枠 | 愛の劇場 |
タイトル | 砂時計 |
ふりがな | すなどけい |
放送日時 | 月曜日~金曜日 13:00 |
制作 | TBS、ドリマックス |
放送局 | TBSテレビ系列局 |
初回 / 最終回 | 2007年3月12日 / 2007年6月1日 (全12週・全60話) |
企画 | 三島圭太 |
チーフプロデューサー | 貴島誠一郎 |
プロデュース | 加藤章一 |
原作 | 芦原妃名子 「砂時計」 |
脚本 | 武田有起 (1-2、5-7、10-12)、藤井清美 (3-4、8)、山浦雅大 (9) |
演出 | 松田礼人 (1-2、5、8、12)、高野英治 (3、6、9、11)、塚原あゆ子 (4、7、10) |
音楽 | 遠藤浩二 |
主題歌 | 柴咲コウ 「ひと恋めぐり」 |
◆ドラマ・砂時計 第1話~第5話
⇒島根県に引越した12歳の少女・杏は母の自殺にショックを受け……
12歳の少女・杏 (美山加恋) は母・美和子 (伊藤裕子) と東京を離れ、島根にある美和子の実家で生活を始めることになった。
だが、初めての田舎暮らしに杏はなかなか馴染めない。さらに 「必ず迎えに来てくれるはず」 と信じていた父・正弘 (羽場裕一) が母と離婚したことを知り、ショックを受ける。
それでも、杏は気持ちを新たに母と支えあって生きていくことを決意。島根に来てから知り合った大悟 (泉澤祐希)、名家・月島家の兄妹である兄・藤 (川口翔平)、妹・椎香 (山内菜々) たちと新たな友人関係を築き始める。
ところが、その矢先、心労を抱え精神的に不安定だった母・美和子が杏を残して自殺してしまう。杏は自分の存在が母の重荷になったせいだと感じ、自責の念に駆られる。
そんな杏の悲しみを察した大悟は、杏の支えになることを誓う。
◆ドラマ・砂時計 第6話~第10話
⇒杏は大悟を意識し始める。そんなある日、恋敵の歩から大事な砂時計を隠されてしまう。
中学2年生になった杏 (小林涼子) たちの間で、おまじないの一種で身に付けて切れると願いが叶うというひも状のリング 「ミサンガ」 作りが流行する。大悟 (佐野和真) を意識し始めた杏は大悟を想ってミサンガを作るが、まだ大悟には自分の気持ちを伝えられそうにない。一方、藤 (青柳塁斗) は杏にひそかに恋心を抱くようになるが、藤もまたその想いを閉じ込めたまま過ごす。
そんな中、クラスメートの歩 (悠城早矢) が積極的に大悟にアピールするようになる。しかし、大悟は杏に対して好意的に接する反面、歩にはそっけない。ショックを受けた歩は恋敵の杏に苦しい胸の内を思い知らせてやろうと、サマーキャンプの日、杏の大切な砂時計を隠してしまう。
杏は思い出の砂時計をさがしてひとり林の中へと向かうが、歩が砂時計を隠した場所になかなか辿り着けない。事情を知った大悟と藤は杏のあとを追うが、やがて陽が暮れかかった頃、杏は足を滑らせ沢に転落してしまう。
すると、そこへ杏の悲鳴を聞いた大悟と藤が駆けつけ……。
◆ドラマ・砂時計 第11話~第15話
⇒杏は父・正弘と4年ぶりに再会。母を捨てたことを憎んで正弘に冷たく接するが、真実を知り……
サマーキャンプでお互いの気持ちを確かめ合った杏 (小林涼子) と大悟 (佐野和真) 。
それから数ヶ月が経ち、杏たち3年生は高校受験のシーズンを迎えようとしていた。
そんなある日、杏の父・正弘 (羽場裕一) が島根を訪れ、杏と4年ぶりに対面する。正弘は東京で一緒に暮らそうと杏に提案するが、杏は母を捨てたことを憎んで、正弘に冷たく接してしまう。正弘はあきらめて東京に戻るが、しばらくして植草家に正弘が事故に遭ったという一報が届く。
杏は急いで東京に駆けつけるが、正弘のケガは思いのほか軽く、杏は安心する。じつは、正弘との再度の話し合いの場をつくるために、友人の医師・楓 (渡辺典子) が杏に事故のことを大げさに伝え、杏を東京に呼び寄せたのである。
