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WTV テレビ和歌山

株式会社テレビ和歌山(テレビわかやま、Wakayama Telecasting Corp.)は、和歌山県を放送対象地域としてテレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者であり、略称はWTVです。「テレわか」という愛称も使われています。1973年(昭和48年)6月1日に設立され、翌1974年(昭和49年)4月1日に開局しました。2006年(平成18年)10月1日には地上デジタル放送を開始しています。

テレビ和歌山は、開局以来どの系列にも属さない独立放送局として、全国独立放送協議会に加盟しています。近畿広域圏ではテレビ東京系列局のテレビ大阪の放送対象地域が大阪府に限られ、和歌山県内では一部の地域を除いて同局の受信が難しいため、テレビ東京系列の番組を大量に購入し放送しています。これにより、テレビ大阪の区域外再放送の同意を一切得ていないため、地元の地方紙ではテレビ大阪の番組表を掲載せず、テレビ和歌山の番組表をフルサイズで掲載することが多いです。また、独立放送局としては珍しく、アナログ放送の頃から字幕放送を行っていました。
現在のイメージキャラクターは「栄谷五郎」で、以前は「デジー」と「タルル」が務めていました。毎年7月に開催される全国高等学校野球選手権和歌山大会は和歌山県営紀三井寺球場のみで行われ、全試合を生中継しています。2023年(令和5年)現在、地方大会の全試合をテレビで生中継しているのはテレビ和歌山のみです。
事業所は本社が和歌山県和歌山市栄谷151番地にあり、田辺支局が和歌山県田辺市新庄町3353番9号和歌山県立情報交流センターBig・U内に、東京支社が東京都中央区銀座5丁目11番14号ポスコ東京ビル3階に、大阪支社が大阪府大阪市北区堂島1丁目5番17号堂島グランドビル6階に位置しています。
沿革としては、1973年(昭和48年)6月1日に設立され、1974年(昭和49年)4月1日に開局しました。当初は平日は16:40、土日は16:00に放送開始していました。1995年(平成7年)4月には音声多重放送を開始し、2006年(平成18年)10月1日に地上デジタル放送を開始しました。2011年(平成23年)7月24日には地上アナログ放送を終了し、2023年(令和5年)には主調整室の設備を更新し、自社制作番組での字幕放送付与やマルチ編成が可能となりました。同年10月には開局以来初めてロゴを刷新し、2024年(令和6年)4月1日に開局50周年を迎える予定です。
ネットワークの変遷については、1974年(昭和49年)および1975年(昭和50年)には日本テレビ、フジテレビ、NETテレビ(現在のテレビ朝日)の準キー局未ネット分で編成されていましたが、1975年(昭和50年)以降は東京12チャンネル(現在のテレビ東京)の番組をネットしていた毎日放送のネットチェンジにより、テレビ東京系列の番組を中心に編成されるようになりました。
自社制作番組としては、『紀南まるごとTV』や『土曜ワイド 奥さまスタジオ』、『くらし方カタログ ハロー!ぴいぷる』、『ふれあいサタデー』、『情報MIXTV』、『カラオケ道場』、『わかぞう』、『ライブマリーナ 和歌山魅力発見所』、『わかやまナイズ』、『おはよう和歌山』、『くらし○得情報』、『ちゃぶ台』、『和歌山経済マガジン』、『まことのぶっちぎりナイト』、『あしたの仲間たち』、『MEDIA90』、『MEDIA90ニュースライブ』、『@あっと!テレわか』、『ニュースライフラインわかやま』、『わかやま新フード記』、『わかやま経済 BizSearch』、『マエオカテツヤの日々良好』、『ニュース&情報 5チャンDO!』、『ワンカツ』、『産業ア・ラ・カルト わかやまBizSearch』、『そらわか』、『紀州人物伝〜和歌山の産業をリードしてきた人々〜』、『ザ・熱唱バトル!わかやまカラオケ大賞〜TONPEIの探せ!うた自慢!』、『あの町この村再発見 自慢のふるさと見〜つけた』、『マエオカテツヤの素敵なカーライフ』、『マエオカテツヤのエンジョイシルバーライフ』、『TONPEIのリクカラ』、『わかやまナウ!』など、多岐にわたる番組を放送しています。また、『こちら海です』はサンテレビ、KBS京都、福井テレビとの共同制作番組であり、『西国三十三所 観音巡礼 祈りの旅』はぎふチャン、三重テレビ、びわ湖放送、KBS京都、サンテレビ、奈良テレビ、BS11との共同制作番組です。これらの番組は和歌山県内の地域情報や文化を広く紹介し、地域に密着した番組作りを行っています。

アナウンサー・気象予報士