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1923年、悠太郎と結婚の約束を交わしため以子は、嫁入りするために大阪の西門家に向かう。悠太郎は家族のいざこざにめ以子が巻き込まれることを恐れるが、め以子は「何とかなる」と楽観的に構える。
め以子が西門家に到着すると、悠太郎の一番上の姉・西門和枝(キムラ緑子)が笑顔で出迎える。め以子は持参したぬか壺を和枝に手渡す。
悠太郎の家族との顔合わせは和やかに進み、父の後妻・西門静(宮崎美子)、物静かな妹・西門希子(高畑充希)を紹介される。
め以子は新しい家族となった面々に好印象を抱く。だが、悠太郎は和枝が一瞬見せた暗い表情に気付いており、「絶対何か企んでいる」と疑わしく思う。
翌朝から、め以子が西門家の台所を任せられる。実家ではガスを使っていたが、西門家では薪で米を炊かなければならない。め以子は不慣れな薪での米炊きに失敗してしまう。さらに「あったかいご飯は夜に一日だけ炊く」という西門家のルールを知らず、朝から米を炊いて和枝から注意される。
実家ではあったかいご飯を食べることが当たり前だっため以子は、薪代を自費で払うと提案し、和枝も「それならええわ」と許可する。だが、め以子がいざ朝食に手をつけようとしたところ、和枝が思いがけないことを言い出す。
「なんであんさん一緒に食べはんの?あんさん女中やろ?」
和枝によると、西門家では一年間は嫁を女中扱いにするというしきたりがあり、その間は入籍することも許されないという。め以子は和枝に追い出され、一人きりで朝食を食べさせられる。さらに、め以子が持参したぬか壺の中身を食べようとしたところ、和枝によって意図的にしょっぱく味付けされたことがわかる。
め以子はどうして和枝に冷たくされるのかわからない。すると、静がその理由を明かす。静によると、和枝はもともと悠太郎のために、持参金をたくさん持ってくる良家のお嬢さんと縁談させるつもりだったと言う。しかし、そこにめ以子が現れ、和枝はその思惑をつぶされた――。そうしたことが理由で、和枝はめ以子のことが気に入らないと話す。
め以子は気を取り直し、夕食の献立を考えながら天満商店街を訪ねる。「牛楽商店」が大安売りだと聞いため以子は、牛楽商店の肉で洋食のメンチカツを作ることを思いつく。
だが、またもトラブルが。夕食にメンチカツを出したところ、静は美味しそうに食べてくれたものの、和枝は手をつけずにお膳をひっくり返してしまう。和枝は「台所を継ぐということは、味を継ぐということ」と言い、「縁もゆかりもない料理を作るとはふてぶてしい」と声を荒らげる。
一方、め以子も料理を粗末にされたことにカチンときて、和枝に激怒する。和枝から「料理を粗末にするなと思うなら拾って食べはったら?」と挑発され、め以子は意地になって床に落ちたメンチカツに喰らいつく。
(第6週「こんぶねーしょん」第32話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
め以子が「一年間は入籍を許されない」というしきたりについて悠太郎に話したところ、大阪市役所で働きはじめた悠太郎が「昼休みにちゃっちゃと籍を入れてくる」と言う。
義姉の和枝は相変わらず辛辣で、め以子は父・大五から教わった鶏のフォンを作るが、庭に捨てられてしまう。「西門家の味を覚えたいなら、持参したぬか壺も捨ててしまえ」と要求する和枝にめ以子は困惑する。さらにめ以子は、和枝が悠太郎の友人・亜貴子を嫁にふさわしいと思っていたことを知る。
翌日、め以子が持参した荷物が部屋からすべてなくなる。どうやら和枝が実家に送り届けるために、運送屋に荷物を持って行ってしまったらしい。そうした意地悪は、義母の静もされたことがあると言う。め以子は東京に送られる寸前で荷物を取り返すが、和枝の仕打ちがつらくて悠太郎に涙を見せてしまう。
