RKB 毎日放送

RKBは、夜間の緊急事態に備えて、局内に宿直勤務制度を導入し、局アナウンサーや制作、技術、報道部門のスタッフが交代で宿直勤務を行っています。この制度は、放送の安全性を確保するための重要な取り組みです。
テレビのニュース番組については、開局当初から1975年3月30日までは『RKB毎日ニュース JNN』という名称が使用されていましたが、以降は『JNNニュース』に変更されました。夕方のローカルニュース番組には、『RKBニュースワイド』や『今日感NEWS』、『今日感 THE NEWS』などがありましたが、2021年現在、平日のローカルニュース番組は特定の名称がなく、週末の昼間には『RKBヘッドラインニュース』が放送されています。ラジオのニュース番組も同様に進化しており、現在は毎正時のニュースが『RKBラジオニュース』、毎時50分のニュースが『RKB50ニュース』という名称で放送されています。
過去には、韓国の独立系放送局であった京仁放送と姉妹提携関係を結んでいたものの、同局が2005年に廃局となったため、提携関係も終了しました。2010年以降は、Jリーグ・ギラヴァンツ北九州リーグ公式戦の公式試合映像の制作を行い、スカパー!Jリーグ中継の番組制作も受託しています。実況には原則としてRKBのスポーツ担当アナウンサーが派遣されています。
2021年10月の改編以降、RKBのテレビでは平日の午前4時30分から午後7時まで、15時間半連続で生放送番組が放送されるなど、その放送枠は充実しています。以前は午前10時台にドラマの再放送や通販番組が多く、平日の午前11時から午後7時まで生放送番組が連続していましたが、2020年からは火・木曜も同様の放送スタイルとなっています。このような連続放送は、他のJNN系列の放送局やNNN系列の一部地方局でも見られます。
西日本新聞社とは1958年のテレビ開局以降親密な関係にあり、また2016年4月1日には、全国の民放で7番目となる認定放送持株会社に移行しました。これにより、旧法人のRKB毎日放送株式会社は「株式会社RKB毎日ホールディングス」に商号変更し、経営管理や不動産事業を除く放送・文化事業などは新法人の「RKB毎日放送株式会社」が承継しました。この変革により、地方局としてはCBCに次いで2番目の放送持株会社となり、分社独立化や社内カンパニーの創設は行っていないものの、放送部門の効率化が図られました。
RKB毎日放送の本社および演奏所は福岡市早良区百道浜に位置し、東京支社、大阪支社、北九州支社も運営しています。福岡証券取引所に単独上場しており、銘柄コードは9407で、中四国以西で唯一の上場局です。
RKB毎日放送の歴史は1950年代に始まり、1950年に毎日新聞の西部本社版が「ラジオ九州発足」の記事を公表し、1951年にはラジオ九州が設立されました。1958年にはテレビ放送を開始し、1961年には「RKBカークイズ」の放送がスタートしました。1963年にはTBSがRKBテレビの月平均90時間の放送を買い取る業務協定を締結し、1965年にはJRNが発足しました。さらに、1970年代から1980年代にかけて様々な技術革新やネットワークの発展があり、1995年にはユニバーシアードの公式テレビ局としても活動しました。2000年代にはデジタル放送の開始やロゴの変更が行われ、2011年には地上アナログ放送を終了しました。
このように、RKB毎日放送は長い歴史の中で様々な変革を経て、現在も福岡を中心に広く放送活動を展開しています。その地元密着型の放送内容と最新技術を駆使した番組制作は、多くの視聴者に支持されています。