プラチナデータ あらすじ(ネタバレあり)
原作は東野圭吾の同名小説「プラチナデータ」(2010年)。
あらすじを一言で表すと、「犯罪捜査のために全国民DNAデータ化が進んだ近未来の日本で、殺人事件の容疑者となったDNA解析員と、逃亡する彼を追う刑事の物語」である。
原作は「サイエンスミステリー」とされているが、全容を知った後だと異なる印象を受ける。
主人公が容疑者になって刑事から追われるという内容だが、「真犯人は誰か」といったミステリの要素よりも、主人公の心の闇や、DNAが管理された近未来の日本について考えさせられる描写が多い。
まず、物語の重要なキーワードは「DNA」である。
現代の犯罪捜査でもDNA鑑定は容疑者の特定に利用されており、事件解決の決定打になるケースが多い。これは、ある1人の人物と同じDNAを持つ人間は「4兆7000億人に1人」とされており、地球上の人口が約70億人ということを考えれば、「同じDNAを持つ人間は存在しない」とほぼ断定できる信用性を持っているためである。
物語の舞台は2017年、警察庁特殊解析研究所の主任解析員・神楽龍平(二宮和也)は、全国民のDNA情報を解析し、遺留物から容疑者のDNAをたやすく特定することができる革新的なDNA捜査に尽力していた。
容疑者の髪の毛が一本でもあれば、その人物を特定できる・・・、その捜査方法は警視庁の一部の人間だけが知るトップシークレットであり、そんなDNA捜査に絶対の自信を持っていた神楽だが、ある事件をきっかけにその自信が揺らぎ始める。
事件現場の遺留物をDNA解析したところ、「NOT FOUND(誰にも該当しない)」という解析結果を示したのである。
そういったケースが頻発し始めた頃、神楽の友人であり、そのDNA解析システムの生みの親である女性数学者・早樹と兄・耕作が何者かに殺される。
そして事態はさらに急転。神楽が現場に残された毛髪をDNA解析したところ、「99.99パーセントの確率で、神楽龍平のDNAと一致する」という解析結果を表す。
愕然とする神楽。だが、神楽には「自分が事件に関わっていない」とは言い切れない秘密があった。神楽は二重人格(多重人格者)であるからだ。別の人格「リュウ」が犯行をおこなった可能性は否定できない。一方、捜査を担当する警部補・浅間玲司(豊川悦司)は逃亡した神楽を追跡し始める。
やや序盤のネタバレぎみになるが、主人公は二重人格である。どのように演じられるか、結末は映像的にどうなるのか、楽しみな要素がある。
ロケ地は茨城県ほか、公式サイトでエキストラを募集している。
※無断転載を禁じます。
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プラチナデータ キャスト(出演者)
キャスト | 役 |
|
|
二宮和也 | 神楽龍平 |
豊川悦司 | 浅間玲司 |
| 蓼科早樹 |
| スズラン |
| 水上洋次郎 |
| 志賀孝志 |
| 神楽昭吾 |
| 白鳥里沙 |
| 蓼科耕作 |
| チクシ |
| サソリ |
| 戸倉 |
| 那須 |
| 木場 |
| 富山 |
| 穂高 |
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