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NHK秋田放送局

NHK秋田放送局は、秋田県を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局で、テレビとラジオで県域放送を行っています。1931年12月21日に秋田放送局に本免許が交付され、翌年2月に社団法人日本放送協会東北支部秋田放送局として開局しました。開局当初、ラジオの地方ニュースはNHK仙台のものが差し替えなしで放送されていましたが、秋田魁新報の協力により、県内ニュースの放送が可能になりました。ラジオ第2放送は1971年3月31日に大潟村へ送信所が移転し、出力500 kWの大電力で送信を開始しました。これにより、外国電波の混信被害の軽減と難聴の改善が図られ、秋田は札幌・東京・熊本とともに500 kWで送信される局となり、その中で最初に増力が行われました。

以前は、NHKが管区ニュースの放送を「おはよう日本」土曜7時台後半など最低限にとどめていたため、週末や祝日も総合テレビの県内ニュースを1日4回放送していました。しかし、2015年春までにテレビ土日の845枠と「おはよう日本」のローカル枠が、2016年の大型連休からは祝日・年末年始のすべてのローカル枠が、2020年4月からは残る土日のテレビローカル枠が「東北地方のニュース・気象情報」に変更され、秋田のニュース・気象情報は平日のみとなりました。しかし、2022年4月より土日・祝日の夕方のテレビ県内ニュースが復活しました。ただし、ラジオは土日・祝日・年末年始ともに全時間帯で仙台発となります。
NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が2023年6月5日に開始されました。秋田放送局は1932年2月に秋田市南通みその町にて開局し、1964年9月に秋田市山王1丁目1-2に移転しました。その後、2008年3月3日に秋田駅東口に直結する秋田拠点センターアルヴェ隣接地に移転しました。1階ロビーはオープンスタジオとなっており、一部時間見学も可能です。
秋田放送局には横手、大館、能代に支局があります。横手支局は横手市南町にあり、仙北湯沢地域が取材対象地域です。大館支局は大館市常盤木町にあり、北秋鹿角地域が取材対象地域です。能代支局は能代市通町にあり、能代山本地域が取材対象地域です。
現在放送中の秋田局制作番組には、平日の「おはよう秋田」や「ニュースこまち」があります。ニュースこまちは平日18:10から19:00まで放送されており、ニュースこまちサタデー・サンデーは土日18:45から19:00まで放送されています。また、「ニュースこまち645」は月曜から金曜の祝日18:45から18:59まで放送されており、2023年6月5日放送分からNHKプラスでの見逃し配信が開始されました。さらに、ラジオ第1で毎月最終金曜に放送される「放課後ラジオ よりみちこまち」や、平日の「ニュースこまち845」もあります。毎月2回金曜に放送される「きんよる秋田」は2023年5月26日放送分からNHKプラスでの見逃し配信が開始されました。
放送終了した秋田局制作番組には、「モーニングワイドあきた」や「あきたふれあい広場」、「ホッとなるあきた」、「あきたアワー」、「HOTチャンネルあきた」などがあります。「HOTチャンネルあきた」は平日11:30から11:54まで放送されており、11:05から11:30までは仙台局から「情報テラス東北」が放送されていましたが、別に中継があるときは休止されていました。また、「ひるまえこまち」や「エキヨコこまち」、「640あきた」、「630あきた」、「イブニングネットワークあきた」、「あきたTODAY」、「あきた610」、「あきた600」、「ニュースパーク600」、「てれびこまち」、「ニュースパークあきた」、「クローズアップあきた」なども放送終了しています。
期間限定番組としては、第62回国民体育大会「秋田わか杉国体」があり、2007年9月29日から10月上旬にかけて開催されました。開会式はNHK総合テレビで、競技はNHK教育テレビで全国放送され、年末には県域でダイジェスト放送が行われました。ワンセグ放送については、2006年4月1日から2007年3月4日までNHK仙台放送局から送出されているものを放送していました。
秋田放送局はその歴史とともに、地域に密着した放送を続けてきました。地元ニュースや気象情報の提供、地域向け番組の制作を通じて、秋田県民に寄り添った放送を行ってきました。これからも地域に根ざした放送を続け、秋田県民に愛される放送局であり続けることを目指しています。

アナウンサー・気象予報士