そこで、杏は楓から正弘が離婚した真相を初めて聞く。
当時、正弘は騙されて多額の借金を背負ってしまったのだという。自分の甘さを責める正弘は、借金返済の事情で家族にまで迷惑がかからないように、妻・美和子 (伊藤裕子) と杏を心配し、一時的な別れを申し出たのだった。借金を完済した後、また再び家族で暮らせることを信じて――。
杏は正弘が身勝手な理由で離婚したわけではないことを知り、正弘に冷たく接していたことを思い出して心が痛む。そして、自分と暮らしたい気持ちを抱いたまま東京にいる正弘のことを心配しはじめる。
そんな杏に祖母・美佐代 (大森暁美) は一緒に暮らすことが親子の本当の姿だと説く。それは大悟も同じ気持ちだった。杏は悩んだ末、上京しても大悟と連絡を取り合うことを約束し、上京することを決意する。
◆ドラマ・砂時計 第16話~第20話
⇒杏は島根を離れ、東京の父と一緒に暮らし始める。そんな中、ふとした誤解から大悟とケンカしてしまう。
島根の祖母・美佐代 (大森暁美) のもとを離れて東京の高校に進学し、アパートで父・正弘 (羽場裕一) と暮らし始めた杏 (小林涼子) は毎日のように大悟 (佐野和真) に電話をかけ、心細さを紛らわす。
そんな中、杏は島根の仲間で唯一、東京の高校に進学した藤 (青柳塁斗) と再会する。藤は中学生時代から杏のことを想い続けているが、それをまだ杏に伝えたことはない。
一方、東京で杏が藤と再会したことを知った大悟は落ち着かない。藤が杏のことを好きだという気持ちを大悟は知っているからだ。杏と藤のあいだに何かの間違いが起きないかと心配する大悟……。
その矢先、大悟はふとしたことから杏が藤と2人きりで外出したことを知ってしまう。そして、それを秘密にしていた杏のことが信じられなくなり、怒鳴りつけて電話を切ってしまう。
だが、杏が藤との外出を隠していたことには理由があった。血縁上、藤の本当の父親かもしれない高杉 (曽根悠多) に会いに行くというデリケートな問題だっただけに、他言することに慎重にならざるを得なかったのだ。
しかし、大悟の誤解を解くことが出来ないまま数日が経ち、杏は誕生日を迎えてしまう。杏のアパートでは友人たちが集まり、ささやかな誕生日会が始まるが、大悟からの電話は一向にない。
その頃、朝早くからアルバイトに精を出していた大悟は、ふとしたことで杏からもらった大切なペンダントをなくしてしまう。必死になってそれを見つけ出した大悟は、やはり杏への想いが変わっていないことに気付き、杏に 「今すぐ会いたい、夜行バスで東京に行く」 と電話をかける。
次の日、杏は大悟と会えることが待ち遠しくて約束の時間より早く大悟を迎えに行き、東京案内を兼ねたデートをする。この再会で2人は先日のわだかまりをなくし、以前にも増して親密さを増す。
ところが、大悟が帰郷した翌日、杏は藤から突然キスされてしまう。
◆ドラマ・砂時計 第21話~第25話
⇒杏は藤から強引にキスされる。そして、そのキスを大悟に知られ、大悟との関係に亀裂が……
夏休みに入った杏 (小林涼子) は3ヶ月ぶりに島根を訪れ、大悟 (佐野和真) と楽しい時を過ごす。
藤 (青柳塁斗) や椎香 (垣内彩未) とも再会するが、藤とはキスされて以来、どんな風に接すればいいのかわからない。
大悟は杏の様子から、東京で藤と何かあったのではないかと気になり始めるが、その矢先、藤が 「冗談のキスぐらいで動揺するな」 と杏に忠告している場面に遭遇してしまう。怒りを覚えた大悟は藤を殴り、杏に対して 「藤にキスされるのは隙を見せているからだ」 と怒鳴りつける。
そんなトラブルによって杏は大悟とギクシャクしてしまい、翌日開かれた同窓会でも言葉を交わすことすらできない。同窓会の後も杏は大悟と仲直りしようと家を訪ねるが、顔を会わせることさえ拒絶されてしまう。
