タイトル | 麗わしき鬼 |
ふりがな | うるわしきおに |
放送日時 | 月曜日~金曜日 13:30 |
制作 | 東海テレビ、泉放送制作 |
放送局 | フジテレビ系列局 |
初回 / 最終回 | 2007年4月2日 / 2007年6月29日 (全13週・全65話) |
企画 | 鶴啓二郎 |
プロデュース | 服部宣之、小池唯一、小松貴生 |
脚本 | 中島丈博 |
演出 | 皆川智之 (1、4-5、7、10、13)、島崎敏樹 (2-3、6、9、12)、茂山佳則 (8、11) |
音楽 | 久保田邦夫、住谷敦 「麗わしき鬼」 オリジナル・サウンドトラック |
主題歌 | 工藤静香 「雨夜の月に」 |
挿入歌 | SYO-1 「鬼子母神の子守唄」 |
◆麗わしき鬼 第1話 「数奇な運命」 4月2日
◆麗わしき鬼 第2話 「御曹司との恋」 4月3日
◆麗わしき鬼 第3話 「夜明けのキス」 4月4日
◆麗わしき鬼 第4話 「祈祷師の娘」 4月5日
◆麗わしき鬼 第5話 「前妻の嫉妬」 4月6日
◆麗わしき鬼 第6話 「悪夢の事件」 4月9日
◆麗わしき鬼 第7話 「恐ろしい結末」 4月10日
◆麗わしき鬼 第8話 「一人だけの罪」 4月11日
◆麗わしき鬼 第9話 「残酷な現実」 4月12日
◆麗わしき鬼 第10話 「誘惑の罠」 4月13日
◆麗わしき鬼 第11話 「深まる疑惑」 4月16日
◆麗わしき鬼 第12話 「狂った歯車」 4月17日
◆麗わしき鬼 第13話 「悲痛な告白」 4月18日
◆麗わしき鬼 第14話 「親子鑑定」 4月19日
◆麗わしき鬼 第15話 「ママの形見」 4月20日
親友のつもりが実は腹違いの姉妹だった2人の女性の数奇な運命を描く。
昭和47年 (1972年) 。
東京・四谷のバー 「壱岐」 で働く2人のホステスがいた。
幼なじみの富弓 (川上麻衣子) と時子 (大沢逸美) である。富弓は独身だが、時子のほうは結婚しており、赤ん坊の 「悠子」 をおぶって仕事に来ている。
ある日、独身の富弓に、眉川病院の御曹司・英矢 (増沢望) との結婚話が持ち上がる。又とない機会に恵まれた富弓だったが、その矢先のこと、富弓は時子の夫・義正 (菊池隆則) に乱暴され、妊娠してしまう。
時子は夫・義正の許されざる行為に怒りを覚え、富弓と共に義正を殺害。時子は結婚を控えた富弓のために、罪をひとりで被り、警察に自首する。
こうして、刑務所に入った時子と、総合病院の御曹司と結婚した富弓。2人の人生は大きく分かれていくのだが、結婚した富弓のお腹には、乱暴された義正の子供が……。夫となった英矢には真実を話せるはずもない。富弓は生まれた 「洵子」 の出生の秘密を隠し、英矢の子として育てることを決意する。
しかし、英矢が 「無精子症」 ということが明らかになり、英矢の子を富弓が妊娠するはずがないということがわかる。そして真実が明らかになり、富弓は英矢の父・鞆泰 (津嘉山正種) から手切れ金を渡され、家を追い出されてしまう……。
・・・やがて、17歳になった富弓の娘・洵子 (金子さやか) は眉川病院の将来を担う長女として、言わば何不自由なく育てられてきた。一方、殺人の罪を被った時子の娘・悠子 (遠野凪子) は親の愛情を知らずに幼少時代を過ごしてきた。そんな2人の運命的な出会いから、物語の幕は開ける。
◆麗わしき鬼 第16話 「愛しい娘・・・」 4月23日
◆麗わしき鬼 第17話 「禁断の接吻」 4月24日
◆麗わしき鬼 第18話 「再会の涙・・・」 4月25日
◆麗わしき鬼 第19話 「大人の関係」 4月26日
◆麗わしき鬼 第20話 「友情の誓い」 4月27日
