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CX フジテレビ
株式会社フジテレビジョン(英語名: Fuji Television Network, Inc.、通称: フジテレビ)は、フジ・メディア・ホールディングスの連結子会社で、関東広域圏を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行う日本の特定地上基幹放送事業者です。フジニュースネットワーク(FNN)およびフジネットワーク(FNS)のキー局であり、リモコンキーIDは「8」となっています。
フジテレビジョンは、1959年3月1日に開局し、現在の本社は東京都港区台場に所在しています。また、デジタル親局は東京21chで、アナログ親局は東京8chです。開局当初からフジテレビジョンは、産経新聞社やニッポン放送などにより構成されるフジサンケイグループの一員であり、旧法人はフジサンケイグループの中核企業であったが、現行会社はフジテレビグループの中核企業として位置付けられています。
フジテレビジョンは地上波放送以外にも、スカパー!プレミアムサービスおよび衛星基幹放送事業者であるサテライト・サービスを通じて、フジテレビONE、フジテレビTWO、フジテレビNEXTの3つのチャンネルを提供しています。また、これらのチャンネルは一部のケーブルテレビ事業者にも供給されています。
2008年10月1日には、株式会社フジテレビジョン(旧会社)は株式会社フジ・メディア・ホールディングスに商号変更し、テレビジョン放送関連事業を同日設立した新会社「株式会社フジテレビジョン」(現行会社)に事業譲渡および放送免許を承継し、純粋持株会社となりました。この移行に伴い、フジテレビジョンは認定放送持株会社としての機能も持つこととなりました。
フジテレビの略称「CX」は、コールサイン「JOCX-DTV」(東京21ch)から由来しています。開局当初は「FTV」が用いられていましたが、正式な略称としては定められず、後に系列局の福島テレビが「FTV」を正式な略称として使用するようになったため、現在は「CX」が一般的に使用されています。
社名の由来には諸説ありますが、代表的なものとして、創業者の1人で当時専務取締役だった鹿内信隆が「庶民に愛されるポピュラーなものでなくてはならない」との考えから、「桜」と「富士」に象徴される「富士テレビジョン」と提案したことが挙げられます。しかし、漢字の「富士」は画数が多いため、「フジテレビジョン」に変更されたという経緯があります。
フジテレビジョンの沿革は多岐にわたり、1957年に予備免許を受け、1959年3月1日に正式に開局しました。開局以来、フジネットワーク(FNS)やフジニュースネットワーク(FNN)の基盤を築き上げ、報道やエンターテインメント分野で多くの番組を提供してきました。1964年には東京オリンピックの開催を控え、カラー試験放送を開始し、以降はカラーテレビ放送の普及にも貢献しました。1970年代から1980年代にかけては、音声多重放送や24時間放送の開始など、技術革新を続けてきました。
1990年代には、新本社となるFCGビルが着工され、1997年に完成しました。これにより、フジテレビジョンは河田町から台場へ移転し、より広大な放送設備を整えることができました。また、2000年代に入るとデジタル放送の導入が進み、2003年には地上デジタルテレビジョン放送の本放送を開始しました。さらに、CS放送やインターネット配信など、放送形態の多様化にも対応しています。
2005年にはニッポン放送の株式公開買付け(TOB)を発表し、その後、ライブドア・パートナーズを買収するなど、企業買収を通じた経営戦略も展開しました。2007年にはライブドアに対する損害賠償請求訴訟を提起し、フジテレビジョンの経営基盤を強化しました。