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純情きらり 第3週「恋のプレリュード」

 父・源一郎 (三浦友和)の死からしばらくが経った。
 桜子 (宮崎あおい)が東京音楽学校を目指してピアノを練習する中、杏子 (井川遥)河原 (池田鉄洋)と結婚することを決め、河原家に嫁いでいくことになった。しかし、河原家の厳格な家柄から毎日忙しく家事を迫られることになり、杏子は心身ともに疲弊していく。
 有森家では笛子 (寺島しのぶ)が家計を潤そうと下宿人を置くことを提案し、風変わりな物理教師・斉藤 (劇団ひとり)が下宿人に決まる。そして、桜子にとって斉藤が大きな存在になっていく。


純情きらり 第3週「恋のプレリュード」 第13回 4月17日 (月)

 父・源一郎 (三浦友和)の死からしばらくが経ち、桜子 (宮崎あおい)は源一郎が遺してくれたピアノで来る日も来る日も練習に励んでいた。次女の杏子 (井川遥)は協力的だが、相変わらず長女の笛子 (寺島しのぶ)は音楽学校へ行きたいという桜子の気持ちをわかってくれない。
 しかし、学校では少しずつ変化が。翌日、学校の音楽室で桜子は薫子 (松本まりか)に頼まれジャズ調にアレンジした滝廉太郎の「花」を弾き始める。その時、廊下に音楽教師の西野 (キムラ緑子)が通りかかり、西野は先日のように注意しようと音楽室の戸に手をかけるが、楽しげな桜子とジャズのテンポに手を止め、思わずリズムをとってしまう。桜子の音楽への情熱は少しずつ周囲の人間の心を変化させ始めていた。
 桜子はステップアップを目指し、周囲で唯一音楽に詳しい西野にピアノ指導を申し出た。西野は音楽の道を進むことがいかに厳しいかをよく知っている。一度は難色を示すが、桜子の真剣な夢を知ると、心変わりのきざしが……。
 その頃、喫茶「マルセイユ」では杏子が健康状態を記した診断書を河原 (池田鉄洋)に手渡していた。この頃、杏子は河原と結婚をして子孫を残そうと決心していた。杏子が河原と結婚する気になったのは、妹たちの学費のため、そして何の取り柄もない自分に出来る唯一の行動が誰かの妻になって夫を支えることだと気付いたからだった。
 一方、桜子の新入生歓迎会でのピアノ演奏を聴いて以来、桜子に刺激され再びピアノの練習を始めていた達彦 (福士誠治)は、桜子に楽譜を貸そうかと提案する。一度は断った桜子だったが、借りられる手は借りんと達彦に楽譜の貸し出しを申し出る。達彦は楽譜を持ってきてくれた上に、東京音楽学校の試験に備えて分厚い参考書も貸してくれた。
 そして2ヶ月後、杏子が河原家に嫁ぐ日がやってきた。


純情きらり 第3週「恋のプレリュード」 第14回 4月18日 (火)

 杏子が河原家に嫁ぐことになり、結婚の宴が盛大にとりおこなわれていた。しかし、桜子は杏子が少しも笑顔を見せないことから、やはり本意の結婚ではないのではないかといぶかる。
 宴が盛り上がる中、嫁入り衣装の準備ができなかった有森家側は、河原家側のうるさい奥様連中によって知人に貸りた衣裳をつかっていることが見つかり、居心地の悪い思いをする。そして、その晩、河原家では姑・幸恵 (山田昌)から "よその紋が入った花嫁衣裳で式を挙げるとは末代までの恥" と叱責される杏子が。河原から母の機嫌を損なうことだけはしないようにと忠告された杏子は、翌日から河原家の家事全般にわたってひどく扱き使われることになった。
 季節は夏を迎え、いつしか一家を背負う責任に目覚めたのか、あるいは家族が減った寂しさを紛らわすためか、笛子は剣道の稽古を始めていた。
 桜子も音楽学校進学を目指して夏休みも学校で練習の日々を送り、廊下ではそんな桜子を見守る西野の姿があった。
 わずかな間に、源一郎の死と杏子の嫁入りで一気に寂しくなった有森家。家計も寂しくなっていることに危惧した笛子は玄関脇の部屋を誰かに下宿させることで少しでも多く収入を得ようと考え、
「部屋貸します」
という貼り紙を玄関先に貼り付けることにした。さっそく玄関先でそれを見つけた徳治郎 (八名信夫)は、女ばかりの家で下宿を入れることは許さないと怒鳴り込んでくるが、ちょうどそこへ下宿人候補が有森家を訪ねてくる。徳治郎は自分が太鼓判を押した者でなければ下宿は許さないと居座り、急遽、徳治郎による下宿人面接がおこなわれることになった。