さらに落胆する心に追い討ちをかけるように、杏は不注意によって、大悟からもらった砂時計を川に落として失くしてしまう。
結局、砂時計は見つからず、大悟からは嫌われ……、傷心の杏は東京に帰ることを決める。
一方、杏が東京に戻ることを知った藤は、大悟のもとへ向かい、会いに行くように説得する。実は、藤は杏の気持ちが自分に向いていないことを察し、身を引くためにあえて 「キスが冗談」 などと嘲るようなことを言ったのだ。
杏が心変わりをしたわけではないと自分の誤解に気付いた大悟は、杏を引き止めるために植草家へ。
ところが、時すでに遅く、杏は駅に出発したという。美佐代 (大森暁美) から杏が砂時計を川で紛失したことを聞いた大悟は、必死の思いで砂時計を見つけ出し、駅へと急ぐ。
◆ドラマ・砂時計 第26話~第30話
⇒突然失踪した藤のために、大悟に内緒で奔走する杏。大悟はそんな杏の気持ちがわからなくなり……
砂時計とともに絆を取り戻した杏 (小林涼子) と大悟 (佐野和真) はその夜、初めて結ばれる。
そして、夏も終わりに近づき、東京に戻った杏は藤 (青柳塁斗) から 「一度だけ遊園地に行ってほしい」 と頼まれる。杏は悩んだすえに藤と遊園地に行くが、その日を境に藤が失踪してしまう。
妹・椎香 (垣内彩未) は藤が失踪した原因が杏にあるのではないかと疑い始め、さらに、恋心を抱く大悟をめぐって杏に思いをぶつける。
かつて 「頑張れ」 と繰り返し励ましたことが母の自殺の引き金になったのではないか……、そんな過去の記憶に苦しむ杏は、藤に 「がんばれ」 と同じように励ましたことがかえって負担を与えたのではないかと思い、ことさら藤のことが心配になる。
そんな中、藤が新宿にいたという情報が入り、杏は新宿に急行する。そして、繁華街のキャバクラでホステスの遥 (坂上香織) に世話になりながら働いている藤を見つけ出す。
杏は藤に元の生活に戻ってもらうまで、父・正弘 (羽場裕一) や大悟に内緒でそのキャバクラでホステスのアルバイトをすることを決意する。
やがて杏の懸命な説得によって、藤は島根に帰郷することを決断。だが、大悟は杏が藤のために奔走する日々を自分に隠していたことが理解できない。杏の気持ちがわからなくなった大悟は 「お互いの関係にしばらく距離を置こう」 と杏に告げる。
◆ドラマ・砂時計 第31話~第35話
⇒杏は大悟が椎香からキスされる場面を目撃。またトラブルが生じるが、藤の助けのおかげで関係は修復する。やがて卒業後の進路決定の時期になるが、大悟は杏のために夢をあきらめると言い出す。
杏 (小林涼子) は友人のリカ (松山まみ) に薦められ、大悟 (佐野和真) との連絡のためだけにポケベルを契約する。
一方、杏と距離を置いた大悟 (佐野和真) だったが、杏に改めて連絡を取ろうとなると二の足を踏む。
杏に直接会って話をしようと決めた大悟は、東京の杏のアパートに向かうことに。しかし、ちょうど風邪で寝込んでいる杏を藤 (青柳塁斗) が看病している場面に鉢合わせてしまい、大悟は杏に伝えたいことが言えないまま島根に戻ってきてしまう。先日の失踪以来、大悟と杏の関係がつづくように見守っている藤は、自分が看病に居合わせたことが2人の関係をこじらせたのではないかと心配し、気が気でない。
そんな中、島根に帰郷した杏は、椎香 (垣内彩未) が大悟にキスしているところを目撃してしまう。
当然、椎香からのキスは大悟にとって思いがけないこと。大悟の意中の人は杏だけであるが、杏にあらぬ誤解を与える事態に。そんなキスから生じた誤解が発端となって、大悟と杏はケンカしてしまう。
