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OHK 岡山放送
岡山放送株式会社(Okayama Broadcasting Co., Ltd.、略称OHK)は、岡山県と香川県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者であり、テレビジョン放送を主な事業として展開している。この企業の略称「OHK」は、コールサイン「JOOH-DTV」(岡山 27ch)の一部「OH」と、かつての英称「Okayama Hoso K.K.」の頭文字に由来している。1984年3月までは「テレビ岡山」という愛称が使われていたが、その後は「OHK岡山放送」として親しまれている。
岡山放送は、フジテレビ系列の一員であり、リモコンキーIDはキー局のフジテレビや準キー局の関西テレビと同じ「8」となっている。2017年からは「OH!ing」というステーションキャッチコピーを使用しており、視聴者に親しみやすさと新しさを伝えている。
本社は岡山市北区下石井に位置し、杜の街グレースのオフィス棟の8階から10階に展開している。また、報道・制作オフィス「ミルン」はイオンモール岡山の6階にあり、OHKまちなかスタジオ「ミルン」は同じくイオンモール岡山の5階に設置されている。その他の支社には、四国支社(高松市)、倉敷支社(倉敷市)、東京支社(東京都)、大阪支社(大阪市)、広島支社(広島市)がある。
岡山放送の歴史は1967年11月1日に始まる。この日、アナログテレビ放送の予備免許を取得し、1968年3月26日に岡山日日新聞、産経新聞社、関西テレビ放送、毎日新聞社、毎日放送、朝日新聞社の出資によって岡山放送株式会社が設立された。12月23日にはアナログテレビ放送の本免許が交付され、12月24日にサービス放送を開始した。これにより、岡山県内での放送が本格的に始まった。
1969年4月1日には開局し、コールサインはJOOH-TV、チャンネルは35ch、出力は映像10 kW、音声2.5 kWだった。開局当初から金甲山送信所を利用し、岡山県内に向けた指向性が設定されていたが、10月1日にはFNNに加盟し、1970年1月1日にはANNにも加盟した。1979年には、岡山県と香川県の民放テレビ放送エリアの是正が行われ、香川県向けに送信を開始。これにより、香川県も放送エリアに加わり、テレビ朝日系とのクロスネットを解消し、フジテレビ系のフルネット局となった。
その後、1980年12月27日に音声多重放送を開始し、1982年10月1日にはCI(コーポレートアイデンティティ)を導入してロゴマークを変更。1984年4月1日には愛称を「岡山放送」に統一し、香川県に対する放送も行うようになった。1985年には北京支局を開設し、2001年4月1日にはCIの更新によりロゴマークが手書き風に変更された。2002年5月1日には「OH!型テレビ」宣言キャンペーンを実施し、OH!くんが新たなマスコットキャラクターとして登場した。これにより、グッズやコラボCMが生まれ、経営危機の打開に成功した。
2003年5月1日には「OH!体操」が放送開始され、地域のスタンダードな体操として定着。2005年8月1日には福島テレビと共に新しいアナログ・デジタル統合マスターへの更新を行い、2006年11月30日には地上デジタル放送の本免許を取得し、12月1日には本放送を開始した。2007年には社長が交代し、新たに宮内正喜が就任。2008年には地上デジタル放送でウォーターマークの表示を開始し、2010年10月には「つながるOHK」キャンペーンを展開した。
2011年7月24日にはアナログ放送が終了し、2012年3月にはステーションキャッチコピーが「スイッチOH!」に変更された。2013年3月には「やっぱりOH系」へ、4月15日には「OH!体操2」を発表。2014年4月には「OH! You Ready?」にキャッチコピーが変更され、5月9日には「OH!マルナカTV」を開始。2015年6月30日には社長が交代し、中静敬一郎が新たに就任した。
2017年3月には「OH!ing」へとキャッチコピーが変更され、2018年3月31日にはイトーヨーカドー岡山店跡地の再開発プロジェクト「杜の街づくりプロジェクト」に参加し、2021年7月には新本社が竣工。7月6日から新本社での放送を開始し、7月19日には本社機能を全面移転した。