◆麗わしき鬼 第21話 「呪われた子」 4月30日
◆麗わしき鬼 第22話 「甘美な友情」 5月1日
◆麗わしき鬼 第23話 「懐かしい匂い」 5月2日
◆麗わしき鬼 第24話 「不憫な娘・・・」 5月3日
◆麗わしき鬼 第25話 「危険な放課後」 5月4日
◆麗わしき鬼 第26話 「英語の課外授業」 5月7日
◆麗わしき鬼 第27話 「歪んだ嫉妬」 5月8日
高校生になった洵子のクラスに悠子が転校生として現れる。
やがて、母親違いの姉妹だと知らずに親交を深めていく2人。
そんな中、洵子は悠子が不良仲間に襲われている場面に遭遇し、間一髪のところで悠子を助け出す。そして、お互いの存在の大きさを知った2人は、その日を境に性別を越えた愛を確かめあう仲となる。
ところが、2人のクラスに星田 (磯崎竜一) という英語教師が赴任してきた日から状況は一変する。洵子は星田の個人レッスンを受けている最中に星田から熱烈なキスと甘い言葉をかけられ、熱に浮かされたように頭の中は彼のことでいっぱいになる。
だが、それを洵子の 「裏切り」 と感じた悠子は強く嫉妬。星田から洵子を取り返そうと、バー 「壱岐」 のホステスとなって星田を誘惑し、屈辱的な思いに耐えながら星田にその身を捧げる。
結局、星田はホステスが悠子とは気付かず、一万円を置いてその場を後にする。
だが、一夜の代償は大きい。翌日、悠子が星田に昨夜の真相を語り、 「教師が生徒を金で買った」 と半裸姿の証拠写真を見せながら罵倒すると、星田は激しく狼狽し、まるで逃げるように学校を辞めていく。
一方、富弓は刑期を終えた時子と共に、焼鳥を中心とした居酒屋 「鬼」 をひっそりと営んでいた。
ある日、母・富弓に会いたいと願う洵子はバー 「壱岐」 のみちる (内浦純一) から富弓の居場所を聞き出し、富弓に会いに行く。そして、長い年月を経て2人は感激の再会を果たす。
一方、悠子は洵子に誘われて入った居酒屋 「鬼」 で時子と対面した時に不思議な直感が働く。時子から感じるのは、記憶の片隅にある母親の温もりだった。かたや、時子は17年前の事件で逮捕されて以来、 「悠子の母親であることを隠して生きていこう」 と心に決めていたが、悠子に親切すぎる態度がかえって悠子に疑いを招く。
◆麗わしき鬼 第28話 「残酷な対面」 5月9日
◆麗わしき鬼 第29話 「謝罪の手紙」 5月10日
◆麗わしき鬼 第30話 「友情の結晶」 5月11日
◆麗わしき鬼 第31話 「外出禁止」 5月14日
◆麗わしき鬼 第32話 「戦慄の事実」 5月15日
そんな中、悠子が歪んだ嫉妬から英語教師・星田に身体を捧げたことに激怒する洵子は、ふとしたことから知ってしまった悠子の重大な秘密を晒してしまう。それは、悠子が時子の娘であり、さらに時子が夫の命を奪った犯罪者だったという衝撃の過去についてだった。
2つの真実を知り、ショックを受ける悠子。だが、洵子は悠子を傷つけたことを悔やみ、悠子に謝りに行く。洵子と悠子は傷つけあったことを互いに謝り、和解する。
その矢先、悠子が星田の子を妊娠してしまったことが発覚する。
「洵子を想った行動の末に妊娠したのなら、お腹の中の子は洵子と私の子供」
そう考える悠子は洵子と共に子供を育てていくことを決める。洵子は大学受験を一年遅らせてまでして育児に備えようとするが、父・英矢は猛反対。
そんなある日、洵子にも知られざる出生の秘密が伝えられることに。父・英矢の再婚相手・啓子 (鮎ゆうき) が周知の事実だと勘違いし、洵子のまえで17年前の事件の真相を話してしまったのである。
母・富弓が事件に関わっていたこと、そして、英矢が実の父親ではなかったこと……。
それは数少ない者だけが知る長年の秘密だった。