一方、悠太郎は、和枝が大八車を引いて運送屋に荷物を運ぶ姿を想像してふきだす。それを聞いため以子も、和枝が意地になってそれなりに苦労しながら意地悪していることを思って、笑い出してしまう。
そんな中、め以子は幼なじみの泉源太(和田正人)と再会する。源太は天満商店街の「牛楽商店」で働いているという。め以子は和枝から「捨てろ」と言われたぬか壺をひとまず源太に預け、和枝に「ぬか壺は言われたとおりに処分しました」とウソをつく。
め以子は西門家の人々に認められる味について考える。うどん屋のおつゆをきっかけに、昆布だしの味を勉強することが先決だと思いつくが、自分の舌がまだ大阪の薄味に馴染めない。め以子は味覚を変えるために絶食するが、無理がたたって倒れてしまう。
(第6週「こんぶねーしょん」第34話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
め以子は乾物屋の定吉(蟷螂襲)から吸い物に合う昆布について教わる。
帰宅しため以子は、昆布を山出昆布、利尻昆布、日高昆布。具をカツオ節、煮干し、あご、シイタケ、干し貝柱・・・とそろえ、最高の吸い物の組み合わせを見つけようとするが、和枝から「アホらし」と一蹴される。それでも希子と静が付き合ってくれるが、希子から、どの組み合わせよりも西門家に代々伝わる吸い物の味のほうが美味しいと言われてしまう。
一方、悠太郎は市役所の上司・大村宋介(徳井優)から昆布酒をおごってもらい、その美味しさに衝撃を受ける。「安物の酒に昆布を入れることで上等酒の味に化ける」ということを悠太郎から聞いため以子は、それをヒントに試行錯誤する。その結果、酒を塗り、とろ火で炙った昆布でだしをとれば、西門家の吸い物の味を再現できることを思いつく。
め以子が作った吸い物は、和枝を除く家族から「西門家の味にそっくりだ」と絶賛される。希子はめ以子を姉だと認め、め以子のことを初めて「ちい姉ちゃん」と呼ぶ。だが、め以子の知らないところで、和枝が希子を呼び出し、「あの人を姉と認めるなら、もうあんさんを妹とは思いまへんから」と希子を圧迫する。希子は和枝の言葉に気圧され、め以子に対して二度と口を利かないことを約束する。
(第6週「こんぶねーしょん」第36話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
め以子は、和枝が株式投資をしていることを静から聞く。静によると、和枝にとっては「お金が恋人」だという。
そんな中、毎日の薪割りに苦労するめ以子は、台所にガスコンロを入れることを検討する。それを悠太郎に話したところ、初めての給料が出たらガスコンロを買ってくれるということになり、め以子は給料日を心待ちにする。
ところが、給料日当日、和枝が悠太郎の給料を横取りしてしまう。建築課長の藤井耕作(木本武宏)によると、和枝は職場に訪ねてきて「悪い嫁が給料を使い込むから自分に渡してほしい」と言い、給料を持って行ったという。
悠太郎は腹を立て、和枝に給料の分配について直談判する。め以子はそのやりとりの中で、西門家に借金があることを知ってしまう。さらに、静が借金をしてまで着物を買い込んでいる事実を知る。
そんなある日、天満商店街に買い物に出かけため以子は、食材をムダにせず、細部まで使い切ることを重んじる「始末の料理」を知る。そして、始末の料理のレシピのことに詳しい源太の師匠・酉井捨蔵(近藤正臣)と出会う。
(第7週「たいした始末」第38話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
酉井捨蔵から「始末の料理」を学んだめ以子は、捨てるはずだったサバの頭や傷んだキャベツを天満商店街の商店からもらい、意気揚々と夕食を作る。しかし、そうして作った夕食を出したところ、和枝から「これはただのドケチ、残飯と同じ」と批判される。静はめ以子を気づかい、少しは手を抜いたらどうかとアドバイスする。
