正寛) が訪ねてくる。
実は老舗の銘菓店 「明治堂」 の長男として育った竹蔵。いずれ明治堂の暖簾を継ぐつもりだったのだが、律子から思いがけない話を聞かされ、激怒する。なんと、明治堂を改装して 「イタリア料理店」 にしようというのだ。律子には父にそろそろ楽をしてもらいたいという考えがあったのだが、竹蔵は承服できず……。
「和菓子屋を始めたくなったら店にスペースを空けて始めれば良い」「今すぐ明治堂を継げばいい話なのになぜそれをしない? 自分の腕に自信がないから!? 」
律子は竹蔵に自分の意見をぶつける。律子のあんまりな物の言い方にムッとした奈津 (貫地谷しほり) は竹蔵に加勢しようとするが、梅吉 (國村隼) に制止される。
結局、竹蔵が主張する 「暖簾の重み」 はなかなか律子に伝わってはくれない。仲違いしたまま律子は群馬に帰ることに。それを知った奈津はいてもたってもいられず律子を引き止める。律子を満月堂につれてきた奈津。その時、そっと梅吉が竹蔵のつくった和菓子を差し出す……。
◆あんどーなつ 第7話 「浅草芸者の心意気」 (8月18日)
売れっ子の浅草芸者だったあや乃 (遠山景織子) が5歳の娘・ゆき乃 (松本春姫) をつれて10年ぶりに浅草に戻ってくる。あや乃は結婚・出産を経験するも、夫の浮気を理由に離婚してしまったことを光子 (風吹ジュン) に告白。パートで生計を立ててきたが、今になって芸者として復帰したいという。
一方、あや乃がかつて世話になっていた置屋 「たつ家」 の女将・辰子 (佐々木すみ江) は、奈津 (貫地谷しほり) に勝手に着物を着せた芸者・麻衣子 (水橋貴己) の頬をひっぱたく。しかし、やがてその着物があや乃が現役時代に着ていた大切な着物であることが判明。 もしや、辰子はあや乃をまだ娘のように思って着物を大切にしまっていた……!? 奈津や光子はそんな思いを抱く。
そんな中、あや乃の芸者復帰の手助けをしようとする光子 (風吹ジュン) は辰子のもとを訪れ、あや乃の芸者復帰を許してもらおうと話を切り出す機会を伺う。しかし、それを辰子に見抜かれる。光子は満月堂にて改めてあや乃と辰子の話し合いの場を設けることに。芸者復帰は認められないという辰子に対して、あや乃もあきらめる様子はない。
◆あんどーなつ 第8話 「しょっぱい帰郷」 (8月25日)
奈津 (貫地谷しほり) が満月堂で働き始めて3ヶ月が経った。光子 (風吹ジュン) は奈津に 「実家の福井に帰り、両親の墓前と祖母に報告を」 と一時帰郷を促す。福井に帰郷した奈津は両親の墓参りをし、入院中の祖母・たみに会いに行く。
再び東京に戻ってきた奈津は、魚屋の息子・憲司 (五十嵐隼士) が夢の実現のためにアメリカ留学を希望していることを知る。憲司は相当迷っている様子。重大な決断ゆえに、しっかりと意志が固まらないまま渡米をすることに否定的な奈津だが……。
キャスト | 役 | 初回 |
貫地谷しほり | 安藤奈津 | 1 |
國村隼 | 安田梅吉 | 1 |
尾美としのり | 丸岡竹蔵 | 1 |
細田よしひこ | 三津屋陽介 | 1 |
山田明郷 | 三津屋勘助 | 1 |
田中律子 | 三津屋悦子 | 2 |
金子昇 | 三津屋龍太 | 3 |
【ゲスト】 | ||
黒沢かずこ (森三中) | 三津屋ゆかり | 1 |
大森暁美 | 鈴子 | 2 |
六平直政 | 駒田勝 | 4 |
笛木優子 | 菊子 | 5 |
有坂来瞳 | 丸岡律子 | 6 |
佐々木すみ江 | 辰子 | 7 |
遠山景織子 | あや乃 | 7 |
金田明夫 | 河島茂男 | 8 |
風見章子 | 安藤たみ | 8 |
MONKEY MAJIK | 客 | 8 |
五十嵐隼士 | 河島憲司 | 8 |
馬渕晴子 | 里子 | 10 |
西岡徳馬 | 白井勇治 | 11 |
仁科亜季子 | 松村俊子 | 11 |
真瀬樹里 | 蔵田真美子 | 1 |
金谷真由美 | 藤村今日子 | 1 |
高川裕也 | 蔵田秀明 | 1 |
中谷彰宏 | 人事部 | 1 |
渡辺夏菜 | 美代 | 2 |
渡邉奏人 (子役) | 三津屋文哉 | 3 |
鈴木裕樹 | 森田優人 | 4 |
小浜正寛 | 丸岡秀夫 | 6 |
森喜行 | 丸岡竹一 | 6 |
水橋貴己 | 麻衣子 | 7 |
福井裕子 | 河島由子 | 8 |
杉村暁 | 美都里 | 8 |
河合洋美 | 新山安奈 | 8 |
立川三貴 | 都築正茂 | 9 |
中村直太郎 | 審査委員長 | 9 |
奥村寛至 | 平野 | 12 |
黒部幸英 | 司会者 | 12 |
中平良夫 | 審査委員長 | 12 |
白川由美 | 一ツ橋あやめ | 3 |
渡部雄作 | 人事部 | 1 |
久松夕子 | 観光客 | 1 |
小林直治 | 1 | |
ウテイクタ | ローラ | 1 |
川向基公 | 1 | |
栗原好和 | 1 | |
歌澤寅右衛門 | 満月堂の客 | 2 |
清水茂樹 | 月岡 | 2 |
飯塚國男 | 2 | |
中山正勝 | 2 | |
小出薫 | 弟子 | 3 |
土屋茂子 | 一ツ橋家の使用人 | 3 |
制野峻右 | 巧 | 4 |
加藤四朗 | 店主 | 4 |
倉橋悦子 | 店主の妻 | 4 |
大部恭平 | 4 | |
二宮弘子 | 満月堂の客 | 5 |
勝倉卓 | 丸岡竹蔵 (15年前) | 6 |
城戸光晴 | 安田梅吉 (15年前) | 6 |
西崎果音 | 月岡光子 (15年前) | 6 |
松本春姫 | ゆき乃 | 7 |
浅草香名恵 | 7 | |
浅草千乃 | 7 | |
浅草千福 | 7 | |
浅草柴沙 | 7 | |
柴田理恵 | 三津屋かづ江 | 1 |
なぎら健壱 | 泰造 | 1 |
牧村三枝子 | まめ奴 | 2 |
林家正蔵 | 藤村弘道 | 1 |
風吹ジュン | 月岡光子 | 1 |