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| 枠 | ドラマスペシャル |
| タイトル | どうぶつ119 |
| ふりがな | どうぶついちいちきゅう |
| 放送日時 | 2007年6月30日 (土) 21:00 |
| 製作著作 | 日本テレビ |
| 制作協力 | The icon |
| 放送局 | 日本テレビ系列局 |
| プロデュース | 戸田一也、森雅弘、佐藤愛 |
| 原案 | 新堂冬樹 |
| 脚本 | 松田裕子 |
| 演出 | 南雲聖一 |
| 音楽 | 羽毛田丈史 |
| 語り | 田口トモロヲ |
「動物専用の救急車」 をつくった若き獣医師の成長物語。
仲代光也 (速水もこみち) は東南アジアで動物医療の経験を積む若き獣医師。
父・健吾 (平泉成) も獣医師であるが、ある日、光也のもとにその父の危篤を知らせる電報が届き、光也は急いで帰国する。
しかし、危篤というのは光也を呼び寄せるためのウソ。健吾が院長を務める動物病院の分院ができることになり、光也にそこで働かないかという。
だが、光也は営利主義ともとれる動物医療を進める健吾に反発し、その誘いをきっぱりと断る。
そして、光也はひらめいたアイデアを基に日本で初めてとなる 「動物専用の救急車」 をつくることを決意。獣医師の先輩・岡田隼人 (山本太郎)、後輩の鳥越豊 (末高斗夢) に協力を仰ぎ、24時間体制の動物救急施設を開業させる。
こうして 「動物救命隊・どうぶつ119」 と命名された光也の動物救急施設はマスコミに紹介され、一挙に知名度が高まる。
そんな中、帰国後に知り合った女子高生・小山成美 (市川由衣) から海に流された犬がいるという連絡が入り、光也は急いで駆けつけ、無事にその犬を救出する。
そして、まもなく犬の飼い主を名乗る夫婦が現れる。飼い主は木下 (本田博太郎) と妻・良枝 (丘みつ子) 。歩くこともままならない老齢の愛犬・クロが突然いなくなり、ずっと捜していたという。
一方、時を同じくして、この数日間、周辺の犬がタマネギ中毒を起こすケースが相次ぐ。何者かが食べさせてはいけないタマネギを犬に与えているかもしれない、そう察した光也はパトロールを開始する。成美も協力し、友人のりえ (高橋亜弓) と犯人捜しに奔走する。
そんな最中、光也は愛犬・ゲンコツにタマネギを食べさせようとした少年の姿を目撃。その少年・栄太 (小清水一輝) を捕まえる。栄太はイタズラでやったことを認め、前日にもクロを木箱に入れて海に流したことを木下夫妻に謝罪する。
実は栄太にはモモという愛犬がいたが、母・智子 (西山繭子) に捨てられたという。栄太はその苛立ちからイタズラに及んだのだった。光也はもしやと思い、栄太たちと動物保護センターを訪ねたところ、処分寸前だったモモを発見。しばらくの間、光也はモモの世話をすることを決める。
その出来事をきっかけに処分される犬の多さを改めて実感した光也は、近所の野良犬や捨てられたペットの世話を始め、施設は身寄りのない動物でいっぱいになる。マスコミからは里親をさがす獣医師として好意的に紹介されるが、一方で 「本来すべき急患の動物への対処がおろそかになる」 と考える岡田との間で軋轢が生じる。すべての動物を救いたいという思いは同じだが、現実的にそれはできない。光也の考えは理想論に過ぎない、それはちょうど父・健吾と同じ考えだった。
すると、そんなある日、施設で事故が起きる。保護された動物を見に来た少女が指を咬まれ、ケガをしてしまったのである。その事故が発覚すると、動物の管理が甘いとして光也に集中砲火を浴びせるマスコミ。光也はこの事態を受け、行政の検査後も 「どうぶつ119」 での動物医療を休止することを決定。光也はふさぎ込み、獣医師の自信を失ってしまう。
そんな中、クロの飼い主・木下が散歩中に林道から滑落する事故が発生。さらに、木下の助けを求めようとするクロも持病の発作から倒れてしまう。そこに良枝と通りかかった成美はクロの異変を目撃。光也に電話で救助を求める。
光也が駆けつけると、クロは突然起き上がり、ある場所をめざしてひたすら走り出す。クロのあとを追う光也たち。行き着いた先にはクロを乗せるための手押しのカートがあり、そこはまさに木下が滑落した現場だった。木下は幸いにも軽傷で事なきを得るが、クロは木下の無事を見届けるとぐったりと倒れてしまう。
と、その時、そこに岡田と鳥越が動物専用の救急車で駆けつける。クロを急いで病院に運び、光也は緊急手術を開始。しかし、懸命な手術もむなしくクロは息を引き取る。光也は木下夫妻にクロを救えなかったことを謝り、深く頭を下げるが、良枝は謝らないでほしいと言う。
「謝ったらクロが悲しみます。謝ったら、この子は自分がいけないことをしたって思ってしまうでしょう」
クロは歩行も困難だったにも関わらず、最後の命の火を燃やして、懸命に主人の居場所を知らせたのだ。
木下夫妻は安らかに眠るクロに声をかける。 「ありがとう、クロに会えて本当に良かった」 と……。
その日の夕方、海辺で一人、自分の動物医療にかける思いは理想に過ぎないのかと自問自答する光也。そんな光也に父・健吾は “間違ってはいない、答えはそれぞれの中にある” と理解を示す。父の言葉に背中を押され、動物医療に向き合う意思を取り戻した光也は 「どうぶつ119」 を再開することを決意する。
| キャスト | 役 |
| 速水もこみち | 仲代光也 |
| 山本太郎 | 岡田隼人 |
| 市川由衣 | 小山成美 |
| 末高斗夢 | 鳥越豊 |
| 西山繭子 | 田口智子 |
| 六角精児 | 高清水肇 |
| 小清水一揮 | 田口栄太 |
| 高橋亜弓 | 棚橋りえ |
| 本田博太郎 | 木下達夫 |
| ケンシロウ | ゲンコツ |
| アラン | クロ |
| モコ | モモ |
| 清水伸 | |
| 山上賢治 | |
| 岩手太郎 | |
| 山野海 | |
| 高松克弥 | |
| 原楠緒子 | |
| 高橋睦美 | |
| 山口理紗 | |
| 田口寛子 | |
| 夏山剛一 | |
| 渡辺勝彦 | |
| 丘みつ子 | 木下良枝 |
| 平泉成 | 仲代健吾 |