ショックを受けた洵子はすべてを知る富弓のもとに駆けつけ、 「真実を話さなければ包丁を自分に突き刺す」 と訴えて真実を聞き出す。
富弓が話す内容は、啓子の言う通りだった。
さらに洵子を愕然とさせたのは、乱暴された末に自分が生まれ、自分が親友と思っていた悠子と 「異母姉妹」 ということだった。
「呪われている姉妹・・・」
洵子は現実を受け入れられず、真実を知らない悠子に冷たく接してしまう。悠子を振り切って歩き出したその矢先、悠子を突然の交通事故が襲う。振り返った洵子の目には倒れ込む悠子の姿が……。
悠子は眉川病院で傷の処置を受けるが、お腹の中の赤ん坊はあきらめざるをえないという。
英矢によって堕胎手術が施され、さらに、この手術がきっかけで悠子は子宮を失い、子供を産めない身体になってしまう。
失意のどん底に落ちる悠子。まもなく悠子は誰にも告げることなく眉川病院を後にし、姿をくらましてしまう。
◆麗わしき鬼 第33話 「消えた姉・・・」 5月16日
◆麗わしき鬼 第34話 「朝食にシェリー」 5月17日
◆麗わしき鬼 第35話 「洵子の恋愛」 5月18日
それから12年後の平成14年 (2002年) 。
29歳の洵子は眉川病院の若き医師として忙しい毎日を過ごしていた。
ある日、洵子は小児科医の水上 (唐橋充) から熱烈なプロポーズを受けたことをきっかけに、水上との結婚を考え始める。だが、父・英矢は2人の結婚に反対の姿勢を取る。
そんなある日、洵子の担当患者・犀一 (松田賢二) の妻が見舞いにやって来る。
なんと、現れたのは洵子もよく知る女性・・・、12年前に行方知れずになった悠子だった。あれから悠子は犀一と結婚し、ネイリストとして活躍していたのだった。その再会を機に、洵子はお互いが姉妹であることを初めて悠子に明かす。そして、悠子はたびたび眉川家を訪れるようになる。
そんな中、重病を患って眉川病院に入院していた時子が逝く。悠子にとって悲しき再会となるが、娘と会えた悦びを感じながら時子は安らかに息を引き取る。
◆麗わしき鬼 第36話 「父の嫉妬」 5月21日
◆麗わしき鬼 第37話 「朝帰りの罰」 5月22日
◆麗わしき鬼 第38話 「運命の再会」 5月23日
◆麗わしき鬼 第39話 「愛しい妹・・・」 5月24日
◆麗わしき鬼 第40話 「魔女のネイル」 5月25日
◆麗わしき鬼 第41話 「駆け落ちの計画」 5月28日
◆麗わしき鬼 第42話 「引き裂かれた恋」 5月29日
◆麗わしき鬼 第43話 「帰らぬ恋人」 5月30日
◆麗わしき鬼 第44話 「妻の秘密」 5月31日
◆麗わしき鬼 第45話 「不気味な患者」 6月1日
◆麗わしき鬼 第46話 「非常識な恋愛」 6月4日
◆麗わしき鬼 第47話 「感性の不一致」 6月5日
◆麗わしき鬼 第48話 「女同士の愛」 6月6日
◆麗わしき鬼 第49話 「鬼と菩薩」 6月7日
それから数日が経ち、ここ最近の眉川家のもっぱらの話題は 「洵子と水上の結婚について」 である。
父・英矢は相変わらず2人の結婚を認めようとしない。しかし、洵子と水上は逢瀬を重ね、駆け落ちしても結婚をしようという構えである。そんな中、悠子は姉の立場から英矢と同じく結婚反対派にまわり、 「洵子がTVデビューする」 などという理由で洵子のスケジュールを管理し、水上と会わせまいとする。
一方、洵子は衝撃の光景を目の当たりにする。洵子が悠子のマンションを訪ねたところ、その一室で悠子がアシスタントの留美 (嘉門洋子) と激しくもつれあっていたのである。留美は魂の次元で悠子と繋がり合いたいという理想のもと、長らく悠子に愛情を注ぎ続けているのである。
