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NCC 長崎文化放送

長崎文化放送株式会社(Nagasaki Culture Telecasting Corporation)は、長崎県を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者であり、略称はNCCです。ロゴ表記などでは小文字のnccが使用されています。コールサインはJOXI-DTVであり、ANN系列のフルネット局として機能しています。
NCCは長崎県の民放テレビ局として、長崎放送 (NBC)・テレビ長崎 (KTN) に次いで3局目となります。本社社屋は長崎市中心部ではなく、北部の浦上川近くの浦上駅前に位置しています。この立地は他の在崎の放送局とは異なり、周囲には長崎ブリックホールや長崎新聞本社があります。長崎新聞と朝日新聞が株主に含まれ、両方から社員の出向を受ける全国でも希少な放送局です。ANN系列で平成に開局した局でありながら、「県名(地域名)+朝日放送(または朝日テレビ)」という命名パターンを採用していません。九州のテレビ朝日系のフルネット局としては4番目の開局となりました。

新聞のテレビ欄での表記は各紙で異なります。産経新聞九州・山口特別版は「長崎文化」、長崎新聞は「NCC」、佐賀新聞、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞は「NCC長崎文化」、西日本新聞・西日本スポーツは「NCC長崎文化放送」、日本経済新聞は「長崎文化NCC」と記載しています。
2009年3月24日までは地上アナログ放送でのアナログロゴや地上デジタル放送でのウォーターマークの常時表示は実施していませんでしたが、翌日の3月25日からはこれらを常時表示するようになりました。キャッチコピーは「ビバ!ncc」であり、マスコットキャラクターはもりの木ごろう・まめた親子とペットのPちゃんです。
主な受賞歴には、1998年に『キャンペーン「島原半島ツーデーマーチ」~普賢岳との共生めざし~』が日本民間放送連盟賞放送活動部門テレビ放送活動優秀賞を受賞したことが挙げられます。また、2019年には『軽傷ではない~奪われた夢 希望の帆~』が日本民間放送連盟賞番組部門テレビ報道番組優秀賞を受賞し、同局にとって初めての番組部門での受賞となりました。さらに、2023年の年間視聴率では開局以来初めて全日とプライムタイムで首位を獲得しました。
本社は長崎県長崎市茂里町に位置し、佐世保支社、福岡支社、東京支社、大阪支社と全国に支社を展開しています。沿革としては、1986年1月17日に長崎地区第3局の周波数割り当てが行われ、1988年に予備免許申請と交付が行われた後、1988年12月27日に会社が設立されました。1990年4月1日に長崎県で3番目の民放テレビ局として開局し、オープニングBGMとしてJamie Kaleth氏作曲の「GOLDEN CHALLENGE」が採用されました。
2005年には地上デジタル放送対応の主調整室設備(マスター)が更新され、2006年には地上デジタル放送が開始されました。2009年には地上アナログ放送および地上デジタル放送でのウォーターマークの常時表示が開始され、同年4月には開局20周年記念イベントが行われました。2010年には地上デジタル放送のウォーターマークのデザイン・表示位置が変更され、2011年には地上アナログ放送が終了しました。2016年には放送中断などのトラブルが発生しましたが、これは本社の電源工事中に誤ってブレーカーを落としたことが原因でした。2020年には主調整室設備(マスター)が再び更新されました。
NCCは、1990年4月1日にテレビ朝日系列局として開局し、長崎県内においては初のフルネット局となりました。九州地区のテレビ朝日系フルネット局では、九州朝日放送、鹿児島放送、熊本朝日放送に次いで4番目の開局です。開局前のテレビ朝日のネット番組の多くは長崎放送で放送されていましたが、NBCはJNN系列であるため正式なクロスネットではありませんでした。ニュース番組は新規ネット開始されましたが、民間放送教育協会制作分は引き継がれませんでした。
自社制作番組としては、「nccニュース」「もり☆スタ」「NCCスーパーJチャンネル長崎」「スポ魂★ながさき」「WAVE nagasaki」「ちょこハピ」「ひるドキ!」「トコトンHappy」「シネマナビゲーション」「トコトンHappyサタデー」「スポ魂★ながさきMini」「みなちゅーステーション シーズン2」が放送されています。

アナウンサー・気象予報士