遥かなる約束 | ドラマのあらすじ・ネタバレ・キャスト

遥かなる約束　あらすじ

「奇跡体験! アンビリバボー」 で放送された実話体験をドラマ化。
　彌三郎 (阿部寛) は終戦してまもなくスパイの容疑をかけられ、妻の久子 (黒木瞳)、まだ幼い娘の久美子と引き裂かれるようにソ連軍に連行されてしまう。そして一向に容疑は晴れないまま、極寒の地で月日は流れ、彌三郎は心身ともに疲弊していく。
　そんな折、抜け殻のようになった彌三郎のまえに看護婦のクラウディア (エレナ・ステイコ) が現れ、彌三郎はクラウディアに初めて苦しい胸の内を話す。彌三郎はクラウディアのやさしさにふれ、暗いトンネルから抜け出したかのように生気を取り戻し、やがてクラウディアと一緒に暮らし始めるようになる。
　そして、彌三郎がソ連に連行されて50年の月日が流れたある日のことだった。彌三郎はクラウディアの働きかけによって日本と連絡がとれるようになり、日本の妻子が今も自分を待っていることを知らされる。しかし、彌三郎の心には喜びなどは芽生えず、むしろその知らせにショックを受ける。
「僕は手紙を出したんだぞ。再婚してくれって……」
　はるか昔、彌三郎はもう日本に帰国することはないことを覚悟し、妻のしあわせを願って再婚するようにという一通の手紙を出したのだった。しかし、その手紙は妻には届いていなかったのである。彌三郎は帰国することをためらうが・・・、
「他人の不幸のうえに私だけの幸福を築きあげることはできません」
　クラウディアは彌三郎にそう告げると、彼のために帰国の手続きをする。
「彌三郎と過ごした30余年は幸せに満ちた毎日で思い出は数え切れないほどある。残りの人生は日本で暮らしてほしい」
　それがクラウディアの願いだった。彌三郎はクラウディアの思いに心を動かされ、日本に帰国することを決意する……。
　そして、50年ぶりに日本に降り立った彌三郎は妻・久子、娘の久美子 (紺野まひる) と再会。故郷である鳥取・白兎海岸の砂浜を再び踏みしめる日が来るとは、彌三郎にとって夢のような話だった。
　彌三郎はその後も妻と幸せに過ごしながらロシアのクラウディアにたびたび手紙を送っている。それからまもなく彌三郎はスパイ容疑が無実だと認められ、クラウディアの来日も実現。二つの家族は国境を越えた一つの家族のように固い絆で結ばれている。
(遥かなる約束 結末まで要約)

遥かなる約束　キャスト（出演者）