純情きらり 第3週「恋のプレリュード」 第15回 4月19日 (水)

 徳治郎の下宿人面接が始まった。候補の植村 (富岡晃一郎) は下宿に置くには申し分ない男に思われたが、「赤味噌が口に合わない」と言っただけで徳治郎の機嫌を損ね、帰されてしまう。続く候補者の紳士 (デビット伊東) は派手な風貌と態度が論外。山田 (後藤康夫) は子供をぞろぞろと連れてきたため門前払いに。
 その頃、桜子が自転車を走らせていると、不動産屋を訪ね歩いている男・斉藤直道 (劇団ひとり)に道を尋ねられる。斉藤が下宿先をさがしていると知った桜子は斉藤を有森家につれていく。まもなく有森家の居間では磯 (室井滋)と笛子が面接官となり、斉藤の簡単な面接がおこなわれていた。師範学校の物理教師という信用できる肩書きに磯たちは下宿の許可を出すが、そこへ厄介にも徳治郎がやって来る。徳治郎は斉藤を見るや怪しげな表情を浮かべるが、斉藤がやたら赤味噌の知識を話し出すと何も返せず、そのまま斉藤が下宿人に決まった。
 その夜、桜子が河原家に嫁いだ杏子に手紙を書いている頃、杏子は河原家のふさわしい嫁になるために姑の幸恵たちから厳しい教育を受けていた。杏子は河原の細かいチェックを受けながら朝から晩まで家事に追われる日々を過ごす。
 翌日、自分の家庭教師になった下宿人・斉藤の存在が気にいらない勇太郎 (松澤傑)は、斉藤の布団にイモリを忍び込ませてイヤがらせをするが、勇太郎の意図とは反対に斉藤はイモリを可愛がって飼いだす始末。こうして風変わりな斉藤が有森家で生活を始めることになった。


純情きらり 第3週「恋のプレリュード」 第16回 4月20日 (木)

 斉藤の下宿生活が始まり、斉藤は日中はもっぱら読書をして過ごす。週に一度しか銭湯に行かず、滅多に洗濯もせず、ひたすら学問に励む。そんな斉藤を「好みじゃない」と言う笛子だったが、実際は斉藤のことが気になって仕方がない。
 その頃、夏休み中の桜子はピアノの稽古のために学校の音楽室へ通っていた。そこへ音楽教師の西野があらわれ、指導するかどうかの判断基準としてピアノのテストをすると桜子に告げる。桜子は頼みの綱の西野に指導を受けられるかもしれないとあってより一層の特訓に励む。
 西野の指導を賭けたピアノのテストの前日、家でもピアノの練習を続ける桜子に笛子は学費の頼りがないからあきらめてほしいと言うが、桜子は源一郎の手紙を見せ、源一郎が応援してくれた音楽学校への夢を簡単にあきらめるわけにはいかないと言って家を飛び出す。
 夜になっても桜子は帰って来ず、笛子が桜子の帰りを待っていると、台所でふと人の気配に気付く。竹刀を持って泥棒をとっちめんと台所に駆け込むと、それは斉藤だった。斉藤は勝手に夜食を食べていたと詫びるが、実は学校で練習をしている桜子のために差し入れを作っていたのだった。
 その後、斉藤は学校の音楽室にいる桜子のために、たらこ入りのおにぎり弁当を届ける。そして、斉藤の励ましに感謝した桜子は再びピアノの練習を続ける。


