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純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」

 桜子 (宮崎あおい)は朴訥な下宿人・斉藤 (劇団ひとり)に好意を寄せる。しかし、叔母の磯 (室井滋)は男っ気のない笛子 (寺島しのぶ)と斉藤を交際させようと何かと手を焼き、桜子の胸はざわつく。そんな折、河原家に嫁いだ杏子 (井川遥)がひどい仕打ちを受けていることを知った桜子は杏子を有森家に連れて帰るが、そこへ河原 (池田鉄洋)が杏子を連れ戻しにやって来る。


純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」 第19回 4月24日 (月)

 斉藤 (劇団ひとり)はずっと大切に持っているショパンのレコードを桜子 (宮崎あおい)に見せ、そのレコードをいつか聴いてみたいとショパンへの思い入れを語る。一方、笛子 (寺島しのぶ)は斉藤のために以前にも増して優しく接するようになり、初めて有森家の風呂を貸す。
 風呂からあがった斉藤が帯をさがしていると、近眼のせいで誤って物干し竿から笛子の腰巻きをとってしまう。斉藤が腰巻きをまじまじと見ていると、縁側を通りかかった徳治郎 (八名信夫)から変態扱いされ、危うく追い出されそうになるが、桜子が誤解を解いてくれたおかげで難を逃れる。
 その後、有森家では桜子たちが杏子 (井川遥)から届いた手紙を読んでいた。「河原さんは良くしてくれていますか?」への返事もなく、"盆には帰れない" という文面に何かあったのかと心配する桜子だったが、笛子や磯 (室井滋)からは無用な心配だと言われ取り合ってもらえない。桜子は胸騒ぎを覚え、杏子が心配だと斉藤に話したところ、河原家に斉藤も同行して杏子の様子を見に行くことになった。
 ・・・桜子と斉藤が河原家に着くと、杏子が大きな屋敷の中をひとりで黙々と拭き掃除をしており、河原 (池田鉄洋)は仕事中なのか不在のようである。
 桜子は杏子の手が異様に荒れていることに気付き、さらに杏子のよそよそしい態度に違和感を覚える。そんな中、応接室で斉藤はある一冊のノートに目を通していた。そこには、書斎や廊下、風呂場など杏子の掃除状況が河原によって事細かに採点してあり、徹底した監視のもとで生活している杏子の様子が容易に想像できるものであった。
 その時、河原が帰宅し、驚いた斉藤は骨董品の壺を割ってしまう。河原は杏子のミスだと思い、杏子に手をあげようとするが、河原は桜子の視線に気付くとその振りあげた手を止める。


純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」 第20回 4月25日 (火)

 斉藤が壺を割ったことを正直に謝ると、河原はそれを許したが、桜子は杏子に手をあげようとした河原への疑惑を拭いきれない。斉藤が掃除をチェックするノートについて触れると、河原は軍隊の規律と同じだと言い、桜子たちは不信感を覚える。
 その夜、桜子が杏子の置かれている状況について斉藤に相談すると、逆に斉藤から何もしてあげられずに申し訳ないと言われ、言葉を詰まらせる。桜子はそんな斉藤を元気づけるべく、ショパンのレコードを聴けるようにするために源一郎 (三浦友和)の蓄音機を貸してあげることにした。
 斉藤のために何かしてあげたいと思うようになった桜子がイモリのエサを獲って帰ると、斉藤の下宿部屋でレコードを聴く勇太郎 (松澤傑)がいた。無断で入るのは失礼と注意し、片付けを始めた桜子は斉藤の荷物の中から和服姿の女が写った見合い写真を見つけてしまう。その時、「ただいま戻りました」という斉藤の声が。桜子は慌ててレコードをしまおうとするが、足元のイモリに驚いてレコードを落として割ってしまう。
 斉藤から弁償をしなくていいと言われたものの、斉藤が大切にしていたレコードを割ってしまい、気持ちが晴れない桜子は自分の楽譜を売り払って代わりのレコードを手に入れようとする。斉藤との関係にもひびが入り、ピアノの稽古も集中できない桜子は西野 (キムラ緑子)から指導の中止を言い渡されてしまう。