しかし、本心ではお互いを想いあう2人。そんな中、藤は大悟に電話をかけ、杏が東京でも変わらず大悟を想い続けていたことを伝える。恋敵だった藤からの言葉は重く、関係の修復への一押しを与えるに十分。大悟はポケベルのメッセージによって、今も変わらず杏のことが好きだという気持ちを届ける。
こうして、杏と大悟が絆を取り戻してからしばらくが経ったある日、それぞれの高校では卒業後の進路決定の時期となり、将来の進路の話題でもちきりとなる。
教師になるという夢を持っている大悟は、杏のそばにいられるように東京の大学に進学することを決意する。だが、経済的な理由などから東京で進学することが家族に大きな負担をかけることが判明。それを知った大悟は教師になる夢をあきらめ、なんと、杏のそばにいたいという想いだけで 「東京で就職する」 と言い出す。
◆ドラマ・砂時計 第36話~第40話
⇒杏は自分のために夢をあきらめようとする大悟と別れてしまう。やがて、1人になった杏に藤が……
杏 (小林涼子) は自分のために夢をあきらめようとする大悟 (佐野和真) のことを思い、一方的に別れを切り出して交際を解消させてしまう。
そして季節は変わり、東京では杏に藤 (青柳塁斗) が、島根では教師になるために大学受験の準備を始めた大悟に歩 (悠城早矢) が接近し、それぞれの状況に変化が訪れる。
やがて杏の18歳の誕生日が近づき、藤は杏に交際を申し込む。藤から 「気持ちに応えてくれるなら誕生日に待ち合わせの場所に来てほしい」 と言われ、戸惑う杏。そんな杏のもとに藤の妹・椎香 (垣内彩未) が訪れ、いつも杏のことを見守ってきた兄の気持ちを真剣に考えてほしいと頼まれる。
そして、待ち合わせの時刻。杏は藤の恋愛を応援するリカ (松山まみ) たちから 「大切に想ってくれる藤の気持ちに応えなければ後悔することになる」 と待ち合わせ場所に行くように急かされるが、気持ちの整理がつかないまま、藤への想いをめぐらす。藤がいつも自分を気づかってくれた日々を思い返す杏……。
やがて杏はそんな記憶に突き動かされ、藤に会いに行く。
一方、大悟の心の中にいるのは、歩ではなく、やはり杏だった。大悟は杏の誕生日を思い出し、意を決して電話をかけるが……。だが、それは杏が藤との待ち合わせ場所に向かった直後のことだった。
◆ドラマ・砂時計 第41話~第45話
⇒それぞれの交際が終わって2年が経過。ある日、島根で杏は大悟と再会する。
杏 (小林涼子) は藤 (青柳塁斗) と交際を開始する。
それから半年後、カナダに留学する椎香 (垣内彩未) の送別会が開かれることになり、島根に帰郷した杏は大悟 (佐野和真) と歩 (悠城早矢) が交際していることを知る。
大悟と歩の交際を知り、胸がざわつく杏は大悟への想いと決別するために大悟からもらった砂時計を海に捨てる。そして、改めて藤との交際に真剣に向き合うはずが、杏は藤からのキスを思わず拒絶してしまう。藤から 「まだ大悟のことを想っているのか」 と問われ、複雑な心境の杏……。さらに、そんな杏の気持ちを表すかのように、捨てたはずの砂時計が砂浜に打ち上げられ、杏のもとに戻ってくる。
藤は大悟との思い出が詰まっている砂時計を捨て切れない杏を見て、自分は大悟には勝てないと気付き、これが2人の別れのきっかけとなる。
一方、大悟も杏からプレゼントされた砂時計のペンダントを捨てることで過去に区切りをつけようとする。だが、大悟の気持ちが自分にないと確信した歩は、切ない胸の内を隠して大悟に別れを告げる。
そして、それぞれが高校を卒業。杏は東京の短大、大悟は島根大学、そして藤は東京の大学に進学し、それぞれ再会することなく離れ離れとなって暮らす。
それから2年後の冬、20歳になった短大生・杏 (佐藤めぐみ) は出版社への就職が決まり、あとは春の卒業を残すのみとなっていた。なお、父・正弘 (羽場裕一) は楓 (渡辺典子) と再婚。楓との間に生まれた幼い長女と3人で暮らしており、杏はアパートで一人暮らしをしている。
