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RKC 高知放送

株式会社高知放送(Kochi Broadcasting Co., Ltd.)は、高知県を放送対象地域とする中波放送(AM放送)とテレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者です。通称「RKC」(Radio Kochi Company)として知られ、ホームページや公式文書では「RKC高知放送」と表記されています。会社は1953年にラジオ局として設立され、当初は「ラジオ高知」という名称で営業を開始しました。1959年にはテレビ放送も開始し、ラジオはJRN系列とNRN系列のクロスネット局、テレビは日本テレビ系(NNN・NNS系列)に属しています。テレビ局の呼出符号はJOZR-DTVであり、ラジオ局の呼出符号はJOZRです。

高知放送の系列新聞は高知新聞であり、新聞社との関係は非常に深く、社屋も共同で使用しています。高知新聞グループは高知放送の39.09%を所有しており、実質的な親会社となっています。日本テレビホールディングスが第2位株主として名を連ねていますが、読売新聞グループとの関係は比較的薄いです。マスコットキャラクターとして「R(ロボット)・ケイシー」が親しまれています。
社屋に関しては、1966年に運用が開始された建物が56年以上の使用を経て老朽化し、放送設備の更新が必要となったため、新社屋の建設が決定されました。新社屋は高知新聞放送会館の東隣に建設され、地上9階建ての規模を持ち、設計・施工は竹中工務店四国支店が担当しました。2020年5月に着工し、2021年10月に竣工、2022年3月28日から運用を開始しました。
本社は高知市本町三丁目2番8号に所在し、郵便番号は780-8550です。また、国道32号を挟んで向かい合う高知市本町三丁目3番39号には別館(通称:高知放送南館またはRKC南館)があり、本社機能の一部が配置されています。この一角にはNHK高知放送局も存在しています。
歴史的な経緯として、1953年2月18日に株式会社ラジオ高知が設立され、9月1日に全国20番目のラジオ局として開局しました。1955年には国内民間放送として初めての停波ストライキを実施し、1957年にはテレビ放送の競願に関して一本化の要請を受けました。1958年3月17日にはテレビ放送の予備免許が交付され、1959年4月1日に五台山送信所からテレビ放送を開始しました。その後、1962年には商号を「株式会社高知放送」に変更し、1966年には現在の高知市本町三丁目2番15号に高知新聞放送会館が落成しました。1967年にはテレビのカラー放送を開始し、1992年にはテレビの音声多重放送も開始しました。2006年には地上デジタル放送の試験電波の送信を開始し、2007年には自社制作のレギュラー番組をHD化しました。2011年にはテレビ放送のアナログ放送が終了し、2015年にはラジオ放送のインターネット配信を開始しました。2020年にはFM補完中継局の本放送を開始し、2022年には新社屋からの放送を開始しました。
自社制作番組には、平日午前中には「モーニングシャワー」や「RKCホームアワー」、「ダイナミック900 あさのワイド」などがあり、午後には「3時のパートナー」や「ダイナミック900 ごごのワイドPart I」、「ハートもホットに生き生きワイド」などが放送されています。平日夜には「むつみのバロックナイト」や「RKCニュースファイナル」、深夜には「真夜中のデイト」が放送されており、金曜日には「GOGOラジオ ハイ、琢己です!」などが放送されています。土曜日には「走れ土曜日」や「ウィークエンドワイド」、「サタデーピクニック」などが放送され、日曜日には「ネットワークサンデー」や「図書館アワー」、「リラックスサンデー」が放送されています。その他、特別番組や時期限定の放送も多く、地域に密着した様々な番組を展開しています。

アナウンサー・気象予報士