EX テレビ朝日

テレビ朝日の沿革は、1957年に東映、日本短波放送、日本経済新聞社、旺文社などが中心となって株式会社日本教育テレビ（NET）を設立したことから始まります。当初は教育番組専門局としてスタートしましたが、教育番組の販売が伸び悩んだため、総合放送局への転換を図りました。1964年には日本初のワイドショー『モーニングショー』を開始し、事実上の総合放送局としての地位を確立しました。その後、1977年に社名を全国朝日放送株式会社（略称：テレビ朝日）に変更し、総合放送局としての新たなスタートを切りました。
1996年にはANN全国ネットワークの完成を宣言し、視聴率の向上を目指した改革を推進しました。2003年には六本木ヒルズに本社を移転し、企業ロゴを刷新しました。この移転を「第3の開局」と位置付け、視聴率の向上を図るための大規模な社内改革を実施しました。2005年には年間視聴率のプライムタイムで初めて2位となり、2012年には全日、ゴールデンタイム、プライムタイム、プライム2の四冠王を獲得しました。さらに、2012年度にはプライムタイムとプライム2で首位を獲得し、初の視聴率2冠を達成しました。
テレビ朝日のネットワークはANN（All-nippon News Network）のキー局として、地方局と密接に連携しています。特に、山梨県、富山県、鳥取県、島根県東部・隠岐などの地方の報道取材を担当しています。さらに、徳島県、高知県、佐賀県などの取材エリアもカバーし、全国的なニュースネットワークを構築しています。
ロゴについては、2003年の本社移転時にイギリスのデザイナー集団「TOMATO」とテレビ朝日の社内デザイナーが制作した新ロゴが導入されました。テレビ朝日の地上デジタル放送では、常時高音質のステレオ音声信号で送出しており、他局との違いを打ち出しています。さらに、地デジの普及促進やデジタル放送の周知を目的とした様々な番組やイベントを展開してきました。
テレビ朝日は、視聴者に対して高品質な放送を提供するだけでなく、企業としても革新を続け、視聴率の向上や視聴者との密接な関係を築いています。視聴者のニーズに応えつつ、常に新しい挑戦を続けるテレビ朝日は、日本のテレビ放送業界において重要な役割を果たし続けています。