
| タイトル | 横道世之介 |
| ふりがな | よこみちよのすけ |
| 公開 | 2013年 |
| 配給 | ショウゲート |
| 制作 | 日活 |
| 制作協力 | キリシマ1945 |
| 製作 | 「横道世之介」製作委員会 |
| 監督 | 沖田修一 |
| 脚本 | 前田司郎、沖田修一 |
| 原作 | 吉田修一「横道世之介」 |
| 音楽 | |
| 主題歌 |
原作は吉田修一の同名小説「横道世之介(よこみちよのすけ)」(2009年・毎日新聞社)。第23回・柴田錬三郎賞受賞、2010年・本屋大賞第3位。
大学一年生・横道世之介の一年間を中心に描いたストーリー。
描かれる時代は1987年頃とその20年後。過去と現在を織りまぜて進行される。
横道世之介(高良健吾)は長崎県生まれの18歳、性格はどこかぼーっとしていて、少し図々しくて、人の頼みは断れないお人好し。
春、世之介は東京の私立大学に通うために上京し、東久留米市に借りたアパートでは初めての一人暮らしを経験することになった。
すぐに大学生活にも溶け込めた。友人もできた。友人は入学式で隣に座った倉持一平、クラスメイトの阿久津唯、ともにサンバ同好会のサークル仲間でもある。
アパートにも知り合いができた。美人で親切なヨガのインストラクター・小暮京子、同郷の出身である正樹、フォトグラファーの室田恵介など。
世之介の生活といえば、東久留米市のアパートから都心の大学に通い、サークル活動をしたり、アルバイト情報も気になったり・・・。ありふれた普通の大学生の日常がそこにあった。
恋もした。片瀬千春という美しい女性。世之介の片思い。しかし、片瀬千春には娼婦という噂があったりで、世之介の心は揺れる。
さまざまな人たちと巡り会ったけれど、与謝野祥子(吉高由里子)の存在は世之介にとって大きなインパクトだった。
自動車教習所で知り合った祥子は、社長令嬢のお金持ち。いわゆる住む世界が違うという関係性だったが、あれよあれよと思いもよらない仲になっていく。
そして、過去からふいにクローズアップされる20年後の未来(現在)、世之介と何らかのつながりがあった人々はふと、世之介を思い出す瞬間に出会うのだった・・・。
作者の吉田修一にとっては、映画化され、大ヒットした「悪人」に続く毎日新聞の連載小説。
なお、毎日新聞のインタビュー記事では作者は「会話はユーモラスになるように努力した」「しばらく人間の嫌な部分を書いていたが、飽きてしまい、意識的にごく普通の日常と人の良いところだけを描いた」と答えている。その通り、主人公・横道世之介を始めとして登場人物には悪い人物はいない。世之介はなんだか憎めない性格で、あたたかい雰囲気をつくってくれるタイプ。明確に言葉にはしなくても、みんなに好かれているだろうというイメージが容易に想像できる。
過去を描きながら、世之介とつながりがあった人々の未来が幾度か挿入される手法は特徴的。ほのぼのとしたエピソードも、登場人物の未来を知ることでピリッとした緊張感を持つ。映画化した際に過去と現在の描き分けがどのようにされるか興味深い。
撮影は2012年3月下旬~5月上旬。ロケ地は東京都、長崎県ほか。東京での撮影に参加できるエキストラを公式サイトで募集している。
| キャスト | 役 |
| 高良健吾 | 横道世之介 |
| 吉高由里子 | 与謝野祥子 |
| 片瀬千春 | |
| 倉持一平 | |
| 阿久津唯 | |
| 世之介の父 | |
| 世之介の母 | |
| 加藤 | |
| 大崎さくら | |
| 小沢 | |
| ジロー | |
| 石田健次 | |
| 清寺由紀江 | |
| 小暮京子 | |
| 室田恵介 | |
| 正樹 | |
| キムくん | |
| 稲爺 | |
| 愛 | |
| 相田美羽 | |
| あかり | |
| 安住さん | |
| 井内芳子 | |
| 加藤の同棲相手 | |
| 川上清志 | |
| 祥子の兄 | |
| シルヴィ | |
| 祖母 | |
| 戸井睦美 | |
| 智世 |