TV
TBC 東北放送
東北放送株式会社(とうほくほうそう、英: TOHOKU BROADCASTING CO., LTD.、略称:TBC、tbc)は、宮城県を対象地域とする特定地上基幹放送事業者です。中波放送(AM放送)とテレビジョン放送事業を兼営しており、ラジオはJRNとNRNのクロスネット局、テレビはJNN・TBSテレビ系列です。ラジオのコールサインは仙台1260kHzのJOIRと気仙沼801kHzのJOIOで、テレビのコールサインは仙台19chのJOIR-DTVです。
東北放送はテレビでデータ放送を実施しており、番組表サービス「Gガイド」を配信しています。また、河北新報社との関係が深く、大株主として10.00%出資しています。ニュース番組は「河北新報ニュース」として放送されています。夜間の緊急事態に備えて、局アナウンサーとスタッフが交替で泊まり込む「宿直勤務制度」が実施されています。マスコットキャラクターは2020年から使用開始された「モリーノ」で、前任者はニューニューでした。
緊急警報放送の送出設備を持ち、ラジオでは毎月第2月曜日に試験放送を行っています。略称の「TBC」は大手エステティックサロンのTBCグループ(東京ビューティセンター)でも使用されているため、公式サイトのドメイン名は「tbc-sendai.co.jp」となっています。2004年からはラジオ番組のメールアドレスが「番組名+@1260.jp」に統一されました。
東北放送は毎年7月の最終週に「TBC夏まつり」を開催しています。また、本社・演奏所前のバス停名は「TBC本社前」となっています。本社は仙台市太白区八木山香澄町にあり、東京支社は東京都港区赤坂、大阪支社は大阪市北区梅田にあります。過去には気仙沼支局や報道部石巻支局なども設置されていました。
東北放送の歴史は1947年に河北新報社が「北日本商業放送」という名前で免許申請を行ったことに始まります。1951年には「ラジオ仙台」として仙台市に放送局開設を申請し、翌年には全国11番目、東北初の民放ラジオ局として本放送を開始しました。1953年に社名を「東北放送株式会社」に変更し、1959年には東北地方初のテレビ放送を開始しました。
1962年に亀倉雄策がデザインした2代目社章を導入し、1972年にはラジオ送信所を移転し、出力を20kWに増力しました。1975年にはTBSテレビ系列に完全移行し、1980年にはテレビの音声多重放送を開始しました。1992年にはCI導入により2代目ロゴに変更し、2005年には地上デジタルテレビジョン放送の本放送を開始しました。2011年の東日本大震災では本社屋が大きな被害を受けましたが、放送を再開することができました。
東北放送はラジオの24時間放送を行っており、「河北新報ニュース」ではTBCテレビのJNN記者リポートの音声を編集して流しています。NRN加盟局でありながら『ニュース・パレード』は放送していません。平日の夜は自社制作番組が多く、2008年からは在京キー局制作の生ワイド番組のネットも開始しました。