TV
AKT 秋田テレビ
秋田テレビ株式会社(Akita Television Co., Ltd.)は、秋田県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者です。略称はAKT(AKita TV)で、コールサインはJOBI-DTV(呼出名称:AKT秋田テレビデジタルテレビジョン)です。秋田テレビはフジテレビ系列に属し、秋田市八橋本町三丁目2番14号に本社を構えています。大株主には読売新聞や朝日新聞が名を連ねており、秋田魁新報社とも関係があります。過去には秋田電光ニュースのニュース配信元でもありました。
秋田テレビの資本金は3億6000万円で、発行済株式総数は36,000株、株主数は140名です。2021年3月31日時点の主要株主には、フジ・メディア・ホールディングス、読売新聞東京本社、朝日新聞社、秋田魁新報社などが含まれます。株主構成は1978年、1992年、2003年と変遷を重ねてきました。
秋田テレビは1968年11月1日にテレビ予備免許を取得し、同年12月27日に秋田ユー・エッチ・エフテレビ株式会社として設立されました。1969年5月30日に秋田テレビ株式会社に社名変更し、同年10月1日に秋田県で2番目の民放テレビ局として開局しました。1980年にはテレビ音声多重放送を開始し、1981年にフジテレビ・テレビ朝日両系列のクロスネット局となりましたが、1987年にはテレビ朝日系列を離れ、フジ系列の単独ネット局となりました。
1992年には新社屋が完成し、1993年と1994年には『FNS27時間テレビ』で2度の優勝を果たしました。1998年には字幕放送を開始し、1999年には開局30周年を迎え、社名ロゴを現在のものに変更しました。2006年には地上デジタルテレビジョン放送対応のマスターに更新し、同年10月1日に地上デジタルテレビジョン本放送を開始しました。その後も地上デジタル放送の中継局を次々と開局し、2008年には自主制作番組のハイビジョン化をほぼ完了しました。
秋田テレビはフジテレビ系列局でありながら、TBS系列・テレビ東京系列の番組も放送しています。特にプロ野球のヤクルト戦の主催試合を毎年こまちスタジアムで開催しており、大々的に宣伝を行っています。これまで広島東洋カープを除く4球団との対戦カードが設定されてきましたが、2010年には中日戦が、2012年には巨人戦が設定されました。巨人戦は初めてフジテレビ系全国ネットで中継されました。
また、秋田テレビは修学旅行の安否情報を放送するという独自のサービスを提供しており、このCMは1970年代から続けられています。秋田テレビのキャッチコピーは「明るく、きれいで、楽しいテレビ」であり、1999年からは「テレビア~ン!」というマスコットキャラクターを使用していました。地上デジタル放送に完全移行した2011年からは、蜂をモチーフにした「ぽちぱ」というキャラクターを使用しています。
秋田テレビの送信所は秋田(大森山)にあり、リモコンキーIDは8です。大館、大曲、能代、鷹巣、湯沢、花輪、本荘などの中継局でも地上デジタル放送を行っています。2011年7月24日にはアナログ放送を終了し、現在は完全に地上デジタル放送に移行しています。秋田県内のGガイドのデータ配信も行っており、全国でも特例扱いとなっています。