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OX 仙台放送

株式会社仙台放送(英: Sendai Television Incorporated)は、宮城県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者であり、テレビジョン放送事業を行っています。略称は「OX」で、仙台親局のコールサイン「JOOX-DTV」の後ろ2文字から取られています。フジテレビ系列のフルネット局であり、東北地方における同系列の基幹局としても機能しており、特に県内の主要企業である七十七銀行との関係が深いです。フジサンケイグループが設立に関与したため、フジテレビ系列のローカル局として大きな発言力を持つ一方で、リモコンキーIDはフジテレビと同じ「8」となっています。

仙台放送は、2016年12月20日付でフジ・メディア・ホールディングス (FMHD) の連結子会社となり、在京キー局を子会社に置く放送持株会社が地方系列局を連結子会社化する全国初の事例となりました。これにより、経営基盤が一層強化され、地域密着の放送局としての役割を果たし続けています。
キャッチコピーも変遷しており、2017年には開局55周年を記念して「かける。仙台放送」が制定されました。それ以前は「8゛まるよ!(はじまるよ) 仙台放送」が使われていました。また、東日本大震災以降は「ともに 仙台放送」のキャッチコピーが使用されており、地域との結びつきを強調しています。
仙台市青葉区に本社と演奏所を構えており、以前は東日本放送も同区内に本社を構えていましたが、2021年に移転しました。他にも、青葉区にはエフエム仙台やNHK仙台放送局、仙台シティエフエムなどの放送局が存在しています。
仙台放送の歴史は1961年に予備免許が交付され、翌年10月1日に宮城県内で2番目の民放テレビ局として開局しました。1965年にはカラー放送を開始し、1970年には在仙局初のカラー中継車を導入。1977年には本社を新仙台ビルから茂ヶ崎放送センターに移転し、以降も技術革新を続けています。1992年には開局30周年を記念してCIを導入し、社章・ロゴマークを現在のものに変更しました。
地上デジタルテレビ放送の開始や、ワンセグ放送の開始など、技術の進展にも迅速に対応しています。特に東日本大震災時には、報道特別番組を編成し、地域の情報発信源として重要な役割を果たしました。
ネットワークの移り変わりも多岐にわたり、1962年に日本テレビ系列・フジテレビ系列のクロスネット局として開局し、1969年にはフジネットワーク(FNS)に加盟。1970年の宮城テレビ開局に伴い、日本テレビ系列の番組が移行され、以降フジテレビ系列のフルネット局として確立しました。
事業所は仙台市青葉区の本社・放送センターをはじめ、東京支社、大阪支社も設置されています。また、旧本社や茂ヶ崎送信所など、かつての施設も多く存在していました。仙台放送のロゴマークは、亀倉雄策が手掛けたデザインであり、1992年に現在のロゴに変更されました。
イメージキャラクターは「JUNI(ジュニ)」であり、2002年に登場しました。キャラクターの名前は仙台本社のチャンネル番号「12」に由来し、デザインには雄牛の角があしらわれています。地上波デジタル放送開始時には「デジJUNI」に変身するなど、時代に合わせた変更も行われています。以前は「あそ坊」がイメージキャラクターとして使用されていました。
情報カメラは、仙台市内の主要地点に設置されており、交通安全の啓発キャンペーンとして「黄色い手帳」を配布する活動も行っています。この活動は他の地域でも展開されており、仙台放送の社会貢献活動の一環として重要な役割を果たしています。

アナウンサー・気象予報士