純情きらり 第3週「恋のプレリュード」 第17回 4月21日 (金)

 翌日、ついに音楽教師・西野による桜子のピアノのテストが始まった。
 一方、源一郎が書いた桜子宛ての手紙を読み返した笛子は、桜子の意志に思いをめぐらす。
 その頃、有森家の台所では磯が傷んで捨てるつもりだった "たらこ" がないことに気付く。斉藤はそれを聞き、一気に表情が曇る。
 学校の音楽室では案の定、腹痛に顔を歪ませる桜子が。斉藤が笛子と学校に駆けつけると、保健室で休む桜子の姿があった。笛子は、西野が桜子のピアノの手助けをしていることに反発し、時代のせいで摘まれる夢なら最初から見ない方がいいと言い切る。しかし、桜子の意志は固く、
「私、やるだけやってみたい。世の中のことなんか何にもわからんし、自分にどれだけの力があるかわからんけど。・・・それでも、その結果がどうなっても、どうしても行きたくて行った道が行き止まりでも文句なんか言わん。泣いたりしんから」
 桜子の揺るぎない気持ちを聞いた笛子はその帰り道、"試験に受けられるのは一度きり" という条件で桜子の夢に初めて理解を示す。そして、翌日から西野の特訓が始まり、桜子は技術の習得のためにひたすらピアノを弾き続ける。
 そんな中、桜子は薫子の兄・健一 (田村圭生) が出征することになった事を聞き、戦争が身近にあることを初めて感じる。翌日、健一の出征を町民たちが万歳三唱して見送る中、薫子は "君死にたまふことなかれ" というメッセージを掲げて健一の無事を願う。だが、お国のために死ぬことが当たり前の時代、町民たちはそれを見るやざわめき立ち、薫子に反駁するかのように石を投げつける。すると、その時、斉藤が機転を利かせ、"スリに財布を盗られた" と言って、町民の注意をそらす。


純情きらり 第3週「恋のプレリュード」 第18回 4月22日 (土)

 町民の罵倒から逃れた薫子は斉藤の心遣いに感謝する。桜子は薫子から突然の引越しを聞かされ、何か出来ることはないか尋ねると、検査をやり過ごすために兄の反戦活動に関わる本を預かってほしいと頼まれる。
 しかし、本を持ち帰ったところ、その本が笛子と磯の目に触れることになり、斉藤は桜子をかばって仮に警察に見つかっても自分の本だということにしてほしいと笛子に伝える。笛子は桜子の友人を大切に思いながらも、活動家に関わる友人とは付き合ってほしくないという複雑な胸の内を話す。
 3日後、薫子が東京に旅立つ日がやって来た。桜子は斉藤の知恵を借り、預かった本を米の包みに入れ、見つかりにくいようにして薫子に本を返す。薫子はいつか小説家になるという決意を桜子に話すと東京に旅立っていった。
 一方、山長の跡取り息子・達彦は桜子に刺激されてピアノの練習に励んでいたが、ある日、母・かね (戸田恵子)から将来の山長の跡取りとして学業に気を散らさないようにピアノ禁止を告げられる。
 その頃、桜子は西野から毎日猛特訓を受ける一方で、斉藤に心惹かれ始める。


次週予告

来週は「プロポーズは突然に」

桜子です。
最近、ピアノのほかに気になることが増えてしまいました、斉藤先生です。でも、先生の本棚には女の人の写真、さらには笛姉ちゃんが先生とデート。私の気持ちは揺れっぱなしです。
そして、お嫁にいった杏姉ちゃんがひどい目に遭っていることも知りました。杏姉ちゃんを助けなきゃ。
純情きらり、来週もお楽しみに!


純情きらり 第3週「恋のプレリュード」 今週からの出演者とゲスト

斉藤直道劇団ひとり

レコード店 店主諏訪太朗
親戚の男本田隆二
* (河原家の親族)川口圭子
* (河原家の親族)志水季里子
* (河原家の親族)須部浩美
紳士デビット伊東
植村富岡晃一郎
山田後藤康夫
* (自治会長)山崎海童
* (高野健一)田村圭生
* (町民)大塚太心


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