TV
TVI テレビ岩手
株式会社テレビ岩手(テレビいわて、英: Television Iwate Corporation)は、岩手県を放送対象地域とするテレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者である。この放送局は、略称として「TVI」を使用している。テレビ岩手は、1968年に岩手県にUHF波の民放第2局の周波数が割り当てられ、翌年の1969年1月23日に「盛岡テレビ放送株式会社」として発足し、同年12月1日に正式に開局した。当初、テレビ岩手は日本テレビ系列とNETテレビ(後のテレビ朝日)系列のクロスネット局として運営されていたが、1980年4月1日に日本テレビ系列に一本化された。
テレビ岩手のコールサインはJOII-DTVであり、開局当初から現在に至るまで岩手県内で広範な視聴者層に支持されている。報道番組に特に力を入れており、1997年には夕方の情報番組『いわて特盛!5きげんテレビ』を立ち上げ、同番組は局の看板番組にまで成長した。地上デジタル放送にも積極的に取り組み、2006年10月1日には県内民放で唯一、HD放送設備を完備して地上デジタル放送を開始した。
テレビ岩手の本社は岩手県盛岡市内丸にあり、県内外に複数の支社や支局を設けている。県内には北上市に県南支社、釜石市に沿岸支社の釜石支局、宮古市に沿岸支社の宮古支局があり、さらに宮城県仙台市、東京都中央区、そして大阪府大阪市にも支社を設けている。かつては大船渡市や青森県八戸市にも支社があったが、現在は廃止されている。
テレビ岩手の歴史は1968年に遡る。この年、岩手県にUHF波の民放第2局の周波数が割り当てられ、翌年の1969年1月23日に「盛岡テレビ放送株式会社」として会社が発足した。同年には現社名に改称し、12月1日に開局した。開局当初は日本テレビ系列とNETテレビ(後のテレビ朝日)系列のクロスネット局として運営されていたが、1980年4月1日に日本テレビ系列に一本化されるまで、両系列の番組を放送していた。
1980年4月1日以降、テレビ岩手は日本テレビ系列のフルネット局として運営されるようになり、同年11月1日には音声多重放送を開始した。その後、1991年には岩手めんこいテレビの開局に伴い、フジテレビの番組が同局へ移行された。1996年10月1日には、岩手朝日テレビの開局により、テレビ朝日系の番組が同局へ移行された。
テレビ岩手は、地上デジタル放送の開始にも積極的に取り組んできた。2006年10月1日には地上デジタル放送を開始し、同時にキャラクターの「わんだくん」を公式に発表した。2009年には開局40周年を迎え、記念キャッチコピーとして「ふわく・わくわく」を採用した。2012年3月31日には東日本大震災により終了を延期していたアナログ放送を終了し、2018年には開局50年目を迎えてCIを導入し、ステーションロゴを変更。「TV&I」キャンペーンを開始し、マスコットキャラクターも「ガンジロー」に変更した。
テレビ岩手はその歴史を通じて、地域社会に密着した番組制作や報道活動を続けてきた。1993年には中国の黒竜江電視台と姉妹局提携を結び、1996年には「夏の高校野球岩手大会」の実況中継を終了するなど、地域のスポーツや文化にも積極的に関与している。また、地元のニュースや情報を視聴者に提供するために、県内各地に支局を設け、広範な取材ネットワークを構築している。
テレビ岩手のネットワークの変遷も興味深い。1969年の開局当初は、日本テレビ系列とNETテレビ(後のテレビ朝日)系列のクロスネット局としてスタートした。1970年にはANNに加盟し、正式に日本テレビとNETテレビのクロスネット局となった。しかし、1974年にはNNSに加盟しながらもクロスネットを継続し、1975年の腸捻転解消により、毎日放送制作番組がIBC岩手放送に移行した。1979年にはANNを退会し、日本テレビ系列に一本化された。
1980年には番組編成上も日本テレビ系列のフルネット局となり、これによりテレビ朝日系番組はIBC岩手放送へと移行した。1991年には岩手めんこいテレビの開局により、フジテレビの番組が同局へ移行され、さらに1996年には岩手朝日テレビの開局により、テレビ朝日系の番組が同局へと移行された。
テレビ岩手は、報道番組や情報番組の制作に力を入れ、地域社会に密着した番組作りを続けてきた。特に夕方の情報番組『いわて特盛!5きげんテレビ』は、1997年の放送開始以来、局の看板番組として成長し、多くの視聴者に親しまれている。また、地上デジタル放送の導入にも積極的に取り組み、県内民放で唯一、HD放送設備を完備するなど、技術革新にも力を入れている。これらの取り組みにより、テレビ岩手は地域社会において重要な情報源としての役割を果たし続けている。