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KTV 関西テレビ
関西テレビ放送株式会社(英: Kansai Television Co. Ltd.)は、近畿広域圏を対象にテレビジョン放送を行う特定地上基幹放送事業者です。通称は関西テレビ、略称はKTVで、愛称としてカタカナ表記の『カンテレ』も使用されています。コールサインはJODX-DTV(大阪 17ch)で、フジテレビ系列(FNN・FNS)の準キー局として、リモコンキーIDはキー局であるフジテレビと同じく8です。
関西テレビは、フジ・メディア・ホールディングスと阪急阪神ホールディングスの持分法適用会社で、阪急阪神東宝グループに属していますが、フジサンケイグループには属していません。コーポレートスローガンは「超えろ。カンテレ」でしたが、2020年2月から使用を見合わせています。ステーション・キャッチコピーは「8ppy(ハッピー)!?カンテレ」です。
関西テレビは近畿2府4県で地上基幹放送を行っており、生駒山にある親局送信所からの電波は大阪湾・紀伊水道を超えて徳島県にも届いています。フジテレビ系列局がない徳島県でも多くの視聴者がいます。また、三重県の伊賀地方や東紀州地方南部、香川県東かがわ市・小豆島町、岡山県備前市、高知県東洋町・室戸市東部、福井県嶺南(若狭・敦賀)地方、鳥取県東部沿岸部でも視聴者がいます。さらに、三重県の伊賀地方や東紀州地方ではケーブルテレビを通じて視聴されています。
スポーツ分野では、関西テレビは毎年1月に開催される『大阪国際女子マラソン』を制作し、全国放送を行っています。この大会は1996年からインターネットによるライブ中継も実施しており、国際的なマラソン大会で初めてインターネット中継を取り入れました。ゴルフ中継では1974年のくずは国際トーナメントから始まり、1977年から三菱ギャラントーナメント(現・ダイヤモンドカップゴルフ)の中継権を得ています。また、日本で初めてゴルフ中継にラウンドリポーター制度を採用したのも関西テレビです。
イメージキャラクターとして、1995年から「ハチエモン」が採用されており、フルハイビジョン対応大型中継車や中型中継車、マラソン移動中継対応多目的車、音声中継車などにハチエモンのイラストが描かれています。
2007年には『発掘!あるある大事典II』における捏造事件で日本民間放送連盟(民放連)から除名処分を受けましたが、2008年4月に会員活動停止の制限付きで会員復帰し、同年10月に完全復帰を果たしました。
関西テレビは、学校法人西沢学園経営の関西テレビ電気専門学校や、BS11などで放送されている『演歌百撰』を制作する番組制作会社の関西放送制作とは関係がありません。また、設立母体の1社であるラジオ関西とは現在関係が薄いです。
2015年3月30日以降、愛称が「カンテレ」に統一され、社歌として槇原敬之が書き下ろした『超えろ。』が制定されました。また、ロゴも変更されましたが、槇原が不祥事で逮捕された2020年2月以降は放送での使用が見合わせられています。
会員制サービス「カンテレfriends」を展開しており、2008年4月から無料サービスに移行しました。
関西テレビの本社は大阪市北区扇町にあり、東京支社は東京都中央区銀座に、名古屋支局は愛知県名古屋市東区にあります。また、上海市にも支局を設置しており、パリやロサンゼルスに特派員を派遣しています。京都市と神戸市には報道支局を置いていますが、広告営業は本社に集約されています。奈良市、和歌山市、新宮市、大津市、福知山市、豊岡市、姫路市、徳島市、関西空港にも報道分室を置いています。
関西テレビの資本構成は、フジ・メディア・ホールディングスが24.9%、阪急阪神ホールディングスが19.1%を所有しており、産業経済新聞社(産経新聞)や京阪神急行電鉄(現・阪急阪神ホールディングス)が出資して設立されました。設立以来、阪急電鉄と産経新聞の創業者前田久吉一族が大株主でしたが、その後フジサンケイグループの影響が強まりました。阪急阪神東宝グループの東宝もフジ・メディア・ホールディングスの筆頭株主であり、関西テレビもフジ・メディア・ホールディングスの株式を所有しています。2012年にはフジ・メディア・ホールディングスが株式を追加取得し、持分法適用会社化しました。
関西テレビは1958年に設立され、1959年にフジテレビジョンが開局し、キー局とする番組交換協定を結びました。1964年にはカラーテレビ放送を開始し、1966年にニュースネットワーク組織FNNが成立、1970年にフジネットワーク(FNS)が確立されました。1979年には音声多重放送を開始し、1986年に文字多重放送を開始しました。
1995年の阪神・淡路大震災では、通常番組を全面休止し、CMなしの長時間報道特別番組を放送しました。1997年に本社を大阪市北区扇町に移転し、2013年に扇町キッズパークが関テレ扇町スクエアに名称変更されました。2015年には統一呼称「カンテレ」および新ロゴマークを使用開始し、2022年にはマスター更新を実施しました。
関西テレビは長い歴史の中で数々の改革と挑戦を続け、視聴者に愛される放送局として成長し続けています。