ガキの使いFAN
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで

さよなら山崎邦正 2004 / 2004年3月21日放送

さよなら山崎邦正 2004年

オープニング

浜田:こんばんは。今日はですね、皆さんに悲しいお知らせがあります。この番組のレギュラーとして、2回目から我々と共に頑張ってきてくれました山崎邦正くんが番組を卒業するという事になりました。
松本:まあ、過去にドッキリ的な事でね、このように「山ちゃん、さようなら」みたいな事をやってたんですけども、「あの頃、ドッキリで楽しかったな」みたいな感じ、本当にとうとう来たんやなって感じがしてますね。
浜田:真相はちょっと本人に訊いてみましょうか。じゃあ、山崎邦正くんです、どうぞ。
(山崎、赤じゅうたんを歩いて登場)
浜田:まあね、急な話なんで、我々もココリコもスタッフもビックリしてるとこなんですけども、まずは山ちゃんの口から説明をして頂けますか?
山崎:これで最後なんですけど、暗い雰囲気はやめてよ。
全員:……。
松本:だから、どういういきさつなんですかね。
山崎:僕、36歳で年男なんですけども、家も買いましたし2人目も子供が生まれて、すごい節目だなっていう感じはしてます。
浜田:はい、それはわかりますね。
松本:核心があまり見えては来ないんですけども。
山崎:嫁が、亜耶って言うんですけど、僕に関して言うとギャラがすごく上がってるみたいなんです。
浜田:はい。
山崎:それで、ガキの予算と照らし合わしてみると窮屈な感じになってきてるみたいなんです。それで、すごく居づらいなという事も現実問題としてはあります。
浜田:払いきれないところがあるという事ですか?
山崎:窮屈になってるというか。
浜田:窮屈……?
山崎:あと、浜田さんがですね、遠藤ばっかりひいきしてるから……。
浜田:それはちょっと考え過ぎじゃないの?
山崎:楽屋にね、遠藤呼んで、コソコソ話してるでしょ?で、僕も次に呼ばれるんかなと思ったら、まったく音沙汰がなくて。嫁とも話したんですけど、「人間関係がギクシャクしてるよ」って言うてますんで。
浜田:今の山ちゃんの言葉でね、テレビ見てる人がどれだけ理解できたかっていうね。
松本:そうですね。まあ、本当は本人の奥の奥にですね、我々にはなかなか計り知れない、なんちゃって芸人ならではの何かがあるんじゃないですかね。
(山崎、松本をにらむ)
松本:……。
浜田:それでは、山崎くんの思い出を振り返る意味で、山ちゃん本人が選んだ「ガキの使い」名場面集をみんなで見てみましょう。

≪ナレーション 藤田淑子≫
山崎邦正、36歳。「ガキの使い」スタート2回目から番組に参加。これまで15年に渡って活躍し、数多くの名場面を生み出してきた彼が、今日の放送をもって番組を卒業してしまいます。そこで、そんな彼が残してくれた偉大なる軌跡の数々を振り返ります。

第5位 吉本コンビ対抗シンクロ選手権
かねてから「水の中が自分のフィールドだ」と言っていた山崎くん。コンビで参加のはずが、相方のいないあなたはなぜか小紫ディレクターとコンビを組みましたねえ。
≪シンクロ演技名≫ コム、ありがとう
浜田:なんでやねん。

第4位 ハイテンション名場面
芸人のハイテンションぶりをベストテン形式で発表する企画。いつも行き当たりばったりだった山崎くんの演技の数々をご覧ください。

≪タイトル≫ 第1位 くわばら くわばらです
(ナギナタを振り回す山崎)
山崎:ハイハイッ!ハイハイッ!

≪タイトル≫ 第1位 誰がとっつぁん坊やや!
(山崎、小柳ゆきのモノマネで登場)
山崎:壊れそうな 明日に向かい 信じ合う トゥー・ハー!アー!オワー、ハイッハイッ、ホイッ!

≪タイトル≫ 第1位 ベイブレードの王者 山ちゃん
山崎:僕、ベイブレードめっちゃ強いねんで!今日はこのガリクソン(バリクソン)と勝負!ターッ!
松本:ガリクソン言うてるやん。
山崎:負けへんで~!
(回したコマを手で止める山崎)
山崎:勝ったー!勝ったァー!
会場:……。
松本:おお~、こりゃひでぇや。

第3位 さようなら 山崎邦正
人一倍、いたずらが大好きな山崎くん。あなたは過去3年に渡って、この同じ時期に「番組を卒業する」と言ってはドッキリを繰り返してきましたね。でも、今度こそ本当にお別れなんですね。

♪地上の星(山ちゃんやめへんでバージョン)

風の中のすばる 砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく

山ちゃん ガキ使やめへん!
山ちゃんは 永遠やで!

