タイトル | 「バッテリー」 |
配給 | 東宝 |
製作 | (c) 2007 「バッテリー」製作委員会(角川ヘラルド映画、TBS、東宝) |
公開月 | 2007年3月 |
製作 | 黒井和男 |
企画 | 信国一朗、島谷能成 |
プロデュース | 総合:井上文雄、濱名一哉 / 岡田和則、岡田有正 |
監督 | 滝田洋二郎 |
原作 | あさのあつこ「バッテリー」 |
脚本 | 森下直 |
音楽 | 吉俣良 |
主題歌 | 熊木杏里「春の風」 |
◆ バッテリー 全体のあらすじ
12歳の天才ピッチャー・原田巧(林遣都)は引越した岡山県新田市で地元のキャッチャー・永倉豪(山田健太)と出会う。お互いの力を認め合う2人はバッテリーを組むことを約束し、中学校の野球部に入部するが、部内のリンチ問題がキッカケで野球部は活動停止に追い込まれてしまう……。
家族愛と少年たちの友情を描いたあさのあつこさんの青春小説「バッテリー」の映画化。
著者のあさのさん自身も映画に出演していることが話題になっています。出演シーンは上映58分過ぎ、沢口(米谷真一)が戸村(萩原聖人)を呼びに向かった職員室で、「戸村先生?……ちょっと待ってなさい」と対応する女性教師役。
◆ バッテリー あらすじ Part.1
⇒天才ピッチャー・原田巧は引越先でキャッチャー・永倉豪と出会う。
12歳の原田巧(林遣都)はピッチャーとして天性の才能を持つ野球少年。
巧は中学校入学を控える3月、父の転勤のために引越すことになり、母方の実家がある岡山県新田市に向かう車中にいた。
巧の一家は4人家族。「巧、原田家の新生活が始まる町だぞ」と新田市の町並みを眺めながら声をかけるのは巧の父・広(岸谷五朗)。そして、隣で病弱な次男・青波(鎗田晟裕)の様子をいつも気にかけているのは母・真紀子(天海祐希)である。
母方の実家に到着早々、野球経験のある祖父・洋三(菅原文太)から新田神社へのランニングを薦められた巧は、そこで永倉豪(山田健太)という少年に出会う。豪は地元の少年野球チーム「新田スターズ」のキャッチャーをしており、少年野球・中国大会で巧のピッチングを見て以来、巧のファンになったという。
巧は「一度、球を受けさせてもらえんか」という豪の頼みに応え、材木工場の空き地で豪とキャッチボールをすることに。最初は巧のストレートを捕球できず、ボールのスピードに感動しきりの豪だったが、すぐに感覚をつかむと巧の剛速球を見事にキャッチしてしまう。
「お前、合格」と初めて豪に微笑む巧。こうして、2人はバッテリーを組むことを約束する。
◆ バッテリー あらすじ Part.2
⇒巧の弟・青波が家に帰らなくなってしまう……
巧(林遣都)のピッチングに興奮した青波(鎗田晟裕)が発熱し、寝込んでしまう。
母・真紀子(天海祐希)は「野球を見せつけないで」と以前から何度も注意しているにも関わらず、巧が従ってくれないことに立腹。引越初日の夕食は険悪なムードになり、真紀子の野球嫌いはさらに深まる。
翌日、巧は豪(山田健太)の紹介で新田スターズのメンバーと出会う。そして、挨拶代わりに彼らと対決することになり、巧は見事に全バッターを打ち取る。
一方、永倉病院の跡取りとして期待されている豪は、学業優先のために「野球は小学校まで」と母・節子(濱田マリ)に決めつけられ、悩んでいた。そんな豪の悩みを知った巧は、豪に野球を続けさせるように節子に訴え、心変わりを促す。
そんな中、青波が野球を楽しんだ証の「記念ボール」を探しに行ったきり家に帰らなくなる。まもなくして青波を無事に見つけるが、巧は動揺し……。
◆ バッテリー あらすじ Part.3
⇒巧は野球部で集団リンチされる。そしてチームメイトの沢口にも危機が……
新田東中学校に入学した巧(林遣都)は、持ち物検査のやり方に抗議していた風紀委員・矢島繭(蓮佛美沙子)をかばい、そんな巧に繭は好感を持つ。
そして、巧は豪(山田健太)とともに野球部に入部。しかし、頭髪の長さをめぐって顧問の戸村真(萩原聖人)と衝突してしまう。巧は戸村に実力勝負を申し出て、戸村をショートフライに打ち取り、早くもレギュラーとして認められる。
巧の実力が本物だと察した戸村は、恩師である巧の祖父・洋三(菅原文太)のもとを訪ねる。実は洋三は甲子園の常連監督として実績があり、高校生時代の戸村を指導したことがあったのだ。戸村は巧の自己中心的な性格について洋三に相談するが……。
