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MBS 毎日放送
株式会社毎日放送(英: MAINICHI BROADCASTING SYSTEM, INC.、略称 : MBS)は、MBSメディアホールディングスの連結子会社であり、近畿広域圏を放送対象地域とするテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者です。通称はMBS(エムビーエス)で、TBS系列(JNN)の準キー局として知られ、コールサインはJOOY-DTV(大阪 16ch)、リモコンキーIDは「4」です。
2017年4月1日、初代法人の株式会社毎日放送が認定放送持株会社に移行し、商号を「株式会社MBSメディアホールディングス」に変更しました。放送事業は新たに設立された2代目法人の「株式会社毎日放送」が継承しました。商号と営業上の一体感を保ちながら、事業は継続されています。
MBSは、TBSテレビをキー局とするジャパン・ニュース・ネットワーク(JNN)の基幹局であり、JNNの「五社連盟」にも加盟しています。また、TBSホールディングスの大株主でもあり、Gガイドの番組データ配信も行っています。過去には、民放テレビ局がNNN/NNS系列局のみである徳島県にもアナログGガイドの番組データを配信していました。MBSがテレビ放送を開始してから腸捻転を解消するまでの16年間、NETテレビ(現テレビ朝日)をキー局として、オールニッポン・ニュースネットワーク(ANN)に属していました。同時期に、東京12チャンネル(現テレビ東京)ともネットを結んでいました。
地上デジタル放送への完全移行が行われた2011年7月24日を機に、「毎日テレビ」から「MBSテレビ」へと表記が統一されました。以前は「毎日放送テレビ」や「毎日テレビ」とも呼ばれていましたが、現在は「MBS毎日放送」と表記されています。
2017年4月1日に商号を「MBSメディアホールディングス」へ変更し、テレビ・ラジオの放送事業を新たに設立された「(新)毎日放送」が引き継ぎました。さらに、2021年4月1日には「株式会社MBSラジオ」にラジオ放送免許とラジオ放送事業を承継し、テレビ単営局となりました。
在阪放送局の中でも、毎日放送、朝日放送テレビ、関西テレビの3社は各々の在京キー局(TBSテレビ、テレビ朝日、フジテレビ)よりも早く開局しています。これは、設立当初、各社が独立した存在であったためです。しかし、テレビ放送開始は在阪局の中で4番目と遅く、放送開始日はTBSテレビより約4年遅れています。
RKB毎日放送とは、ラジオ番組の共同制作や共同セールスを行うなど、強い繋がりがあります。また、三菱UFJ銀行やりそな銀行とも親密な関係を築いています。FM802には、ニッポン放送とともに主要株主として設立に携わり、現在でもイベントを共催することが多いです。2019年には、FM802およびFM COCOLOとの間で災害情報共有パートナーシップ協定を締結しました。
本社は大阪府大阪市北区茶屋町に位置し、交通アクセスは非常に良好です。近隣には多くの業務・商業施設が立ち並び、本社ビルは「M」の文字を象った形状をしています。
現在の社屋は1990年に大阪市北区茶屋町の阪急百貨店流通センター跡地に完成し、その後、2010年には免震構造の新館「B館」が建設されました。「B館」は、MBSテレビのチャンネル番号(4)とMBSラジオの周波数(1179)にちなんで、2014年4月4日にグランドオープンしました。
毎日放送の東京支社は赤坂Bizタワーにあり、東京での番組制作などに利用されます。その他、京都支局、神戸支局、名古屋支局、徳島支局など、日本国内に複数の支局を持っています。また、パリと上海に国外支局を設置しており、JNNの国外支局としても機能しています。
歴史的に、毎日放送は1947年に設立され、1951年に日本初の民間放送として試験電波を発射しました。1956年にはテレビ放送を開始し、その後も成長を続け、現在に至ります。
このように、株式会社毎日放送は、その歴史とともに多くの変遷を経て、現在も関西地域を中心にテレビ放送事業を展開し続けています。各時代の変化に対応しながら、地域社会とのつながりを大切にし、多様なコンテンツを提供しています。