そんな中、ついに洵子は水上と駆け落ちすることを決意する。ところが、駆け落ちを阻止しようとする悠子が水上のまえに現れる。
悠子は 「水上が男性と女性を分け隔てなく愛せる」 という秘密を洵子に見せつけることで彼を失望させ、婚約を破棄させようと画策。泥酔した水上をホテルの一室に誘い込み、刺客の雨宮 (加藤隼平) とふたりきりにする。
そして、悠子の策略通りにその時刻に洵子がホテルに向かうと、一心不乱に雨宮と愛しあっている水上の姿が……。
洵子はショックのあまりにホテルを飛び出す。一方、計画が上手くいったことを確信し、不敵な笑みを浮かべる悠子。
ところが、ここで計算外の出来事が起こる。水上が洵子を追いかけてホテルを飛び出したその時、水上が車にはねられ事故死したのである。洵子は思いがけない水上の最期を知り、悲しみに暮れる。
この事態に鬼の悠子も責任を感じずにはいられない。悠子は代償として、みずからも留美との関係を断ち切ることで、洵子と対等になろうとする。
ところが、その行動がまたも恐ろしい事態を引き起こす。留美は悠子が洵子に乗りかえたと思い込み、その2人に復讐を誓ったのである。そんな留美の怨念が通じてか、悠子は恐ろしい悪夢にうなされる。さらに、留美は患者を装って眉川病院にいる洵子を襲撃する。
しかし、そんな留美に翻弄される日々もわずか数日で収束する。富弓が留美の憑物祓いをしたところ、留美が忽然と姿を消してしまったのである。留美の正体が何だったのかわからないまま、この波乱の日々も幕を閉じることになる。
一方、この留美の騒動で、悠子が同性愛者であることが夫・犀一に知られてしまう。さらにその後、悠子が子宮摘出したことを犀一に隠していたことが発覚。
犀一が悠子に愛想を尽かし、密かに意識し始めていた洵子と恋仲になろうとする一件で再び暗雲を招くかに思われたが、悠子なりの考えのもと、愛している犀一と洵子なら自由に会うこと自体は構わないと容認。悠子を中心に不思議なトライアングルが出来上がる。
◆麗わしき鬼 第50話 「トライアングル」 6月8日
◆麗わしき鬼 第51話 「愛の決断」 6月11日
◆麗わしき鬼 第52話 「愛の冒険」 6月12日
◆麗わしき鬼 第53話 「妊娠カレンダー」 6月13日
◆麗わしき鬼 第54話 「裏切りの情事」 6月14日
◆麗わしき鬼 第55話 「言えない真実」 6月15日
◆麗わしき鬼 第56話 「罪の痛み」 6月18日
◆麗わしき鬼 第57話 「復讐の鬼」 6月19日
◆麗わしき鬼 第58話 「裏切りの代償」 6月20日
◆麗わしき鬼 第59話 「泥沼の愛情」 6月21日
◆麗わしき鬼 第60話 「憎しみの果て」 6月22日
しばらくが経ち、平穏な日常を取り戻した洵子のもとに、悠子が代理母出産の相談に訪れる。
悠子は子宮が摘出されており子供を出産することが出来ない。そこで、自分と犀一の子供を洵子に産んでほしいというのである。それが究極の愛と語る悠子だが、洵子は決断が下せない。しかし、犀一の優しさにふれるうちに彼に惹かれ始めていた洵子は、犀一のために代理母になることを決意する。
それを聞き、啓子の連れ子で義弟の産婦人科医・太郎 (山口翔悟) はやるせない気持ちでいっぱいになる。太郎は義姉・洵子に密かに好意を抱いており、その洵子が愛する犀一のために体外受精に臨もうとしているのである。太郎は洵子の決意を聞き、強く否定するわけにもいかず体外受精を容認してしまう。
ところが、1回目の体外受精は着床に失敗する。悠子と相談した結果、再度の体外受精に挑むことを決めた洵子だったが、犀一は思いのほか消極的。生身の洵子と愛し合いたいという。洵子は体外受精に専念しなければならないとわかりつつ、犀一の頼みを拒めず、彼と関係をもってしまう。