そんな中、巧は用具室で何者かに集団リンチされる。そして、同学年の野球部員・沢口(米谷真一)の証言から3年生の野球部員・展西(木林宏朗俊)たちの仕業だとわかる。展西は内申書の点数稼ぎのためにやりたくもない野球をし、せっかく得たレギュラーを奪われたことを恨んで巧を襲ったのだ。
その矢先、沢口が展西たちに連れて行かれてしまい、危機を察した巧と戸村たちは用具室へ急ぐ。そこで巧は沢口に暴行を加えようとしている展西の姿を目撃する。
◆ バッテリー あらすじ Part.4
⇒リンチ問題の発覚で野球部は活動停止に。監督は3年生のために強豪中学との引退試合を提案する。
リンチ問題が発覚したことによって野球部は活動停止に追い込まれ、夏の大会に出場できなくなる。
問題を引き起こした展西(木林宏朗俊)たちは退部となるが、気がかりなのは一生懸命に練習に励んできたそのほかの3年生部員たち。顧問の戸村(萩原聖人)はそんな彼らのために引退試合のアイデアを出す。なんと、怪物スラッガー・門脇秀吾(渡辺大)を擁する昨年の全国準優勝校「横手二中」を3年生の引退試合の対戦相手にしようという。
「たかだか1年生の巧が3年生の門脇を見事に三振にすれば、門脇はリベンジのために試合を挑んでくるに違いない」と戸村は計算。門脇に話をつけ、巧(林遣都)は門脇との対決に挑む。そして、巧は最高のピッチングで門脇を三球三振に抑え、戸村の計算通り、門脇はリベンジを要求。こうして横手二中との試合が決定する。
ところが、門脇との対決がきっかけで巧と豪(山田健太)のバッテリーに溝が生じる。キャッチャー・豪が巧の投げた渾身の一球を後逸させたことが、巧の「キャッチャーを信じる心」に迷いを生じさせたのだ。
そして、横手二中との試合当日を迎える。上位打線のバッターを次々と打ち取り、一見すると好調な立ち上がりのような巧のピッチング。しかし、豪は巧のボールに違和感を覚え始める。
続いて、横手二中の打順は四番バッター・門脇。先日対戦した怪物スラッガーである。巧はそんな門脇に剛速球を投げるが、キャッチャー・豪がポロポロと捕球に失敗。巧はそんな豪に苛立つ。それは巧自身が気の迷いからコントロールを失ったせいでもあった。
すると、突如、横手二中のベンチから「振り逃げコール」が起こる。野球のルールでは、三振してもキャッチャーが球を逸らせば振り逃げが認められ、バッターは出塁することができるのだ。
巧はそんな振り逃げコールに精神的に追い詰められていく。そして、「今度こそキャッチしてみせる」という豪の言葉を信じられない巧。カウントは2ストライク。
その時、巧は全力投球ではない一球「手抜きのボール」を投げてしまう。そんな球が門脇に通用するはずもなく、ボールはピンポン球のようにレフトの柵の向こうへ。巧は門脇にホームランを浴びる。
巧が手加減したことに憤慨した豪はマウンドへ。「手抜きのボールはキャッチャーへの裏切りじゃ!」と豪。2人はマウンド上で小競り合いを起こす。そして、巧は大乱調。横手二中の打線に捕まってしまう。
すると、その時、練習試合のことを聞かされていなかった横手二中の阿藤監督(塩見三省)が試合に怒鳴り込んでくる。選手同士の間で勝手に試合を組ませたことを詫びる戸村。阿藤監督の登場によって試合は一旦中止となり、巧は門脇と後日の再試合を約束する。
◆ バッテリー あらすじ Part.5
⇒巧と豪の関係に亀裂が生じ、バッテリーを解消、2人の友情を気にかけるチームメイトたちは……
「手抜きのボール」に怒る豪(山田健太)は巧(林遣都)を殴り、バッテリーの解消を言い放つ。
チームメイトの沢口(米谷真一)と東谷(太賀)はそんな2人を気にかけ、わだかまりを解く機会をつくろうと奔走する。2人の仲直りを願うのは巧の弟・青波(鎗田晟裕)も同じである。やがてそれぞれの気持ちが巧と豪の心を動かし、2人は再び野球をともにする。
そして、巧は豪に初めて本音を語りだす。巧がキャッチャー・豪の捕球失敗に対して過敏に反応していたことには理由があった。小学生時代、「ホワイトタイガース」のピッチャーとして出場した少年野球・中国大会の決勝戦。巧は自分の全力投球をキャッチャーが後逸したことによって、サヨナラ負けを喫したのだった。巧はその時の恐怖心がよみがえり、豪が後逸することを恐れて「手抜きのボール」を投げてしまったのである。