第2位 感動の結婚式
私たちのアイドルだった山崎くんがついに結婚。そして、その感動の結婚式をみんなで見ましたよねえ。
(VTR、固めの盃の儀式で涙を流す山崎)
浜田:うそやん。どこ泣くとこあんの?これ。

第1位 山崎に笑いの神は降りるのか!?
自分の笑いのキレが悪い事を棚に上げ、笑いの神を降臨させようと色々なことを試しましたよねえ。すっかり笑いの神に見放されてしまったあなたは、最後にヘイポーとの大勝負に出ました。新宿と池袋の体育館、それぞれに巨大扇風機と小さな扇風機。巨大扇風機に当たれば、パンストパラシュートが風になびき、おいしい思いができるという事でした。
(VTR、小さな扇風機に当たり寂しげな山崎)

あなたと共に過ごした15年という年月。「ガキの使い」のために、あなたは一体どれだけ自分を犠牲にしてきたことでしょう。それでも、いつも番組のためにと、体を張って頑張ってくれました。今日であなたとはお別れですが、私たちに与えてくれた感動の数々を決して忘れません。さようなら、そして、思い出をありがとう。

浜田:どうでした?山ちゃん。
山崎:色々なVTRがあるなあと思って……。
浜田:いよいよお別れの時ということで、菅プロデューサーからお別れの言葉をお願いいたします。
菅:山ちゃん、どうもお疲れ様でした。先程、何かギャラの件で居づらいとおっしゃられて、じつは4月からまたちょっとアップしようかなと思ってた矢先だったんで、僕としては本当にショックですし、残念です。ただ、ギャラとは関係なしに日本テレビが今回、麹町から汐留に引っ越してですね、「とにかくいらないものは全部、麹町に捨ててこい」と言われて、まさか山ちゃんを麹町に捨てるなんて事は思いもしなかったんですけど、それも会社側の命令なんで、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
浜田:それじゃ、我々も一言ずつ声をかけて花束を贈りましょう。
田中:お疲れ様でした。ザキさんは抜けられますが、「ガキ」でやられた事は皆さんの気持ちに残ってると思いますんで、お疲れ様でした。
遠藤:最初のほうはホント、テレビで邦正さんの事を拝見させて頂いて、早く邦正さんのような華のある芸人になりたいと思ったんですけども、本当に今は華がないというか・・・お疲れ様でした。
浜田:僕は山ちゃんとは現場でしか会った事がないので、収録の時も長くて3時間ぐらいなもんでしたから、これといって別に思い入れもなく、卒業してもどこかで元気な姿を見せてください。お疲れ様でした。
松本:先程、楽屋にタレント名鑑があって、パラパラッと見てたんですけども、「これほどまでに代わりがいるのか」というぐらいいっぱいいるなという風に思いました。まあ我々が家族だとすれば、本当の家族はタレ(彼女)にします。
浜田:山ちゃん、お疲れ様でした。
(一同、山崎に花束を強引に押しつける)
浜田:じゃあ、最後に山ちゃんのほうからテレビのまえの皆さんにお別れの挨拶をして頂きましょう。
(山崎、号泣)
山崎:こんないっぱいの花束に誰が囲まれると思いますか。僕は「ガキ」は2回目から出てたんで……、15年やってきてダウンタウンさんと友達以上の関係になれたのに。ごめんなさい。ふごふごふご、ああああああああああああ、ああああああああ、本当にすいません。泣いたらアカンって言うたやろ。
(松本、耐え切れずに笑い声がもれる)
浜田:本当に山ちゃん、さようなら、お疲れ様でした。
松本:お疲れ様でした。
(山崎、拍手のなか退席)
松本:まあ、彼、辞めるわけじゃないんで。芸能界を辞めるわけでも吉本興業を辞めるわけでもないんで。
浜田:はい。
松本:今、DVDレコーダーでも「山崎」って検索しといたら勝手に録画しといてくれるみたいな機械もありますから。
遠藤:ありますねえ。
松本:まあ、レコーダーも困るでしょうけどね、それ入れられたら。
浜田:「だれ?」みたいなね。
松本:来週からまた装いも新たにやりましょうよ。
浜田:じゃあ、我々も帰りましょうか。
(一同、退席しようとする)
山崎:コラッ~!山ちゃんは~ ガキの使いを~ やめへんで!やめへんで!やめへんで!
(後ろの幕が降りて山崎登場)
山崎:視聴者のみんな~ ビックリしたか!またな、ダウンタウンさんとココリコさんに頼んで 史上初の4回目のドッキリしたんじゃ~!
浜田:「ココリコさん」言うてるがな。
山崎:山ちゃんは ガキの使いを やめへんで!

♪さくら(独唱)~山ちゃんやめへんでバージョン~

僕らは きっと待ってる
君とまた会える日々を
さくら並木の道の上で
手を振り 叫ぶよ

やめへん!やめへん!ガキ使 やめへん!
刹那に散りゆく 運命と知って
やめへん!やめへん!ガキ使 やめへ~ん!
変わらないその思いを 今

やめへん!やめへん!ガキ使 やめへん!
永遠にさんざめく光を浴びて
山ちゃんやめへん!またガキ使 やめへ~ん!
さくら舞い散る道の上で

≪看板≫ 衣装チェンジの為 しばらくお待ち下さい。
松本:もう本当に今年で最後にしてほしいよね。
田中:そうですね。
浜田:のってる俺らがサブイ思われるからな。
(女性アシスタントがジュースを運んでくる)
浜田:愛想ないヤツや。
アシスタント:これ、山崎さんから。
松本:ちょっと舌打ちしたで。
山崎:まだまだ行くぞ~!

♪ケチャック・ダンス?~山ちゃんやめへんでバージョン~
ダンサーたち:山ちゃんは~ やめへん~。

山崎:コラーッ!また来年もやるぞ!ダウンタウンさんとココリコさんに頼んでまたドッキリをやるからな!
(無人のスタジオで叫ぶ山崎)

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