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MMT 宮城テレビ
株式会社宮城テレビ放送(英語: Miyagi Television Broadcasting Co., Ltd.、略称: ミヤテレ)は、宮城県を放送対象地域とするテレビ放送事業者です。同社は宮城県仙台市宮城野区日の出町に本社スタジオを構え、営業および事業部門は仙台市青葉区一番町の仙台第一生命タワービルに拠点を置いています。宮城野区に本社スタジオを置く唯一のテレビ局であり、泉区への本社スタジオ移転を予定しています。
宮城テレビ放送は、1970年10月1日に標準テレビジョン放送を開始しました。開局当初は日本テレビと日本教育テレビ(現・テレビ朝日)のクロスネット局としてスタートし、同時にNNNとANNに加盟していました。その後、1975年9月30日にANNを脱退し、現在は日本テレビ系列のフルネット局として運営されています。略称は開局当初「MTB」でしたが、その後「mm34」に変更され、1985年10月1日から現在の「MMT」を使用しています。
宮城テレビ放送は、東北地方における日本テレビ系列の基幹局として位置づけられ、東北6県(一部は新潟県も含む)にネットされる番組を制作しています。カメイ株式会社の持分法適用関連会社であり、同社の代表取締役名誉会長が代表取締役会長を務めています。また、宮城県内の民放テレビ局で唯一社名に「テレビ」が含まれ、在仙放送局では唯一県名が付く特徴があります。
視聴率の面でも優れた実績を誇り、2023年の年間視聴率で世帯視聴率、個人全体視聴率ともに三冠王を獲得しました。特に世帯視聴率では11年連続の三冠王であり、2023年度も14年連続で同様の成果を収めています。
宮城テレビ放送の本社および支局は仙台市宮城野区日の出町にあり、仙台市地下鉄南北線泉中央駅東側の取得地への本社移転が予定されています。営業局と事業局は仙台市青葉区一番町に位置し、東京支社は東京都中央区築地に、大阪支社は大阪市北区堂島にそれぞれ所在しています。また、関連会社としてミヤギテレビサービス(MTS)があります。
沿革においては、1969年11月21日に予備免許が交付され、1970年1月17日に創立されました。開局当初は日本テレビと日本教育テレビのクロスネット局として運営され、1973年には松島国際女子オープンが開催されました。1995年には夕方のローカルワイド番組「OH!バンデス」が放送開始され、2001年には開局30周年を記念してマスコットキャラクター「ミテ」が登場しました。2005年12月1日には地上デジタルテレビ放送の本放送を開始し、2011年には日本テレビ系列局の全番組がステレオ放送に切り替えられました。
2010年には開局40周年を迎え、愛称を「ミヤテレ」に変更しました。2015年には「ミヤギnews every.」においてローカルニュース番組で初のリアルタイム字幕放送を開始しました。2020年10月1日には開局50周年を迎え、2021年には泉中央駅東側の土地を取得し、新社屋への移転を予定しています。
宮城テレビ放送は、その歴史とともに多くの変革を経てきましたが、常に視聴者に質の高い放送を提供し続けています。今後も地域に根ざした放送局として、更なる発展を目指しています。