豪はそんな巧の気持ちに理解を示し、自分を信じて投げてくれと巧に話す。それに応え、巧は豪を信じて全力投球することを約束。こうして、巧と豪のバッテリーは復活する。
◆ バッテリー あらすじ Part.6
⇒3年生の引退試合の前日、巧の弟・青波が病院に運ばれる……
横手二中との再試合の前日、青波(鎗田晟裕)が体調を崩して病院に運ばれる。
巧(林遣都)は急いで病室に駆けつけるが、母・真紀子(天海祐希)から病室を出て行くように告げられる。真紀子は病弱な青波をたびたび野球に連れ出す無頓着な巧に苛立っていたのだった。しかし、真紀子は感情に任せて巧にきつく言ってしまったことを後悔する。すると、父・広(岸谷五朗)は父親として、また、新たに野球をはじめた者としての視点から、巧は弟のためを想って野球を続けているかもしれないと、巧がどんな気持ちで青波に野球を見せているかを語る。
そして翌日、いよいよ横手二中との再試合が始まった。だが巧はマウンドには居ない。その時、巧は青波の病室にいた。巧が野球をする姿が生きる支えになっていると話す青波。巧は青波の想いを受け止め、球場に急ぐ。
一方、球場では控えのピッチャー・高槻(楠知樹)がマウンドに立つも、やはり横手二中は一筋縄ではいかず、大量失点のピンチを迎えていた。しかも、続くバッターは怪物スラッガー・門脇(渡辺大)。
そこへ、巧がついに姿を現す。巧の登場を笑顔で迎えるキャッチャー・豪(山田健太)。マウンドを継いだ巧は全力投球で豪のミットにボールを投げ込む。その光景にチームメイトたちは思わず息を呑んだ。迷いを振り切った巧のストレートの威力は先日の試合とは段違いである。
すると、その時、野球観戦にはめったに来ない母・真紀子が巧の応援のために駆けつける。母の心からの声援に胸が熱くなる巧。そして、「巧、ど真ん中じゃ!こい!」と声をかける女房役のキャッチャー・豪。
家族やチームメイトたち、様々な想いを抱え込んで一球入魂、巧はストレートを投げ込む。≪完≫
0:00:00 01. 挨拶がわり
0:08:11 02. 合格
0:18:50 03. メンバー紹介
0:25:52 04. 肩にさわるな
0:33:35 05. 野球は遊びじゃない
0:38:48 06. 監督命令
0:43:11 07. 力をかして
0:47:42 08. 孤独の証し
0:51:53 09. 卑怯者
1:04:12 10. みんなの野球
1:12:44 11. 命がけで捕る
1:26:29 12. バッテリーは解散
1:33:23 13. 本音が言えた
1:40:35 14. 祈り
1:45:46 15. ど真ん中へ
1:54:51 16. エンディング
1:59:16 終了
キャスト | 役 |
林遣都 | 原田巧 |
山田健太 | 永倉豪 |
鎗田晟裕 | 原田青波 |
蓮佛美沙子 | 矢島繭 |
天海祐希 | 原田真紀子 |
岸谷五朗 | 原田広 |
萩原聖人 | 戸村真 |
上原美佐 | 小野薫子 |
濱田マリ | 永倉節子 |
米谷真一 | 沢口文人 |
太賀 | 東谷啓太 |
渡辺大 | 門脇秀吾 |
関泰章 | 瑞垣俊二 |
矢崎広 | 海音寺 |
木林宏朗俊 | 展西 |
結城洋平 | 緑川 |
安田大輝 | 奥平 |
楠知樹 | 高槻 |
五十嵐真人 | 良太 |
酒井一世 | 真晴 |
後藤聡 | 幼少時代の巧 |
戸村美智子 | 井岡聖名子 |
宮山大生 | |
西岡佑希子 | |
足立悠美加 | |
永井廉 | |
礎志帆 | |
辻本彩 | |
浅野健一郎 | |
浅野大輔 | |
嶋尾康史 | 稲村 |
あさのあつこ | 浅野先生 |
山田辰夫 | 草薙先生 |
塩見三省 | 阿藤監督 |
岸部一徳 | 校長先生 |
菅原文太 | 井岡洋三 |
≪出演者協力≫
岡山市立吉備中学校野球部、建部町立建部中学校野球部
吉備中央町立竹荘中学校野球部、津山市立津山東中学校野球部
津山市立勝北中学校野球部、津山市立加茂中学校野球部
美作市立英田中学校野球部、美作市立美作中学校野球部
美作市立作東中学校野球部、勝央町立勝央中学校野球部
奈義町立奈義中学校野球部、岩崎嘉人、金藤薫、福島綱紀
神代スポーツ少年野球団、万歳スポーツ少年団、新郷パワーズ、球友クラブ
岡山県のみなさん