それでもめ以子はくじけず、家計を節約するために、肥(=糞)をくみ、野菜と交換してもらうなどして食費を浮かせようとする。
こうして、朝昼晩と台所に立ち、おまけに早朝は希子と悠太郎のお弁当も作り、さらには掃除、洗濯に、肥くみ・・・、と忙しく過ごすめ以子。そんなある日、東京の卯野家から小包が届く。小包の中身は、トマトの水煮、クッキー、イチゴジャムと、め以子の大好物ばかり。同封されていた母・イクの手紙によると、両親は祝言(結婚式)がいつになるかと気にかけている様子である。め以子はもらった小包の中身を「義姉さんに見つかったら捨てられるから」という理由で、源太に譲ることにした。
その日、希子の担任教師・関口先生(むかいさとこ)が西門家を訪ねてくる。関口先生の話によると、希子はどうやら三角形のおむすびを見られたくなくて教室外でお弁当を食べているという。め以子は知らなかったが、三角形のおむすびはお葬式で出されるものらしく、以前、希子はそれを同級生に見られてバカにされたのだった。
和枝の怒りの矛先は、お弁当を作っているめ以子へ。め以子は「知らなかった私も悪いけど、嫌だって思ったら言ってね」と希子に詫びるが、「その言い様だと、嫌だって言わなかった希子が悪いように聞こえる」と和枝に曲解され、冷たい言葉を浴びせられる。
さらに翌日には、静がまたも着物に散財していることが明らかに。め以子は家計のために肥くみまでして野菜を調達しているのが馬鹿らしくなり、洗濯物を庭にぶちまけ、西門家を飛び出してしまう。そんなめ以子に、源太は「旦那さんに365日うまいもん食わせんのやろ」と初心を思い出させ、め以子を西門家に帰す。
一方、和枝はめ以子が庭にほったらかしにした洗濯物を見て、昔のことを思い出す。若かりし日の和枝も、嫁ぎ先で泣きながら洗濯物を地面に叩きつけたことがあったのだ。
(第7週「たいした始末」第40話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
め以子は和枝から「魚島季節(うおじまどき)の挨拶」の手伝いを任せられる。早い話が、親戚などに配る鯛32匹を15円で調達して来いという話である。
さすがに鯛32匹を15円で購入するのは不可能だと知りながらも、め以子は「義姉さんに認められない限り、祝言は挙げられない」として、魚屋の銀次(西川忠志)のもとで働いてまでして鯛32匹を手に入れようとする。
魚島季節の挨拶の前日、め以子が鯛32匹が手に入ることを話すと、和枝は驚き、め以子に明日の挨拶廻りについて来るように告げる。なんと、和枝はめ以子を「西門家の新しい嫁」として親戚に紹介してくれるという。和枝の話によると、実は和枝も若かりし頃、嫁ぎ先で似たような意地悪を姑にされたことがあり、当時の自分はあきらめてしまったが、め以子は見事にそれを成し遂げた――、和枝はそのことに感心しているという。め以子は喜び、「義姉さんから少しは認められたかも」と悠太郎に話す。ところが、実はこの先には和枝の罠が待ち構えていて――。
翌日、和枝が急に「お葬式の予定が入った」と言い出し、め以子は一人で魚島季節の挨拶に出かけることになる。しかし、め以子が親戚の家を訪ねたところ、行く先々で門前払いにあう。親戚の一軒で話を聞くと、実は昨日、和枝がすでに魚島季節の挨拶に訪れており、さらに、「自分本位で気の強い嫁に困っている。嫁が自分勝手に一人で魚島季節の挨拶に伺うかもしれないが、止める力のない私を許していただきたい」と書いた嘘の手紙を渡し、め以子の印象が親戚中で悪くなるように仕向けていたことがわかる。
和枝の嫌がらせに、愕然とするめ以子。しかも、西門家に帰宅すると、親戚が持ってきた鯛も加わり、40匹以上の鯛が手元に残ることが判明。め以子は取り乱してしまう。すると、その時、め以子の耳に鯛の声が聞こえてくる。