純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」 第21回 4月26日 (水)

 元気のない桜子に杏子からの送金があったという知らせが入る。桜子は喫茶「マルセイユ」へ向かい、電話を借りて河原に礼を言う。しかし、杏子には電話をかわってもらえず一方的に電話を切られてしまう。
 その頃、斉藤が有森家に戻って来ると、勇太郎が斉藤の帰りを待っていた。桜子が斉藤に思いを寄せていることを察していた勇太郎は、桜子がふさぎこんでいる本当の理由を斉藤との仲がこじれたからだとほのめかす。その後、斉藤が下宿部屋に戻ると、桜子から弁償されたレコードが届けられていた。桜子の思いに気付いた斉藤は、桜子から弁償されたレコードを返品し、楽譜屋に売られた楽譜を取り戻す。
 桜子がピアノの練習をしていると、斉藤から呼び出しを受け、売ったはずの楽譜を渡される。斉藤は思い出の詰まっている物こそ大切にしなければならないことを桜子に教え、すでに流れた見合いの写真についての桜子の誤解を解く。
 勇太郎が斉藤に習いを受けようと下宿部屋の戸に手をかけようとすると、部屋から「セントルイス・ブルース」のメロディが。勇太郎は二人の仲が元に戻ったことに安堵して引き返す。
 翌日、近所の川で桜子と斉藤が仲良くイモリのエサを獲っていると、桜子に恋心を抱くキヨシ (井坂俊哉)がその場面に偶然通りかかる。悪友の治と耕輔の口振りから二人がすでに深い恋仲だと勘違いしたキヨシは恋わずらい、すっかり気落ちしてしまう。そんなキヨシの姿を味噌蔵で笑い飛ばす徳治郎だったが、その理由が孫の桜子と下宿人の斉藤の仲にあると知るや、いきり立って有森家に駆け込んでくる。


純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」 第22回 4月27日 (木)

 怒鳴り込んできた徳治郎だったが、桜子は恋仲ではないと断固として否定する。すると、磯が口をはさみ、年回りを考えると笛子の方が恋仲にふさわしいと言い出す。そして、磯は笛子と斉藤を付き合わせようとあれこれ手を焼き始め、桜子も協力するのだが、内心はおだやかではない。
 翌日、剣道初段に合格した笛子が庭で家族一同をまえに形 (かた) を披露していると斉藤がやってきて、二人の仲を取りもつ気で満々の徳治郎と磯は良いところを見せろと笛子にけしかける。斉藤は心なしか自分に冷たくなった桜子のことが気になり、勇太郎に相談すると "何か買ってやれば機嫌が直る" と言われ、町に買い物に出かけることにした。
 その後、斉藤が頭を悩ませながら町をぶらぶら歩いていると上品な帽子が目に入り、ショーウィンドウを覗き込んでいると、そこに磯が通りかかる。磯はそれが笛子へのプレゼントだと勘違いしてしまい、計画が軌道に乗ったと大はしゃぎ。斉藤はその勢いに何も返すことができない。
 有森家で桜子と笛子が炊事をしながら源一郎の思い出を話しあっていると、磯が斉藤の手を引いて駆け込んでくる。派手派手しい箱に入れられた小綺麗な帽子をプレゼントされた笛子は心から喜ぶが、斉藤は結局最後までそれが桜子へのプレゼントだと言うことができなかった。
 昼下がり、斉藤が徳治郎と囲碁を打っていると、徳治郎から笛子との結婚を前提とした交際を薦められる。斉藤がはっきりしない態度をとると徳治郎はトントンとその気になり、「笛子をよろしく」と頭を下げる。困惑する斉藤は何かを決心し、二人だけで会いたいと笛子に伝える。