そして恐れていたことに、体外受精による子供ではなく、自然妊娠で犀一との子供を身ごもってしまったことがわかる。やがて、2人がホテルに入るところを目撃していた太郎の縁談相手・麗花 (村井美樹) によって、悠子にその妊娠の真相が知られるところとなり、悠子はショックを受ける。そして、2人の裏切りを許すことができず、悠子は復讐の鬼と化す。
半狂乱になった悠子を目の当たりにした犀一は、洵子にしばらく海外に逃亡するようにチケットを手配する。しかし、それを知った悠子からチケットを破られてしまう。
悠子は洵子に包丁を突きつけ、お互いの人生に一緒に幕を下ろそうと心中しようとするが、その争いでバランスを崩した2人は階段から転げ落ちてしまう。すぐに2人は眉川病院に運ばれるが、洵子が妊娠中の子供は助からないことがわかり、堕胎を余儀なくされる。そして、犀一はすっかり愛想を尽かした悠子に離婚届を突きつける。
◆麗わしき鬼 第61話 「思い出の場所」 6月25日
◆麗わしき鬼 第62話 「無償の愛」 6月26日
◆麗わしき鬼 第63話 「衝撃の告知」 6月27日
◆麗わしき鬼 第64話 「残された時間」 6月28日
悠子が犀一と離婚し、姿を消してから数ヶ月後。
悠子は洵子の子供を流産させたことで引け目を感じ、洵子に会わないようにしていた。
そんな中、悠子は犀一と洵子が結婚することを太郎から聞かされる。そして、ショックのあまり、睡眠薬を大量に飲んで自殺を図ろうとする悠子。
すると、その時、偶然にも荷物を取りにマンションにやってきた犀一がベッドでぐったりしている悠子を発見。犀一は悠子と洵子の事情を考慮し、悠子を眉川病院とは別の病院に運び、悠子は一命を取り留める。
数日後、退院した悠子はみちるの口添えもあり、富弓の店で働き始めるようになる。しかし、富弓が軽い脳内出血のために倒れてしまう。そして、このことが洵子と悠子に再会するきっかけを与えることになる。
こうして2人は数ヶ月ぶりに対面。悠子は洵子に流産させたことを詫びると、洵子には幸せになってほしいと犀一との結婚に賛成する姿勢を見せ、洵子は悠子の言葉に涙する。
ところが、その矢先、悠子がスキルス性の胃がんに侵されており、余命4ヶ月だということが発覚する。
悠子のために何かできることはないか、そう考えた洵子は再び代理出産に臨むことを決意する。しかし、想いを寄せる洵子を奪った犀一に対して嫉妬心を抱く太郎が、冷凍保存されていた犀一と悠子の受精卵を処分してしまう。そんな中、洵子は悠子の代理出産に賭ける思いを犀一に伝えるが……。
◆麗わしき鬼 最終話 「永遠の愛の証」 6月29日
犀一は洵子と悠子の絆以上のものを自分には生み出すことができないと悟り、洵子のもとを離れていく。
一方、自分の余命を知った悠子は自暴自棄になり、代理出産をしたいという洵子に冷たく当たってしまう。
そんな中、悠子はみちるから子孫を残すべきだと説得される。幼い頃から信頼を寄せるみちるの説得とあって、悠子は代理出産を前向きに考えるようになる。
しかし、犀一との受精卵は処分されてしまっており、父親の遺伝子のあてがない。すると、悠子が父親の遺伝子はみちるに頼んでみると言い出す。洵子はそのアイデアに驚きを隠せない。だが、みちるが50歳代ながらも、しっかりと生殖器が機能していることが認められ、いよいよ洵子の代理出産の準備が始まる。そして1ヵ月後、洵子は無事に妊娠する。
それから2ヶ月が経ったある日、洵子は悠子のもとを訪れる。
洵子が一緒に生き、愛しあった証をのこしてくれることに幸せを感じ、感涙する悠子。2人の心の中に数々の思い出が去来する。悠子が息を引き取ったのは、その夜のことだった。