「腐っても鯛といいますけど、わてら腐ってまうん?」「おいしく食べてくれはらへんの?」「なんで?」
め以子は鯛の嘆きを聞くと居ても立ってもいられず、師匠・酉井捨蔵のもとに急ぎ、40匹以上の鯛を腐らせずにおいしく食べる方法について尋ねる。すると、捨蔵は「鯛百珍」という書物をめ以子に差し出す。め以子はその本を参考に、40匹以上の鯛の調理や保存に取り組む。
希子と静も手伝ってくれることになり、その夕食、和枝を除く西門家の面々は、保存した鯛を除く全ての鯛をたいらげる。悠太郎は骨もわたも全て使い切って出汁を取るめ以子を見て「きれいに始末したな」と呟く。め以子はこれが本当の「始末の料理」だと気付く。
こうして鯛の騒動は一件落着。その頃、東京の卯野家には、悠太郎からの手紙が届く。め以子の両親は、め以子が厳しい環境で奮闘していることを悠太郎からの手紙で初めて知るが、二人を信じて静観することを決める。
そんな中、西門家に念願のガスコンロが取り付けられる。こうして、家族にも少しずつ変化の兆しが見え始めた西門家だったが――。
(第7週「たいした始末」第42話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
和枝の嫌がらせは続く。
ある日、和枝は牛楽商店のトミ(マエダユミ)から、番頭の源太とめ以子が親しい幼なじみであることを聞く。
和枝は一計を案じ、「あの人、肉屋の男とええ仲みたいやで」と、め以子が源太と浮気をしているかのように悠太郎にほのめかす。悠太郎はまんまと策にハマり、め以子が浮気をしているかもしれないと疑いだす。
さらに和枝は「この頃は主人といるより、あなたといる時の方が幸せを感じます」と、め以子の名前をかたってウソの手紙を源太に送りつけ、三角関係を泥沼に発展させようとする。
しかし、め以子のことをよく知る源太は、その手紙の筆跡を見て、め以子が書いた手紙ではないことを見破ってしまう。
そんな中、源太のもとに悠太郎がやって来る。悠太郎から「妻に必要以上に親切にしているようだが、今日を限りにやめていただきたい」と要求された源太は、「め以子がいつも話しているのはお前とお前ん家のことばっかりや」と返し、「そんな嫁はんをなんで信じてやれへんのや!」と悠太郎に訴える。一部始終を見ていた天満商店街の人々は、その名調子に拍手喝采をおくる。
結局、め以子が源太のもとに通っているのは、西門家の悩み相談のためだったことがわかり あっさりと浮気の疑惑は晴れる。悠太郎はめ以子が預けていたぬか壺を源太から引き取り、大阪市役所の職場に置くことを決める。
め以子は、和枝が自分を気に入らないのは何か理由があるのかと悠太郎に尋ねる。すると、悠太郎は和枝の過去について語る。
和枝はかつて嫁入りした家で姑から嫌われ、ひどく冷遇されていたらしい。その時の悔しさをそのままめ以子にぶつけているのではないかと悠太郎は推察する。
さらにその話には続きがあり、和枝には子供がいたが、事故死したという。和枝は子供の死をきっかけに用無しとばかりに離縁を切り出され、西門家に出戻りした。その時に父の後妻として西門家にいたのが芸姑上がりのいけ好かない女、静だった。
和枝は静を追い出そうとしたが、静も負けじと応戦。それ以来、二人は終わりのない陣取り合戦を争っていて――。実は、西門家の経済を圧迫する静の着道楽も、和枝に対する嫌がらせのようなものだという。それを聞いため以子は、和枝の悲しい過去や家族間の確執に胸を痛める。
(第8週「ごめんなすって」第45話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
め以子は師匠・酉井捨蔵に「始末の料理」を教わる傍ら、捨蔵に家庭の相談をする機会が多くなる。
そんな中、和枝が希子にお見合いの話を持ってくる。相手は大阪随一の紙問屋・三島のボンボン息子らしい。だが、静によると、和枝はめ以子に懐いてきた希子を追い出したくて、お見合いの話を持ってきたのではないかという。