そんなある冬の日のこと。杏は足を挫いたという祖母・美佐代 (大森暁美) を心配して島根を訪れ、大悟 (竹財輝之助) と2年ぶりに再会する。大悟は成人式のために島根大学のある松江から一時帰郷しているのだという。2人はどんな言葉を切り出せば良いか探り探りとなるが、お互いの近況を話し合う内に打ち解けあい、昔のように笑顔で語り合う。
そして、2人はまた元の生活に戻る前にもう一度会うことを約束する。かつて一緒に過ごした思い出がよみがえり、胸がはずむ杏と大悟。
ところが、約束の日、待ち合わせ場所となる仁摩サンドミュージアムに大悟だけが一向に姿を見せない。
その頃、大悟は大学の後輩・あかね (小野真弓) に呼び止められ、喫茶店であかねから 「交際してほしい」 と恋の告白を受けていた。大悟はきっぱりと交際を断り、喫茶店を後にするが、大悟が落とした砂時計のペンダントを届けにきたあかねが、その直後、自動車にはねられてしまう……。
緊急手術の結果、あかねの命には別状がないとわかるが、 「事故の後遺症によって下半身に障害がのこるかもしれない」 と医師から宣告され、大悟はショックを受ける。
◆ドラマ・砂時計 第46話~第50話
⇒26歳の杏は島根の幼なじみたちと再会。大悟から婚約者のあかねを紹介され……
結局、大悟 (竹財輝之助) は待ち合わせ場所に現れず、事情を知らない杏 (佐藤めぐみ) はそれが大悟なりの返事なのだと思い、これをきっかけに大悟への気持ちに区切りをつけたつもりだった。
そして6年後、26歳になった杏は東京の出版社で働いている。
ある日、杏は同窓会のために島根を訪れ、大悟と6年ぶりに再会する。大悟は夢を叶えて島根で小学校の教師になっており、車椅子で生活をする絵本作家のあかね (小野真弓) という婚約者がいるという。
そんな中、杏は大悟、藤 (渋江譲二)、椎香 (木内晶子) と4人で集まる機会に恵まれる。
椎香は杏と大悟が結ばれることが理想だと考え、2人を引き合わせようとするが、大悟が婚約していることもあり、昔のようにはならない。
その矢先、絵本編集部に配属することになった杏は、自分が担当する絵本作家が偶然にも大悟の婚約者・あかねであることを知り驚く。
翌日、仕事のために島根のあかねのもとを訪ねた杏は、大悟との関係を気にするあかねに対し、復縁はないときっぱり否定する。だが、あかねは大悟がまだ杏に秘かに想いを寄せているのではないかと疑う。
そんなある日、杏は東京で佐倉 (須賀貴匡) という商社マンと出会う。佐倉は強引で悪態もつくが、杏が抱える悲しみに気付く繊細さを持ち合わせており、杏は過去に出会ったことのないタイプの佐倉のことが気になり始める。
◆ドラマ・砂時計 第51話~第55話
⇒佐倉と婚約した杏だったが、別れの時が……、さらに杏は砂時計を失くしてしまう。
杏 (佐藤めぐみ) は佐倉 (須賀貴匡) と交際を開始。そんな矢先、佐倉からニューヨークに転勤することを聞かされ、 「一緒にニューヨークについて行って欲しい」 とプロポーズされる。杏は突然のプロポーズに戸惑うが、佐倉との結婚を決意。会社に辞表を出し、父・正弘 (羽場裕一) から結婚の承諾を得る。
ところが、佐倉の母・久美子 (山口美也子) は結婚に猛反対。両親の離婚や母の自殺を体験してきた杏とは住む世界が違うとまで言い放つ。
すると、その時だった。突然、そこに居合わせた大悟 (竹財輝之助) が久美子の前に現れ、 「母を失った悲しみを知っているからこそ、人に優しくすることが出来る」 と述べ、杏の結婚を認めてやってほしいと久美子に頭を下げる。息が止まるほど驚く杏……。