・・・あなたに出会えた良かった、あなたを愛せて良かった、あなたと生きて良かった・・・
・・・洵子・・・、あなたに限りない愛を籠めて・・・
それから3年後。公園で少女に語りかけるみちるの姿があった。少女のカバンのラベルには 「ゆうこ」 とある。さらに、カバンには洵子と悠子の絆のシンボルだった 「鬼子母神のお守り」 も下がっており、それは悠子が生まれてくる子供のために病床で作ったものである。
「長い長いお話はもう終わりなのよ。あんたのお母さんとママの愛しあった話はもっと大きくなったら話してあげる。・・・ねえ、ゆうこ。あなたの本当のお母さんは、あなたの中にしっかり生きているんだからね」
みちるがそう優しく語りかけると、そこに買い物袋を提げた女性がゆっくりと歩いてくる。洵子である。ゆうこは 「ママ」 と嬉しそうに彼女のもとへ駆け出す。
そして、洵子とゆうことみちる、3人は手に手を取り合って家路を歩いていく。≪終≫
キャスト | 役 |
金子さやか | 眉川洵子 |
遠野凪子 | 南崎悠子 (那波悠子) |
松田賢二 | 那波犀一 |
内浦純一 | 壱岐みちる・語り |
東山明美 | 眉川房子 |
唐橋充 | 水上雄一 |
鮎ゆうき | 眉川啓子 (城所啓子) |
山下容莉枝 | 東郷那代子 |
山口翔悟 | 眉川太郎 |
清水めぐみ | 壱岐みず絵 |
菊池隆則 | 南崎義正 |
吉満涼太 | 溝口増雄 |
嘉門洋子 | 池沢留美 |
村井美樹 | 磯村麗花 |
加々美瑠菜 | 眉川洵子 (幼少時代) |
伊藤綺夏 | 南崎悠子 (幼少時代) |
千葉裕子 | 南崎フキ |
磯崎竜一 | 星田比羅夫 |
鈴木明日香 | 萌子 |
平田まり | 黛 |
栗山かほり | 美里 |
のり | ケン |
市原清彦 | |
七枝実 | |
一柳みる | 一柳駒子 |
泉晶子 | |
宇納佑 | |
堀越大史 | 香山武郎 |
樋渡真司 | |
吉本選江 | |
美斉津明子 | 鈴木徳子 |
田島穂奈美 | 高見奈々子 |
雨音めぐみ | |
橘舞子 | |
佐藤裕 | |
上杉二美 | |
森恵子 | 豊美 |
澤山薫 | 美佳 |
遠藤公太朗 | |
三浦圭祐 | |
中野友嗣 | |
佐久間麻由 | |
桜川博子 | |
今吉祥子 | |
きゅうたろう | |
牧村泉太郎 | |
松田真知子 | |
岩田丸 | |
渥実れい子 | |
葵うらら | |
星野健司 | |
加藤隼平 | 雨宮 |
針原滋 | |
杵鞭麻衣 | |
勝光徳 | |
上坂都子 | |
藤代美千代 | |
今泉あまね | |
小杉幸彦 | |
はやしだみき | 岡崎麗子 |
中脇樹人 | |
山田洋 | |
たんぽぽおさむ | |
芝崎昇 | |
諏訪部仁 | |
神崎舞子 | |
生方ななえ | |
志甫真弓子 | |
中村恭子 | |
庄司正樹 | |
星彩佳 | |
小林二三男 | |
石橋あゆみ | |
鯉沼トキ | |
松坂早苗 | |
美奈 | |
菊地裕子 | |
ショーン・マイケル | マック |
関口美保子 | |
菊川浩二 | |
上野太 | |
山崎薫 | |
阪口拓也 | |
仲村辰朗 | |
松下浩 | |
本城憲 | |
土田卓 | |
鎌田秀勝 | |
荒井健太郎 | |
候偉 | |
石井萌々果 | |
田中輝 | |
花田奈美 | |
今井喜美子 | |
野貴葵 | |
SYO-1 | |
津嘉山正種 | 眉川鞆泰 |
増沢望 | 眉川英矢 |
大沢逸美 | 中村時子 (南崎時子) |
川上麻衣子 | 東野富弓 (眉川富弓) |