純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」 第23回 4月28日 (金)

 週末、斉藤と笛子は互いにめかしこんで二人きりで出かけることになった。色めきだつ笛子だったが、斉藤から交際をやんわりと断られてしまい、さらに桜子のことが好きだという思いもよらない言葉を聞く。
 一方、二人のことで心揺れる桜子は達彦 (福士誠治)から気になる話を聞く。河原が勤めている銀行が主催する謡 (うたい) の会で、杏子が日頃の疲れから居眠りしてしまい、河原がそれを咎めて暴力をふるっていたという。
 桜子はいてもたってもいられず、その足で河原家に向かい、杏子に会いに行く。すると、相変わらず家事に追われる杏子が。桜子は床磨きをする杏子がかぶった手ぬぐいのすきまからのぞく杏子の頬を見て言葉を失う。手ぬぐいをとると、頬に大きなあざが痛々しく残っていたのだった。
 桜子は、叔母の磯が急病になったと書き置きを残し、強引に杏子を有森家に連れて帰ることにした。しかし、帰ってきた杏子に、笛子は "簡単に根を上げて戻ってくるようでは覚悟が足りない" と言い放つ。杏子は再び河原家に戻ることを決意するが、それが桜子の学費のためだと言うと桜子は杏子を踏み台にして音楽学校に行くくらいならあきらめたほうがいいと話す。そして、河原が来ても杏子を帰さないと言った矢先、玄関の戸を叩く音が。戸を叩くのは河原だった。


純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」 第24回 4月29日 (土)

 河原が訪れた。急病だと偽ったため、磯は布団に入り急病人のふりをする。河原は磯を心配するが、やはり杏子を連れ戻すことが目的だった。桜子は二度と手をあげないように河原に要求するが、河原は証拠がないときっぱりと否定する。そして、徹底的に押し付けられた家事も妻の義務だと言い放ち、
「妹の学費欲しさに結婚したくせに何ゴチャゴチャ言っとるんだ」
 そんな河原の冷え切った態度に笛子は唖然とする。やがて杏子を強引に連れて行こうとする河原を磯が身を挺して止めに入る。杏子を甘えているだけと責めていた笛子も思い直し、今夜は一人で帰ってほしいと河原に告げる。
 結局、河原はあきらめてそのまま帰って行き、桜子は杏子に居たくない場所に戻ることはないと話す。一方、磯は急いで杏子を嫁に行かせてしまったことを詫びる。杏子の結婚生活を知った笛子は、すべてを杏子に委ねることに。杏子は有森家に戻ることを決意し、家族の優しさにふれた嬉しさで泣き崩れる。
 夜が更け、桜子は笛子が斉藤からプレゼントされた帽子をかぶって鏡の前に座る。小さな恋も夢も失くした、そう思う桜子だったが、翌日から奨学金制度を頼りに音楽学校への進学を目指して勉強を再開する。そんな桜子に笛子が突然、進学をやめて嫁に行くように言い出す。その方が幸せになれると言う笛子にやはり反論する桜子だったが、その理由として斉藤の存在を挙げる。
「このまえ、斉藤先生に言われたの。『桜子さんのことが好きです』って」
 斉藤が自分のことを好きだという、それは桜子にとって思いがけない言葉だった。


次週予告

来週は「運命の分かれ道」

私をお嫁に欲しいと言う斉藤先生、でも、私は音楽の道をあきらめられません。
そんな時、斉藤先生から思いがけない言葉が投げかけられます。
一方、杏姉ちゃんと河原さんにも大きな転機が訪れようとしています。
そしてついに、達彦さんも東京音楽学校の受験を決意。
えっ!?・・・ということは、達彦さんと私はライバルだ。


純情きらり 第4週「プロポーズは突然に」 今週からの出演者とゲスト

吉崎校長大嶽隆司
吉崎美穂子西山真衣
帽子屋の店員渋谷宏美
仕舞伊藤嘉章
地謡長谷川晴彦


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