すると、その翌日、久美子が杏のもとへと訪れ、 「2人の結婚を認める」 という。しかし、佐倉は以前から久美子に嫌悪感を抱いており、母親失格の久美子が結婚に賛成しようが反対しようが意味はないと言い出す。そして、かつて久美子が自分の弱さから自殺未遂を起こした過去を明かし、佐倉は 「そんな弱い人間は切り捨てて生きる」 という独特の価値観を話す。
杏はそんな佐倉との価値観に隔絶したものを感じ、 「弱い人を切り捨てようとするのは自分が弱いからだ」 と反論。佐倉と真っ向からぶつかる。
そんな中、佐倉は大悟が杏となんらかのつながりがあるのではないかと直感。まもなくして佐倉は杏が大悟からもらった砂時計を捨てられずにいることを知り、まだ大悟が特別な存在なのだと確信する。そして、 「いずれお互いの心が離れてしまう前にさよならをしよう」 と杏に別れを切り出し、一方的に婚約を解消してしまう。
佐倉と別れた杏は失意の中、誰にも告げずにその足で故郷の島根を訪れる。そして、思い出の地を辿る中、海岸で砂時計を失くしてしまう……。
◆ドラマ・砂時計 第56話~第60話 (最終話)
⇒大悟は杏が失くした砂時計を見つけようとする。そんな中、杏の祖母・美佐代の死が伝えられ……
杏 (佐藤めぐみ) の婚約解消を知った大悟 (竹財輝之助)、藤 (渋江譲二)、椎香 (木内晶子) たちは杏のことを心配する。
藤は傷心の杏を新しく借りたマンションに案内し、 「一緒に暮らそう」 と合鍵を渡す。杏は藤からの交際の申し込みに心が揺れる。
一方、大悟は杏が失くした砂時計を海岸で探すものの見つからず、新しい砂時計を購入。大悟は 「自分には婚約者がいるから」 と、藤がその砂時計を用意したことにし、藤の手でそれを杏に渡すように頼む。
しかし、藤はそれが何の意味があるのかと拒絶。杏が大事にしていたものは砂時計という 「物」 ではないと言い放ち、その砂時計を割ってしまう。すると、そこに杏が現れ、杏はその光景を目の当たりにする。
そんな矢先、杏は父・正弘 (羽場裕一) からの電話で、祖母・美佐代 (大森暁美) が急逝したことを知る。
幼い頃から慕っていた美佐代の死に直面し、杏は深い悲しみに打ちひしがれる。自分の祖母のように感じていた大悟、藤、椎香たちも美佐代の葬儀に駆けつけ、その死を悼む。
杏は美佐代の遺品から、大悟が美佐代に預けていたという 「砂時計のペンダント」 を見つけ、それを捨てるように大悟に返す。 「私も大悟との思い出、捨てるから」 と……。
しかし、ペンダントを捨てられない大悟。そんな中、大悟は漁師 (左右田一平) から万物が偶然必然などという理屈を越えた運命に委ねられていることを聞く。大悟はそんな運命の話に突き動かされ、杏が失くした砂時計をもう一度さがすことに賭けてみる。必死の思いで海岸をくまなくさがす大悟。そして、その運命を指し示しているかのように大悟は砂時計を発見する。
すると、そんな大悟のまえに婚約者・あかね (小野真弓) が現れる。大悟が愛情よりも事故の償いの念から自分と婚約したことを察したあかねは、わざと強がった態度をとり、別れを切り出す。
一方、杏は美佐代が大切にしまっておいてくれた宝箱の中にあったミサンガ、ポケベル、制服の第2ボタン、指輪といった懐かしき品々から大悟との思い出にふれ、大悟がいつも側にいてくれたことを思い返す。そして、杏は東京に戻ろうとする藤に合鍵を返し、先日の交際の申し込みに断りの返事を出す。
藤は杏からの返事を笑顔で受け入れると、椎香とともに杏と大悟を支える立場にまわり、2人がもう一度出会うきっかけをつくる。
杏と大悟は雪化粧に染まった思い出の丘で出会う。大悟は杏に砂時計を手渡すと、逆さにすれば過去が未来となり新たな時を刻んでいく、そんな砂時計と自分たちを重ねあわせ、2人で自分たちの未来をつくっていこうと告白。杏は 「私が大悟を幸せにする」 と返事をする。
未来を約束した2人は誓いの口づけを交わす。≪終≫