め以子は希子が内心では結婚したくないのではないかと思い、和枝の目が届かないように、お弁当に手紙を挟み、二人で秘密の手紙をやりとりする。「本当に結婚したいか」と問うめ以子の手紙に応えた希子は、「結婚したい気持ちとしたくない気持ちの割合は五分五分」と返信する。希子は結婚したい理由を「あの家を出て行きたいから」、結婚したくない理由を「不器用な自分は嫁ぎ先でイジメられるかもしれない」とし、「結婚が怖い」と返す。
め以子は直感する。希子は和枝と静のギクシャクした関係のせいで、家族でご飯を食べることのおいしさやあったかみを知らないのではないか、と。め以子が希子に「みんなで食べるご飯のおいしさを知ってから結婚してほしい」と話すと、希子はその言葉を受け入れ、お見合いを断ることを決める。
だが、その夕食、希子が縁談の辞退を申し出ると、和枝はめ以子から洗脳されたのかと毒づき、お見合いは必ずさせるという。希子は「ずっとこうですから、この家は・・・。みんなで仲良くなんて日はけえへん」と失望する。
結局、希子のお見合いは撤回させることが出来ず、め以子は捨蔵のまえで弱音を吐いてしまう。だが、捨蔵から発破をかけられため以子は奮起し、結婚をしたくない希子にとっても、メンツを保とうとする和枝にとっても、最善となる策を熟考する。
(第8週「ごめんなすって」第47話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
翌日、希子のお見合いが西門家で行われる。
め以子は考えた結果、欠けた茶碗を出したり、マズイお茶を出すなどしてお見合いを壊そうとする。
しかし、その思惑を察した和枝が「掛け軸を取ってきて」とめ以子を蔵に誘導し、め以子を蔵の中に閉じ込めてしまう。
め以子がいなくなったお見合いは和やかに進む。希子は「私は嫁にはふさわしくない」と言い、結婚する意思がないことを示すが、相手方から「控えめでホントに良いお嬢さんだ」と好意的に受け取られてしまう。
希子の結婚がいよいよ現実味を帯びてくる中、思いがけない男が西門家に乱入してくる。め以子の師匠・酉井捨蔵である。酉井捨蔵はそのお見合いの席で暴れだすと、飲んでいた酒を嘔吐し、お見合いを台無しにしてしまう。和枝は謝り倒すも、相手方の三島家は激怒して帰っていく。
一方、蔵の中に閉じ込められ、脱出する方法をさがしていため以子は、そこにあった一枚の写真を見つけ、我が目を疑う。それは酉井捨蔵と静が二人で写った「結婚写真」とされる一枚だった。
(第8週「ごめんなすって」第48話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)
め以子は師匠・酉井捨蔵の正体を知ってしまう。なんと、捨蔵は死んだと聞かされていた悠太郎の父・西門正蔵だという。悠太郎の父は生きていたのである。しかし、悠太郎と正造には複雑な事情があって――。
そんなある日、め以子の同級生・桜子と作家の室井が駆け落ちをして、大阪にやってくる。二人はめ以子を頼って西門家を訪れるが、和枝から追い出され、源太の知人・馬介(中村靖日)の「焼き氷屋」に間借りする。和枝の横暴は止まらない。さらに、和枝は気に入らないめ以子と希子まで追い出してしまい、二人も焼き氷屋に居候することになる。
そんな中、め以子は馬介の焼き氷作りに没頭する。試行錯誤のすえに焼き氷はようやく完成。め以子は引っ込み思案の希子に勇気をふりしぼって「焼き氷の歌」を歌ってもらい、その美しい歌声のおかげもあって、焼き氷は飛ぶように売れる。
め以子と悠太郎は父のことをめぐる口論から一時は離縁にまで話が及ぶも、和解。め以子たちは数日ぶりに西門家に帰宅することを決める。
(第9週「君をあいス」第54話の結末まで~ごちそうさん(ごちそうさま)あらすじ・ネタバレ~)