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TBS
株式会社TBSホールディングス(ティビーエスホールディングス、英: TBS HOLDINGS, INC.、略称:TBSHD)は、東京都港区赤坂に本社を構える日本の認定放送持株会社です。TBSホールディングスの傘下には、関東広域圏を対象とするテレビジョン放送の特定地上基幹放送事業者である株式会社TBSテレビ、同じく関東広域圏を対象とする中波放送(AMラジオ)の特定地上基幹放送事業者である株式会社TBSラジオ、BSデジタル放送の衛星基幹放送事業者であるBS-TBSが含まれます。TBSホールディングスのキャッチコピーは「ときめくときを。」です。
TBSホールディングスの歴史は1951年に「株式会社ラジオ東京」として設立されたことに始まります。当初は中波放送事業を行う一般放送事業者(現:民間特定地上基幹放送事業者)としてスタートし、1955年にはアナログテレビジョン放送を開始しました。東京証券取引所に株式を上場したのは1960年10月10日のことです。同年11月29日に「株式会社東京放送」に商号を変更し、略称を「TBS」としました。
2000年3月21日には、東京放送は経営の効率化を目的として、ラジオ放送制作部門とテレビ番組制作部門を子会社に分割しました。そして2001年10月1日、ラジオ放送制作子会社である「株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ(現:TBSラジオ)」に中波放送免許を承継し、中波放送事業を完全に分割しました。これらの動きは、将来的な持株会社制への移行を見据えたものでした。
2009年4月1日、「株式会社東京放送ホールディングス」に商号を変更し、放送免許の承継を含むテレビジョン放送事業および文化事業の現業全てを連結子会社である株式会社TBSテレビに分割して純粋持株会社化しました。この時点で総務大臣から認定された日本で2番目の認定放送持株会社となりました。さらに2020年4月1日には、TBSグループの新CI導入に伴い、東京放送ホールディングスのロゴも一新されました。そして同年10月1日に「株式会社東京放送ホールディングス」の略称および通称として「株式会社TBSホールディングス」に商号変更しました。
TBSホールディングスのテレビ放送事業は2004年10月1日付で、「株式会社TBSテレビ」に放送(送信)と経理以外のテレビ放送事業の現業全般を業務委託しました。これにより、東京放送自身では番組制作を行わず、実質的にテレビ放送事業を分社化しました。さらに2009年4月には、放送免許の承継を含めテレビ放送事業の全てをTBSテレビに分割しました。
ラジオ放送事業については、2001年10月1日に「株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ」に全事業を分割しました。2009年4月には、デジタルラジオ事業の運営をTBSラジオ&コミュニケーションズからTBSホールディングスへ移管しました。その後、2016年4月1日付で「株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ」の商号を「株式会社TBSラジオ」に変更しました。
TBSホールディングスは、テレビ放送とラジオ放送だけでなく、文化事業にも力を入れています。赤坂サカスのイベントや赤坂BLITZ、赤坂ACTシアターの運営、各種催事の開催などの文化事業は2009年4月の持株会社制移行の際に全事業をTBSテレビに分割しましたが、赤坂サカス各施設の所有・不動産管理は引き続きTBSホールディングスが行っています。