原作 | 芦原妃名子 「砂時計」 (小学館・月刊ベツコミ) |
脚本 | 武田有起、藤井清美、山浦雅大 |
企画 | 三島圭太 |
音楽 | 遠藤浩二 |
主題歌 | 柴咲コウ 「ひと恋めぐり」 作詞 柴咲コウ / 作曲 Jin Nakamura / 編曲 華原大輔 / ストリングス Arr 前嶋康明 (UNIVERSAL MUSIC/Chimera energy) |
ナレーション | 佐藤めぐみ |
チーフプロデューサー | 貴島誠一郎 |
技術 | 松岡良治 |
撮影 | 関毅、吉田泰二郎 |
映像 | 宮本民雄 |
CA | 星竜太 |
照明 | 平岡将仙、押木佑介 |
音声 | 林昭一、中山寿範、星野厚 |
編集 | 原田文睦、清水正彦 |
オンライン編集 | 紀伊正志 |
タイトルバック | 本田貴雄 |
音響効果 | 小山秀雄 |
MA | 横田良孝 |
TM | 平木美和 |
美術プロデューサー | 小林民雄 |
美術制作 | 平川恵子 |
美術デザイン | 中村綾香 |
装置 | 中尾政治 |
操作 | 田中裕二 |
植木 | 西村尚樹 |
建具 | 樋口一夫 |
電飾 | 三澤靖明 |
装飾 | 徳田圭次、山本直樹 |
衣裳 | 門倉誠、平田博美 |
ヘアー・メイク | 村田美代子、長澤亜希子 |
持道具 | 森香菜子 |
車輌 | 近藤匡央、田村直之、菊池信慈 |
出演者協力 | 劇団東俳、劇団いろは、芸プロ |
衣裳協力 | ARTISAN 銀座店、BASILE28、Bamboo Seven、きものやまと、pom ponette、COMME CA ISM、miki HOUSE、Dunner Gibson、we-nge、FORMENGIRL、LAISSE PASSE、鈴乃屋、haco.、IKUKO、rough、SUGAR CANE、camomille、Magic mind、NIKE、adidas、true brit、cantwo、リベラル、hummel、X-SELL、 (株) オサダ企画、堀越ネクタイ、EDWIN、学生服コード服装、イルサントル、撫松庵、asics、LAURA ASHLEY、SaLLY'S、MORGAN、COCOLULU、エムズファクトリー、LOVER'S CONCERTO、KOOKAI、MELODY SQUARE、PROGRESS SHOP |
美術協力 | 「琴姫のなみだ」 作 村尾靖子 / 絵 永田萌、 「ぷしゅ~」 絵 石井聖岳、SKAGEN、IKETEI、ロマン・かがやくエステール、HERVEST CORPORATION、G-SHOCK、MURAI、converse、adidas、ASBee、ART/BERG、HIDEO WAKAMATSU TOKYO、ハンドバッグ西川、GROWN UP TABATHA、STONE MARKET、お世話や、主婦の友社、株式会社大沢商会グループ 時計部 |
ロケ協力 | 島根県波根町旅館組合、プラザホテルさんべ、JR西日本旅客鉄道株式会社、JR西日本ロケーションサービス、石見フィルムコミッション、松江フィルムコミッション、松江市、大田市、長野県木島平村、長野県高井富士スキー場、信州湯田中温泉 水明館、常総フィルムコミッション、松江市商工観光課、桜川市フィルムコミッション、桜川市商工観光課、株式会社文芸社、三楽病院、JAL日本航空、HOTCH POTCH 自由ヶ丘店、鶴見女子高等学校、鶴見女子中学校、東京タワー、パル、としまえん、club bisser、デジタルハリウッド大学、八王子制作スタジオ、増上寺、茨城県立真壁高等学校、松江市立病院、新宿モノリス株式会社、ラ・ステラ、横浜市立みなと赤十字病院 |
協力 | 東通、アックス、日音、緑山スタジオ・シティ、石見フィルムコミッション、松江フィルムコミッション、松江市、大田市 |
