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KHB 東日本放送
株式会社東日本放送(HIGASHI NIPPON BROADCASTING Co.,Ltd.)は、宮城県を放送対象地域とし、テレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者です。略称はkhb(K.K Higashinippon Broadcastingから)、コールサインはJOEM-DTV(仙台 28ch)で、本社は仙台市太白区にあります。khbはANN系列のフルネット局で、リモコンキーIDはキー局のテレビ朝日と同じ「5」です。
宮城県内で最も新しい民放テレビ局であり、NETテレビ(テレビ朝日)系列の系列局としては初めて開局しました。khbはNETテレビ時代に開局したフルネット局として最後の開局でもあります。また、「東日本放送」という名前を持つ唯一のテレビ単営局で、アナログ親局がUHFだったのも特徴です。東北地方におけるテレビ朝日系列の基幹局として、東北六県(一部は新潟県も含む)に向けて多くの番組を制作・発信し、強いリーダーシップを発揮しています。特に2021年9月に太白区のあすと長町の社屋が操業を開始し、東北の他の五県の系列全局の支社を長町の社屋に移転・集約したことで結びつきをさらに深めました。ブロックネット番組を最も多く制作し、年に一回は全国ネットの特別番組を制作しています。2006年には開局30周年記念番組『遥かなるオイスターロードの旅』が放送されました。
本社のロビーは充実しており、番組ポスターやカフェ、タイムテーブルなどのパンフレットも配布されています。2005年度には、開局30周年記念事業として「プリーズ!KHB」というプロジェクトを実施し、東北の視聴者から願い事を募集して「願い事ツリー」に飾りました。願い事は自筆で書くか、公式サイトでメールで募集し、採用された願い事はKHB社員が書くという方法も取られました。また、開局記念番組『10時間生放送!!とどけ!みんなの願い地球の願い』が放送されました。2009年には開局35周年に向けた新キャッチフレーズ「いいことつなごう KHB」を採用し、2021年には新社屋移転に伴い、略称表記を英文小文字の「khb」とし、新キャッチフレーズ「あすとつながるミテケロ 5ch」を採用しました。東北地方のテレビ朝日系列局で初めて略称表記を英文小文字化した局です。
仙台市太白区に本社を置く民間放送局は東北放送(TBC)以来3局目となり、2004年まで仙台放送(OX)も同区に本社を置いていました。現社屋は仙台市太白区あすと長町にあり、仙台市立病院やゼビオアリーナ仙台などが近隣にあります。コンサルティングは三井不動産が行い、2021年に竣工し、9月20日に移転し放送を開始しました。新社屋には「ぐりりカフェ」や「ぐりりホール」があり、2階から4階まではカーテンウォールで突き出した「コラボ階段」、屋上テラスも設けられています。また、建物上部には上昇気流をイメージした捻ったデザインの送信用鉄塔があります。東北ANN系列5局(青森朝日放送、岩手朝日テレビ、秋田朝日放送、山形テレビ、福島放送)の仙台支社が同居しています。
初代社屋は仙台市青葉区上杉にあり、1975年から1991年まで使用され、その後は双葉ヶ丘に移転しました。2021年には新社屋に再度移転しました。新社屋への移転後、ロゴマークも変更され、英文小文字の「khb」となりました。また、マスコットキャラクターとして、地元宮城県出身の漫画家いがらしみきおがデザインした「ぐりり」を採用しています。「ぐりり」は1990年から行われているグリーンキャンペーンのキャラクター「ぐりりん」の子という設定です。
1975年に宮城県4番目の民放テレビ局として開局し、開局記念番組として「あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭オープニングフェスティバル」を放送しました。以来、数々の番組制作や地域貢献活動を行い、東北地方における重要なメディアとして成長してきました。2021年には本社・演奏所を移転し、新たなロゴマークとキャッチフレーズを導入するなど、時代に合わせた変革を続けています。