企画協力 | 山本靖子 (小学館・月刊ベツコミ編集部)、本間千恵 (小学館・月刊ベツコミ編集部) |
番組宣伝 | 井田香帆里 |
スチール | 大竹晶之 |
方言指導 | 加田斎 |
演出補 | 佐藤敦司、福田亮介、塩村香里 |
制作 | 小川賢治、岡安和久、渡邉新之輔 |
記録 | 根本純、森川麻衣 |
プロデューサー補 | 新井順子 |
番組デスク | 高梨友紀子 |
プロデューサー | 加藤章一 |
演出 | 松田礼人、高野英治、塚原あゆ子 |
製作 | ドリマックス、TBS |
キャスト | 役 |
佐藤めぐみ | 水瀬杏 |
竹財輝之助 | 北村大悟 |
渋江譲二 | 月島藤 |
木内晶子 | 月島椎香 |
小林涼子 | 水瀬杏 (中高生時代) |
佐野和真 | 北村大悟 (中高生時代) |
青柳塁斗 | 月島藤 (中高生時代) |
垣内彩未 | 月島椎香 (中高生時代) |
美山加恋 (子役) | 水瀬杏 (小学生時代) |
泉澤祐希 (子役) | 北村大悟 (小学生時代) |
川口翔平 (子役) | 月島藤 (小学生時代) |
日向ななみ | 月島椎香 (小学生時代) |
小野真弓 | 進藤あかね |
須賀貴匡 | 佐倉圭一郎 |
大島蓉子 | 北村広子 |
武野功雄 | 北村賢司 |
佐藤二朗 | 山崎昭彦 |
坂上香織 | 田所遥 |
栗田よう子 | 月島志津代 |
曽根悠多 | 高杉恭一 |
悠城早矢 | 楢崎歩 |
乃木涼介 | 月島圭吾 |
松山まみ | 朝田リカ |
水野夏美 | 鈴木典子 (中高生時代) |
佐野光来 | 中原麻理子 (中高生時代) |
水落日加里 | 平川実芽子 |
川畑寿真 | 大木武志 (中高生時代) |
府金重哉 | 上野真 (中高生時代) |
柳下大 | 園田洋介 |
笠菜月 (子役) | 北村瓜 |
氏家恵 | 加山育美 |
KANA | 青木祐子 |
伊藤裕子 | 水瀬美和子 |
山崎海童 | 月島家の使用人 |
荒井眞理子 | 月島家の使用人 |
雨音めぐみ | 月島家の使用人 |
崎山凛 | 中学教師 |
若杉宏二 | 高校教師 |
加田斎 | 運送会社の従業員 |
新妻大蔵 | マスター |
倉橋悦子 | 主婦 |
佐藤織恵 | 鈴木典子 (社会人時代) |
木村啓介 | 大木武志 (社会人時代) |
廣瀬麻衣 | 中原麻理子 (社会人時代) |
植田靖比呂 | 上野真 (社会人時代) |
羽根田陽一 | 警察官 |
石川泰彦 | 指導員 |
根本亜希絵 | 病院の受付係 |
三浦圭祐 | 椎香を急襲する少年 |
児玉頼信 | あかねの父 |
桜木裕子 | あかねの母 |
佐藤裕 | クラブの店長 |
柴田次郎 | クラブの客・秋葉 |
山本直輝 | クラブの客 |
木村秀吉 | 救命救急医 |
今林久弥 | 川西琢郎 |
高木りな | 佐倉の元恋人・望月 |
鈴木修平 | 編集長 |
岩田丸 | 定食屋の店主 |
森川数間 | 作業療法士 |
長谷川茂 | |
村田一道 | |
野久保直樹 | |
稲葉さゆり | |
川末敦 | |
河野宏明 | |
【子役】 | |
向野澪 | 北村瓜 |
吉原あおい | 北村瓜 |
佐藤要人 | 月島藤 |
松本春姫 | 水瀬千衣 |
滝澤史 | 水瀬千衣 |
阿久津歩夢 | |
清水真秀呂 | |
清水美琉紅 | |
小野叶聖 | |
吉田翔 | |
佐野観世 | |
酒井一輝 | |
鎗田千裕 | |
阿部考将 | |
稲垣鈴夏 | |
桝井賢斗 | |
野村涼乃 | |
小林翼 | |
山口美也子 | 佐倉久美子 |
左右田一平 | 漁師 |
渡辺典子 | 黒木楓 |
羽場裕一 | 水瀬正弘 |
大森暁美 | 植草美佐代 |